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日々のセミリタイア生活について、「それで面白いのか?楽しいのか?」とよく言われます。
発言の裏には、「全然面白そうじゃないから、セミリタイアした意味なくね?」的なニュアンスが込められています。

見れば分かると思いますが、別に面白い、楽しいとかはそんなありません。
だから、「それほどでもないですかね」とか「ぼちぼちですね」との回答になります。

しかし、焦点はそこじゃないんやけどな・・・と思います。

僕はバリバリの消極的セミリタイア。

仕事が嫌で嫌でたまらなく、仕事のストレス・不安感を完全かつ不可逆的に解消するためにセミリタイアをしました。
移住や自由時間も目的ではありますが、それはサブ中のサブ。
正社員の仕事をしなくていいなら、他はどうでもいいって気持ちです。

そして、セミリタイアを達成して誇らしく思っている。
目的も叶ったので、一定の満足感もあります。

そんな消極的セミリタイアをした者に対して、「それは楽しいのか?」とマウント気味に聞くのはちょっと違うんじゃないかと思います。

例えるなら、参加することに意義があるオリンピック選手に、「メダル取れたのか?」と尋ねるようなもの。

吉田沙保里とか羽生結弦クラスの選手なら、金メダルが取れたか否かが焦点になってきます。

しかし、オリンピックに出場する中には、自己ベストや日本記録を出しても、メダルには到底及ばない選手もいます。
それでも出場できたことを名誉に思っているし、精一杯自分のプレーをしようとしている。
その選手に対して、「メダル取れなかったん?出た意味ないやん」とは言わないでしょう。
最下位でゴールした選手に対して、大きな拍手が送られるハートフルな光景も目にします。

「楽しいのか?」と聞くのは、積極的なセミリタイア前提なんでしょう。
しかし、もっともっと遥か低次元の消極的セミリタイアが存在します。

その辺をご理解いただき、もう少し温かい目で見守っていただければ幸いです。
Source: Time is money  キムのお金日記