ドキドキ そして…1時間後…。葉子、リビングに下りて…。由佳理はキッチンで…。

由佳理、
「あぁ~~。おはよ。」

葉子、
「おはよ。」

リビングのテーブルの上にあるそのままの数枚の写真台紙。

由佳理、
「おばちゃん、とにかく、必死なんだよ。あなたも、もぅ~~、30だから~~。」

葉子、
「…て、言っても~~。」
一枚の写真台紙を手に取り、写真を…。けれども全く印象が湧かない。
「ふん。」

由佳理、
「心配なんだよ、おばちゃん。」

葉子、
「…は~~。分かるけどね~~。」
そして葉子、自分もキッチンに入り自分の弁当を…。

由佳理、葉子に、
「それに…。あなたの場合…、普通の人より。」
そこまで言って由佳理、
「まっ、それは…、仕方のない事だけど…。あくまで人の感情的には…。…でも、かあさんは…。ううん…。とうさんもだけど…。葉子には、葉子が…、本当にしあわせになりたい。私は、こういう人と一緒にいたい。」
葉子を見てニッコリと由佳理。
「かあさんは、それが一番って思ってる。」

葉子は口を尖らせたままで弁当作りを。

「まっ。写真は写真。その人の事をどうこう言う訳じゃないけど…。…確かに、職歴は凄い。立派な人たちみたい。…でも、かあさん…。…何て言うの…。あんまり、心に響かない。」

その声に葉子、母を見て、
「かあさん…。」

由佳理、バンダナをしたままでその場所からリビングを見て、壁の絵を見て、
「ん~~。多分~~。おばちゃん、また葉子に、写真、持ってくるとは思う。確かに、ありがたいよ。自分の姪っ子にそこまでしてくれる。かかかか。ある意味、ドラマみたいだよね~~。」

「かぁさ~~ん。」
「まま、いいじゃない。そこまで、葉子の事、心配してくれている人が、家族以外にいるって…。」
そして由佳理、
「ヨシ、出来たっと。」

葉子、ポツリと、
「お見合いね~~。ふ~~ん。全~~然っ。」

由佳理、リビングからガーデンの方に、
「おとうさ~~ん。」

爽太は…、まだ、ジョギングから…戻らず。

葉子、テーブルの上の写真台紙を…。
「何と、5冊。」
台紙を開いて見る事もなく、一緒にして、テーブルにトントン。そしてブックラックに。

朝食を食べながら稜平、
「何だ、また姉貴、来てたの…???朝っぱらから…。」

由佳理、
「写真台紙、持ってね~~。」

「好きだからね~~。そういうの~~。まっ。確かに、姉貴の紹介で、結婚した人、実際に、いるからね~~。そういう意味では、大したもんだけど…。」

由佳理、
「まっ。ねぇ~~。」

「…って言うか、葉子、今の状況じゃ、結婚…、次のまた次に…。」

葉子、
「まぁ…ねぇ~~。仕事の他にも…。なんともね~~。」

「そういえば、彼女の事…、まだ…???」

父の声に葉子、
「う~~ん。ホテルの方は…、今、とにかく忙しいらしくって、来週にならないと予定が…。…で、その…瓜二つの人…???」

稜平、葉子の声に、
「うん。」

「私たちじゃ、何にも出来ない。警察じゃないから…。プライバシー侵害。」

「ふん。…そうなるか~~。」
そう言って稜平、
「…でも、葉子、おま、顔つき、ちょっと変わったよな、ここ1か月程で…。」

父の声に葉子、目をパチクリとさせて、
「へっ…???」

稜平、口だけニッコリと、
「何か…、あった…???」

由佳理も、葉子を見てニッコリと、
「ふふ。」

そんな母と父を見て葉子、またまた目をパチクリと。
そして口を尖らせて、今度は両眉の先端を吊り上げて、
「…いや…???…全然…???…いつも通りだけど…???…何…???私…、何か…変わった…???」
おかずを食べて。

稜平、そんな葉子を見て、目の前の妻を見て、
「なぁ~~。」

由佳理、ニッコリと、
「ふん。」

「いや…、かあさんと、話してたんだ、ここ…1か月程かな~~。いつもは3日か4日に一度の匡子さんの店…。だったんだけど~~。最近は、殆ど、2日置きか~~たまには3日置き。まっ、時には3日続けて…。なんて言う事も…あった。」

瞬間、葉子、
「うそ。」

「でぇ~~~。かあさんと考えた。」

お味噌汁を飲んでの葉子、
「はっ…???」

こちらはサラダを食べての稜平。由佳理はご飯をモグモグと…。

稜平、
「ほら、かあさん、今も匡子さんとは電話で…。」

葉子、
「うんうんうん。でしょうね~~。」

「…で、かあさん、匡子さんから、こういう事を聞いたそうな…。」
「ふん…???」

「甥っ子が、海外から日本に帰ってきてる。」

葉子、いきなり目を真ん丸に。

稜平、
「しかも、その甥っ子が、今、百貨店の営業推進部の課長。」
稜平、続ける。
「一週間前にかあさん、匡子さんとの電話で。甥っ子さんの事、訊いたらしい。匡子さん、嬉しそうに、毎日ご飯食べにくる。だ~~って。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,137.   稜平、続ける。「毎日ご飯食べにくる。だ~~って。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋