空手教室の子供クラスでの事。
コロナ前は沢山来ていた子供たちだったが、ロックダウンが終わったら全然来なくなり、うちの子供だけになった。
それでも先生は必ず練習を続けて下さり、休まず続行して下さった。

しばらくして、新しい生徒が入ってきた。
広告も出していないのに、娘さんと息子さんを連れたお母さんが来た。
その後、そのお母さんの友達の息子さんも加わった。

私は空手教室の端にいつも一人で座る。
離れて、その友達お母さん二人が座り、いつも仲良く話している。
が数週間前、いつも娘と息子を連れてくるお母さんが来ず、お父さんが来た。
何とも言えない雰囲気の男性で、なんというか…野草を食べ、野生の肉を狩り、魚を捕って暮らしている感じの人みたいな感じ…というたらエエのんか…
世の中のルールや規律から離れて暮らしていそうな人…な感じの人である。

お父さんは一人息子を連れてきているシングルマザーの横に座り「元気?」と親しみを含み聞いた。
何となく、その話し方のトーンで家族ぐるみの仲良しさんなんだなという印象を持った。
それから何度かお父さんは来る。

ある日の先日、その娘さんと息子さんを連れてくるお母さんが、子供を連れ私の職場に買い物に来た。
「あー最近は忙しいんですか?お父さんばっかりですもんね~」と私が話しかけると、お母さんは「あー今は彼女の番だから」と笑って答え、買い物をして帰っていった。
彼女の番…???
ご主人の話しやから、彼なら分かるが確かに「彼女」と言った。
私の英語がアカンかったんやわ…
そう思った。

夜、旦那にその事を話した。
旦那は「あ、知らんかった?あの3人の関係」と言った。
知らん、知らん…なんや…

もともと、一人息子のお母さんと雰囲気独特男性は長らく付き合っていた。
お母さんの両親が持つ土地に丸太小屋を自分達で建て、人から離れるような場所で自給自足に近い生活をしていたらしい。
そこにある日、男性が別の女性を連れてきて同居生活が始まる。
その女性が娘さんと息子さんを持つお母さんである。

後から来た女性が先に子供を2人産んだので、男性は後から来た女性と結婚した。
が、同居生活は継続していたので、先に暮らしていた女性も妊娠し出産。
第一婦人の下の子と第二婦人の子は同じ歳である。
こうして同居生活は今は解消された。
第二婦人の方はそれから別の男性と結婚したが離婚、しかし離婚した元夫に息子が懐いたからと、今は1週間交代で息子を見ている。
同居生活を解消する際の約束として、互いにワダカマリなく男性をシェアするという条件があった。
但し頻繁ではなく、年に2度。
ということで、「彼女の番」だと言うたのである。

なんやろか…
人間の器やろか…そんなん出来る人…
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Source: イギリス毒舌日記