ドキドキ そんな輪湖と虎一郎を見て匡子、
「はは。」
そして、匡子、漠を見て、
「ねぇ~~、漠~~。あんたどうする~~???…ヨウちゃん、あんたと一緒でも良いって。違和感ないって。素直に受け止めてもいいんじゃない~~???」

漠、改まったような顔でビールを一口飲んで、
「いやいやいや。…そんな…。…どうするって…。いきなり…。」

匡子、その声に、
「へっ…???…いきなりだから、何なのさ。相手は女性だよ。それも凄く奇麗で、頭脳明晰~~。」

獏、そんな匡子に困ったような顔をして、
「いやいやいや。それは、もぅ~~。分かってる。…分かってる。…んだけど…。」

またまた匡子、獏に、
「…んだけどぉ~~???」

僅かに沈黙のその場。

…すると、獏、思わず頭を右左に。そして、
「ん~~。あ~~。ちょっと…。…なんか…、調子狂っちゃうな~~。」
そして…、
「ごめん。みんな。俺…、今日は、先に帰るわ。ごめん。本当にごめんね。」

匡子、
「あら。」

そして獏、葉子の右肩を右手でトンと叩き、ニッコリと、
「お疲れ。ありがとね。じゃ、また。」

葉子は目をパチクリとさせて、
「あっ。はい。お疲れ様でした。また今度。」

虎一郎、そんな海江田を見て、
「あ、課長~~???」

輪湖も輪湖で、
「えっ…???…あっ。海江田課長~~。」

秀美は口を噤んだままで…。

獏、店のドアを開けて外に。

そこまで見ていた匡子、
「ふん。」
そして腕組みをして、口を捩じらせて、
「照れてんの。」

その声に虎一郎、
「照れてる…???」

輪湖は輪湖で、
「うそ~~~。」秀

美は秀美で、
「う~~~ん。」

匡子、顔をコクリと、
「うん。照れてる。いきなりの輪湖からの発言でね~~。」

虎一郎、
「うそ。」

その、「うそ。」と言う声に匡子、
「かかかか。コイッちゃん。うそも何も…。自分の隣に座っている女性からさ~~。一緒にいていいです。抵抗ありません。違和感、ありません。な~~んて、言われてみな~~。コイっちゃんなら、どうするよ~~???」
そこまで言って匡子、
「まっ。好きと言う感情はありません。…の、言葉はキツイけどさ~~。ヨウちゃんの性格からすれば~~。ねぇ~~。うん。」
そして虎一郎を見て、
「ねっ。コイッちゃんなら、どうする…???」

虎一郎、思わず自分の左隣を見て…。頭を傾げて…。

瞬間、輪湖、
「ぷっ。あんた…、誰もいない方を見てどうすんのよ。」

そして虎一郎、顔を右に向けて…。
輪湖の顔。輪湖の顔を見て虎一郎、顔を思いっきり左に傾げて。
「ん~~~ん~~???」

いきなり輪湖、虎一郎の頭をペン。
「水、ぶっかけるよ。」
そして虎一郎の頬っぺた、両方を両手で、
「くんにゃろ。」

「痛いって。だから…。やめろっ。」

そんなふたりを見て匡子、可笑しがりながら、
「まぁ~~。かかかか。それ以前の…、話しでも…、あるかぁ~~。」
そして匡子、客のオーダーを聞きに行って、料理をしている佐武郎を見て、
「あっ。」

いきなり秀美、
「葉子先輩、海江田課長と…。いいですよね。」
葉子に。

一瞬、匡子、頭の中で、
「…この子は、一体…。なんで葉子に…、そんな事…???」

葉子は葉子で、そんな秀美に、優しく、
「…かな~~~。」
そしてサワーを一口飲んで…。
「…でも…。もしかして…、課長の事、好意を持ってくれてる人…、他にもいると思うけど…。」

瞬間、輪湖、頭の中で、
「…おっと。」
そして輪湖、自分もサワーを一口。
「そっか~~。葉子、海江田課長~~。」
そして2度頷いて、
「うんうんうん。対策室メンバーでも、一緒だもんね~~。」

すると虎一郎、
「なぁ~~葉子~~。都沢主任って、対策室で、どんな感じ…???」

いきなりの振りに葉子、目をパチクリとさせて、
「都沢主任…???…ふん。意外と…、面白い人。」

輪湖、匡子に、
「ほらほら。課長が前に一度、こっちに来てすぐに、ここに連れて来た人~~。」

その声に匡子、
「あ~~~。うんうんうん。いたね~~。確かに~~。」

「千葉に住んでるんすけどね~~。年少の女の子と6か月の男の子、いるんすよ。」
「あら、可愛い~~。はは。」

葉子、
「ちょっと…、抜けては…いるけどね~~。」

匡子、
「へぇ~~~。」

あと数メートルで駅。

獏、またさっきの場面を思い出して、
「ふ~~ん。やれやれ…。なんなんだ、あの流れ…。…ったく~~。…それにしても…。」
そして何かしら頭の中で、
「…ん…???…ん…???…彼女…。…なんで…、ナンシーに…、感じた…???」

駅の構内に入って…。けれども…。頭を傾げて、
「…分っかんねぇ~~。」

高村家の食卓を出ての紫、陣屋に、
「ねね、部長~~。」

陣屋、そんな紫に、
「ん~~~???」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,160.   またまた匡子、獏に、「…んだけどぉ~~???」

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庄司紗千「おふろ月夜」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋