ドキドキ そして匡子、由佳理の前にコーヒーを…。
「はい。どうぞ〜〜。」

「ありがと。」

そして匡子、
「さて。本題。」

由佳理、
「うんうんうん。」

匡子、由佳理をじっと見て。

由佳理、そんな匡子に、
「うん。」
コーヒーを…。
「おっ。うん。」
そしてニコリと、
「おいし。」

匡子もニコリと…。そして、
「あのね。ヨウちゃんに…さ。」

由佳理、
「うん。」

「獏と結婚しちゃえって…。言った。」

瞬間、由佳理、目をパチクリとさせて、
「へっ…???」

匡子、そんな由佳理を見て、
「や〜〜っぱ。何も言ってないか〜〜。」

そんな匡子に由佳理、顔を左右に。

匡子、
「まっ。言う訳ないよね〜〜。まっ。どうせなら、本人が、そうと決まるまで…、待つしか…、ないんだけど〜〜。大の大人〜〜。」

由佳理、目を真ん丸に、またコーヒーを…。そして、
「何々何…。そういう事に…、なってんの…???…家じゃ、全然、そんな…、話しにもなんないけど…。」

「まっ。確かにね〜〜。…でも、ここじゃ、同期と…部署は違うけど毎回、顔合わせてる課長とじゃあ〜〜、もぅ、毎回あれこれと…。」
「へぇ〜〜〜。やっぱ、空気…かぁ〜〜〜。」

「そのようで…。」

由佳理の前に、お皿が…。
「あっ。へっ…???…まだ…。頼…。」
由佳理、目をパチクリとさせて…。

匡子、ニッコリと、
「ふふ〜〜ん。まま。お昼は…食べて来たとは、思うんだけど〜〜…。」

そんな声に由佳理、顔を振って、
「ううん。ひっさしぶりのカフェ匡子だから、お昼はしっかり、外でランチ。って。」

匡子、笑顔で、
「おほほほほ〜〜。う〜れしい〜〜。んじゃ、どうぞ。召し上がれ〜〜。」

財務企画部では、通常通りの仕事…。
葉子、パソコンの画面を…。そして右手で電卓を…。
近くのデスクでは電話のコールが…。

由佳理、料理を一口。いきなり目を真ん丸に、
「おいし…。凄〜〜〜。かかかか。何これ…???」
そして、
「私…、オーダーしなかったよね〜〜。」

匡子、佐武郎に両手で…、
「こちらの、掛井佐武郎の、料理でございます。はは。」

由佳理、口を押えながら、
「凄〜〜い。この味〜〜。正に絶妙〜〜。なんで分かったの〜〜。私の好きな味〜〜???」

「それが分かる料理人でございます。」
「凄〜〜い。かかかかかか。」

「…と、言う事で、今までの話をしよう。」
匡子。

由佳理、
「うんうんうん。」

営業推進部のゲストブースでは海江田、客人とあれこれと…。

虎一郎は未だにベッドの中…。
「何とか…、37度…か。」

そして…。こちら…、高村家。
「愛生〜〜。どうだぃ。次の金曜日、やっちまぅっての。みんな、集めてさ。」

その声に愛生、ニッコリと、
「うん。いいよ〜〜。こっちは準備万端。」

そんな愛生の声に通、
「おぅ。んじゃ、チケット…だなぁ〜〜。」

愛生、
「はは。ありがと。私にも手伝わせて〜〜。」

「あいよ。」

…そして…、30分が過ぎた。

由佳理、匡子の話を聞いて、
「へぇ〜〜。そう…なんだ〜〜。まっ。たまに、ホテルの事は…、話し…、あったけどね〜〜。横領の事までは…。」
そこまで言って由佳理。
「あん。でも、昨日、扶桑の横領事件。テレビで…。…確か…。新聞にも…。…でも葉子、あっけらかんとして、うん。あった。…で、解決した。って…。」

匡子、
「なんだ、話し、あったんだ〜〜。そっか〜〜。」

由佳理、
「うんうんうん。…でも…。ふ〜〜ん〜。甥っ子さんと〜〜。葉子が…。ねぇ〜〜。」

「私は…。まっ、口に出してしまった以上は…。まっ。何があっても…、見守るけど〜〜。とにかく…。…でも…。そんな…、ふたり…だからさ〜〜。もぅ〜〜。これから先も…、な〜〜んか…、こぅ…。当たり触らずで…。昔で言う…、パラレル…???」
「平行線…ねぇ〜〜。」

「まっ。ふたりとも…、今となっちゃあ〜〜。お互いの事…。知ってはいるんだけ…ど〜〜。」
「それにしても…、その…、甥っ子さんのフィアンセが葉子と瓜二つって…。凄いよね。しかも、夢に蝶。そして、甥っ子さんにも葉子にも…。いや…。その…葉子の幽体離脱って、何…???…私、初めて聞いた〜〜。」
そこまで言って由佳理、
「まぁ…、蝶の話は…。葉子は…、知ってるけど…。」

匡子、
「へっ…???」

「あっ。匡子さんには言ってなかったっけ〜〜。」
「いやいやいや。何も〜〜。由佳理さんとは店では、殆ど、旦那さんの話や仕事の話、それと、料理の話ばっかで…。」

「あっ。そっか〜〜。昔ね…。」

匡子、
「うんうんうん。」

由佳理も匡子に蝶の事を話す。

10分後…。匡子、
「うっそ〜〜〜。へぇ〜〜。そういう事…、あったんだ〜〜〜。な〜〜んだ〜〜。」

「でも…。」
由佳理、
「なんとも不思議だわ〜〜。その同期のふたり…。それに、その甥っ子さんにも…、蝶…って…。」

匡子も由佳理の顔を見て、
「うんうんうん。」

こんな私です。〜選葉子(すぐりようこ)〜   vol,214.   「や〜〜っぱ。何も言ってないか〜〜。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋