ドキドキ 通も、その話を聞いて、額に皺を寄せて、
「へっ…???…匡ちゃん…???…一体…何…???」

匡子、通を見て、
「あん。…ん~~。」
そして、獏に、
「獏~~。ほら。」
カウンターの中から匡子、獏に右手を…。

獏、右目を歪めて。そして椅子から立ち上がり…。
輪湖と秀美と虎一郎も海江田を見る。

海江田、ポケットからスマホを…。そして匡子に。

匡子、スマホでサササと。そしてスマホを陣屋に、
「はい。これ。」

陣屋、両眉先端を吊り上げて、
「ふん…???」
そして、スマホの画像を…。いきなり、
「えっ…???」
そして陣屋、思わず口に手を…。
「えっ…???…これって…。」
陣屋、思わず葉子を見て…。そして、
「これって…。どういう事…???」

通、陣屋を見て、
「えっ…???…何々…???」

陣屋、通にもカウンター越しにスマホの画像を…。

通、
「は・あ…???」

蔵井氏、
「何々…???」

紫も…。

虎一郎も、
「いや…。俺も…。」

そして蔵井氏も紫も、
「えっ…???」
「え、え~~~???…なんで…???」
そして、それぞれが葉子、そして海江田を見る。

通、
「バクちゃん…。」

陣屋も蔵井氏も、
「海江田課長…。」

紫、
「なんで…。海江田課長と…、葉子…???」

匡子、僅かに溜息を…。
「その画像、そして、その女性。実は、獏のシカゴ時代のフィアンセ。つまりは婚約者。」

通、いきなり目を真ん丸に。そしてヒョットコの口。
陣屋も目を真ん丸に。
蔵井氏も同じく…。
紫、いきなり口に手を。

陣屋、
「うそ…。海江田課長の…、婚約者…。…って、ヨウちゃん…???」

蔵井氏、いきなり頭を撫でながら、
「え~~ぇえ…???」

匡子、
「つまりは、獏の婚約者とヨウちゃん、顔が、瓜二つ。どう見ても、その女性、ヨウちゃんにしか、見えない。」

陣屋、口に手を当てたまま、
「…マジで…。」
そして陣屋、海江田と葉子を交互に見ながらも動揺を隠し得ない表情で…。
「こぅいぅ…事って…。事実…。有り得る…???」
けれども、すぐに、目をパチクリとさせて…。
「あっ。…いや…。でも…、ヨウちゃん…自身…。今…、こぅやって…。」

蔵井氏、顔を左右に、
「なんとも…。こういう事って…。」

紫、
「え~~~???海江田課長のフィアンセが、葉子そっくりって…。」

通、
「いやいやいや。」

愛生も紫からスマホの画像を見せてもらって…。両手を口に、目を丸く、
「いやいやいや。なんで…???…なんで…???葉子ちゃんそっくり~~。」

陣屋、思いっきり、頭をガックリと垂れて…。
「いやはや…。…どういう事よ~~。何なの、今日は~~。愛生ちゃんと仲間のミニライブ、聴きに来たっていうのに。驚く事ばっか。いや…。匡子さんが通ちゃんと昔からの知り合いって言うのは知ってたけどさ~~。」

そんな陣屋の顔に匡子、微笑んで、通に口を尖らせる。

陣屋、
「海江田課長と都沢もいて…。何か、共通って思ったら、紫が呼んだって。…しかも、聞けば、海江田課長、何と通ちゃんとも昔っから…。それに、それによ。匡子さんの甥っ子だっていうじゃない。びっくり仰天だよ。初めて知った~~だよ。ねぇ~~。学ちゃ~~ん。」

そんな陣屋に蔵井氏も、笑いながら、
「えぇ。えぇ。かかか。僕も一体、何がどうなってるか、聞いてびっくり~~。」

「まっ。当然だわな~~。幾ら、おいらが店やってるっつぅてもさ。匡ちゃん自身、店やっていて、獏が日本に来れば、当然、匡ちゃんの店に、通うわな~~。かかかかか。」

「それにしても…。」
陣屋、輪湖に抱かれたままの葉子を見て、
「なんとも…、不思議な人だよ、ヨウちゃんは…。」
そして陣屋、また腕組みして、海江田を見て、
「海江田獏~~。課長~~。お願いしますよ~~。ウチの選葉子~~。もぅ~~。あれだけ息ピッタリに~~。」

「…と、言うか…。」
蔵井氏、
「驚きましたね~~。いきなりふたり…同時に立ち上がって踊り出すんですから…。いやいやいや。…しかも、その踊りの見事な事~~。」

その話に海江田、右手を小さく振って、
「あっ。いや…、蔵井氏課長…。そんな…。」

蔵井氏、海江田の声に、
「えっ…???」

「実は…、僕も…、何がなんだか…。ただ…、誰か…と。言うか、何か…、全く分かんないんですけど…。何かに体が導かれた…と、言うか…、背中を押されてたと言うか…。しかも…、見えている景色が…。ここじゃないんですよ。以前の…シカゴの景色で…。」

その声に陣屋、
「はっ…???…そういうのって…、有り得る…???」

「…と、言われても…。…それに…。…それにですよ。」

蔵井氏、
「ん~~~???」

「踊り…と、言うか…、ダンスと言うか、僕、実は…、そういうのって、やった時…ないんですよ。」

いきなり紫、
「うそ―――――っ!!!」

海江田、右手を振って、
「いやいやいや。ほんとほんと。」

こんな私です。〜選葉子(すぐりようこ)〜   vol,224.   陣屋、思わず口に手を…。「えっ…???…これって…。」

 

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋