最近…、虎一郎の様子が、少し…変。
それほど、活気と言うのが感じられない。
まず有り得ないというのが、「溜息」
輪湖も秀美も葉子も分からない。同じ部署の海江田すらも…。
葉子、獏に、
「獏〜〜???」
そんな葉子に獏、左手を振って、
「あ、いや…。それ…、俺に聞いても…。」
輪湖はそんな虎一郎にプィとして、
「な〜〜に、やってんだか…。」
そして…、食事をして、ビールをお代わりして飲んで、
「ご馳走様〜〜。」
店を後にするのだった…。
葉子も匡子も、秀美も輪湖も、そして佐武郎も心配して。
葉子、獏に、
「ねぇ〜〜。営業推進部…、なんか最近…、あったんじゃ…。」
その声に獏、顔を傾げて、
「最…近…???…まっ。確かに、ひとつは…あった…か…。…けど…。」
そこまで言って獏、俄かに口を尖らせて、両眉の先端を吊り上げて、腕組みをして、
「ん〜〜〜。別に…、そんな…。」
輪湖が、
「何か、あったんですか〜〜。課長〜〜。」
その輪湖の声に秀美も、
「うんうん。」
葉子も、
「ねぇ。」
匡子、
「はて…???」
そんな…4人から獏…。
「まぁ…。確かに、ひとつだけ…。営業の方にね、先月…、ひとり、途中入社で女子社員が…、入ってきた…ん、だよね。」
「へぇ〜〜〜〜。」
葉子たち3人。そしてそれぞれが、顔を見合わせて、
「聞いてる…???」
葉子。
「ううん。」
秀美。
「全然。」
輪湖。
「話題にもなんないけど…。そんな人、いたんだ…???」
そんな3人の声に獏、
「ん〜〜〜。それが…、いたんだ…よな〜〜。」
秀美、
「ねね、課長〜、どんな人…なんですか…???」
その声に輪湖と葉子も、
「うんうんうん。」
獏、いきなり、
「いや…。どんな人って…、言われても…。ん〜〜。」
葉子、
「獏〜〜〜。」
今度は獏、途端に口を捻じ曲げた風に、
「ん〜〜〜。どんな人…って…。ま。仕事はね…。それに…、年齢も…。ん〜〜〜。」
秀美、また、
「幾つくらいの…人なんですか…???」
「それが…。ん〜〜。」
そして獏、左手、4本指を…。
3人共に、目を真ん丸にして、
「40っ!!!」
瞬間、ドアが…。
「こんにちは〜〜。」
いきなり匡子、
「あは、おかえり〜〜。」
獏、3人の反応に、
「うん。40〜〜。…で〜〜。何と…言うか〜〜。意外に…、貫禄ありそうな…。」
葉子、
「貫禄…???」
美知佳、獏の隣の椅子に、
「お疲れ様〜〜。」
獏、美知佳に、ペコリと、
「お疲れ様です。」
葉子たちも、
「お疲れ様で〜〜す。」
輪湖、
「課長、その…、何…???…貫禄って…。」
美知佳、
「何の話…???」
キョロキョロと…。
「…って言うか、あれ…???佐賀美君…。」
獏、
「帰っちゃいました…。何ともテンション下げまくりで…。」
その声に美知佳、
「え゛ぇ〜〜ぇえ…???」
そこまで言って、
「ん〜〜〜。まぁ…、何かしら…最近、彼…。何か…、落ち込んでない…???」
輪湖、
「私たちもそんな風に…。」
「でっしょう〜〜〜。」
秀美、
「…で、課長…、その…貫禄って…???」
そんな秀美の声に獏、
「ん、ん〜〜〜。つまりは…。」
そして獏、両手を広げて自分のお腹から少し放した風に…。
「まっ。例えて言えば…。…こんな感じ…???」
そんな仕草の獏を見て葉子、目を真ん丸に。
いきなり輪湖、
「ぷっ。」
同じく秀美も、
「ぷっ。」
そして、
「うそ…。」
匡子は匡子で、
「あらららら〜〜。」
美知佳、海江田に、
「何々…???…そんな太った人…何処に…???」
獏、下唇をビロンと、
「ウチです。」
途端に美知佳、
「へぇ〜〜〜。知らなかった〜〜。中途採用〜〜???」
「その様で…。鳩崎部長が、是非にと、頼まれたようで…。」
そこまで言って獏、
「あの〜〜。これ…、トップシークレット…、なんだ…けど〜〜。実は、鳩崎部長も…、少し…、頭を抱えているところも…。」
美知佳、
「はっ…???…なんで…???」
獏、
「営業に来て、みんなに自己紹介。その時、既に、男性社員が…。思わず、溜息…。」
いきなり匡子、
「そりゃ、ちょっと、酷くない…???」
「いやいやいや。ただ…。逆に、女子からすると、いきなりの大歓迎。」
葉子に秀美、輪湖も、
「わお。」
「不思議に…、女子社員とは、何かしら、溶け合ってい…そうな…。…けど…、男子からはね〜〜。ひとりからは、何であんなの入れたんすか。って…、来るし〜〜。」
途端に秀美、
「ひっど〜〜い。女性蔑視。」
口を尖らせて。
輪湖も、
「まっ。確かにね〜〜。」
匡子、
「でもさ…。それが…、コイっちゃんと、何か…、関係あんの…???」
美知佳、
「あ〜〜ん。その話〜〜。納得。」
獏、
「いや。分かんないよ。まっ、ただ…。営業の方で、最近、何かあった…と、言えば、その…話題…???」
秀美、
「どんな…、人…???」
目を右に左に…、
「太っている…。」
既に輪湖はスマホで…。
「ふ〜〜〜ん。」
葉子、
「コイチ…。何があった…???」
こんな私です。〜選葉子(すぐりようこ)〜 vol,237. 「営業推進部…、なんか最近…、あったんじゃ…。」
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庄司紗千ハッピーストライド
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
Source: THMIS mama “お洒落の小部屋