ドキドキ 日比谷、
「お姉さん、元々投資には詳しかったけど、それ以上に宮越弁護士には、自分にない何かを感じていた。だから…、10年もの間、宮越弁護士と懇意に。」

日比谷という女性の前で何も言葉を発しない光浦。

日比谷、僅かに微笑んで顔を傾げて、
「ただ、調べて行く内に、ある疑問が出てきて…。」

杏樹、日比谷を見て、
「疑問…???」

尚登も海江田も、眉を歪ませて、
「疑問…???」

紫と都沢、
「何々…???」

葉子、ポツリと、
「この人は…、果たして…、光浦総務部長…???」
顔を傾げて…。

その声に一同、
「はぁ~~~ぁあ…???」

瞬間、都沢、目を真ん丸に、
「いやいやいやいや。」

紫も、
「葉子、いきなり、何…???」

海江田は、思いっきりしかめっ面に、
「ん~~~???」

尚登、
「いやいやいや。幾ら何でも…。ちょ、ちょっ…、選さ~~ん。」

日比谷、光浦の顔を見ながら、
「光浦総務部長、あなたと、あなたのお姉さんの上沼美和子さん。中国名の張燕さん。確かに、1歳違いの顔が瓜二つ。…では、あるのだけど…。性格は全違う。」

画面を見ていて海江田、
「へぇ~~。」

尚登は、頷いて、
「そぅ…なんだ~~。」

日比谷、軽い口調で光浦に、
「ふふ。違う…???…天真爛漫の光浦花純に対して上沼美和子は、どちらかと言えば、野望多きのタイプ。そんな彼女が、ここ、横浜トランキルマンヘブンズに注目したのが1年前。彼女の考えはホテルを手中に収めて同じようなホテルを全国展開、と、試みた。つまりはM&A。…但し、ホテルを買収するにしても、ホテル内の事は何も分からない。…で、偶然、そのホテルに総務部長として勤務していた花純さん。あなたの手助けを必要とした。」

紫、
「な~~るほど~~。それで…。」

「なんだ…けど~~。」

都沢、
「なんだけど…???」

「ホテルの話をあなたから聞けば、聞くほど、ホテルの中を自身で確かめたくなってきた。」

杏樹、その話に日比谷を見て、
「へっ…???」

海江田、
「ん~~~???」

「ただ…。ここでひとつの問題。自分が光浦花純の姉と言う事を今までず~~っと、隠してきた。まっ、確かに、幼い頃は共に一緒でも、中学や高校、大学なんて学校も違う訳だから、その辺は別に…。しかも、お姉さんの上沼美和子さんは、中学を卒業してすぐに千葉の高校に。そして、大学共に千葉県。そして大学卒業と同時に中国に留学。」

海江田、
「わお。」

都沢、
「おっと~~~。」

「そんな中国への留学は…、今は、こっちに置いておいて~~。」
日比谷。

都沢、画面を見ながら頭をガクッと、
「あれ…???」

「さっき、私、ホテルの話をあなたから聞けば、聞くほど、ホテルの中を自身で確かめたくなってきた。って言ったわよね。」
日比谷、光浦に対してニッコリと。
「私…、ホテルに友達作っちゃったの。」

途端に社長室では、それぞれが、
「友達…???」

「…でぇ~~。その友達からの情報では。」
そこまで言って日比谷、何ともニッコリとした顔で、
「私の勘が、ピッタリ的中~~。」

杏樹、
「的中…って…???」

日比谷、
「光浦花純さん。今、あなたは、光浦花純さん…ですか…???」

その声に杏樹、
「えっ!!!」

いきなり海江田、葉子を見て、
「うそっ!!!」

紫も、
「えっ…???まさか…。」

都沢、
「おぃおぃおぃおぃ。」

尚登、
「いやいやいやいや。」

「私のここ、ホテルの友達の情報からすると、ここ1年ほどの光浦総務部長、何かしら、性格が変わったようで…、何かがおかしい。まっ、確かに、光浦総務部長に変わりはないんだけど~~。時々、物凄い厳しい目で…、と言うか、口調がきつくなるって。」

尚登、また、
「いやいやいやいやいや。」

「そして、逆に…。」
日比谷、
「千葉県、ベンチャー企業シュナイザー。こちらは、ある事件に関してのその周辺捜査での聞き込み。当然、こちらは警察が…。…その情報からすると、上沼社長、こちらもここ1年ほど、性格が変わったように天真爛漫。顔は常に朗らかで、何を言っても、そうねぇ~~。だったそう…。」
そして日比谷、光浦に対して、
「私が…、何を言いたいのか…お分かりになります…???」

その声に光浦、深く息を吸って、そして吐いて。けれども何も言わずに…。

日比谷、そんな光浦を見て、
「もしかして…、あなたたち姉妹、時々、入れ代わっていた…???」

思わず杏樹、目を真ん丸に。

社長室では、葉子を除くそれぞれが、
「えぇ~~~え…???」

尚登、
「いやいやいやいや。幾ら何でも、それだったら、分かるでしょう~~。」

「でも…、顔が瓜二つ。今の光浦総務部長が、上沼美和子さんだったら…。」
真顔で話す葉子。

尚登、その声に、頭を撫でて、
「いや…。あの…、それは~~。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,145.   「ただ、調べて行く内に、ある疑問が出てきて…。」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋