ドキドキ  獏、水を注いで回っている匡子のポットを自分で持って。

匡子、
「ありがと。」

獏、カウンターの端の、トレイに並んであるグラスの1個を取って水を注ぐ。
そして葉子に、
「宮越先生と会って、収穫有り。…なんじゃない…???」

葉子、その声に、
「えぇ…。」

匡子、3人のサワーを準備しながら…。

そして獏、葉子に、
「宮越先生ってどんな人…???」

葉子、口を尖らせて、
「ん~~~。」

獏、
「画像を見ると、釣りが好きな人だから…、何かしら、ワイルド感は…、あるけど…。」

輪湖、
「うんうんうん。だよね~~。」
そしてクスリと笑って、
「白髪混じりに、髭。それに、顎にまで…。くく。ある意味…、通さんに似てるか~~。」

葉子、ポツリと、
「顔の表情が、忙しい。…って言うか…。賑やか。」

グラスの水を飲んで獏、両眉の先端を吊り上げて、
「忙しい…、賑やか…???」

輪湖も秀美も虎一郎も、
「忙しい…。」
「賑やか…???」
「…って、どういう…???」

「とにかく、表情が…、笑ったり、むっつりとしたり、真剣になったり、おちゃらけになったり…。口を尖らせたり、頬っぺたを膨らませたり…。」

一同、
「へぇ~~~。」

匡子だけが、
「かかかか。はは、そんな人~~。弁護士でぇ~~???…はは、珍~~ずらしい~~。」
最後のグラスを。

葉子、
「私…、かなり、ど緊張で行ったんだけど…。…気づいたら、結構、なんでもかんでも聞いてちゃった。」
そして、
「まっ。隣にとうさん、父もいたから…かも、知れないけど…。ん~~~。だから…かな~~。」
葉子、顔を僅かに傾げて、
「宮越先生も、結構気軽に何でも話してた…、ような。…自分からも、言ってたから…。何でも聞いてって。」

「へぇ~~~。」
獏。
「んじゃ、インプレッションは、良かったと…。」
佐武郎からビールのグラスを受け取りながら。
「サンキュ。」

葉子、
「そうみたいですね~~。ん~~~。…でも~~。」

獏、
「でも…???」

輪湖も、
「ふん…???」

「何だか…。」
葉子、
「とうさんに…、してやられた、感は…、あるんだよね~~。」

匡子、それぞれにサワーのグラスを…。
佐武郎、フライパンで料理を…、そして皿に移して…。

既に秀美の前には…。そして輪湖の前に。

輪湖、
「選稜平~~。」

葉子、顔をコクリ。

獏は口を尖らせて、
「ふん…。」

そして、3人に、
「揃いましたか。…では…。乾杯。」

葉子のグラスにカチン。
そして輪湖のグラスにグラスを傾けて。
そして秀美のグラスにも。虎一郎のグラスにも。

虎一郎、
「お疲れ~~っす。」

葉子、
「ベストセラー作家に、してやられた…。」

匡子、
「ふ~~ん。」

「だってさ。」
葉子、
「宮越先生の部屋の前に。まず秘書さんからテンションあげあげで、とうさんに、サイン、お願いしますって。」

匡子、
「あら。」

獏は、
「プッ。」

輪湖、
「へぇ~~。」

「年齢からして~~。多分、秀美ちゃんと…、同じくらい…かな。」

秀美、
「へっ…???…私と…???」

瞬間、佐武郎、チラリと秀美を見て…。

そんな佐武郎の仕草を虎一郎が見逃さない。
「へぇ~~。秀美ちゃんと同じくらい。」

葉子、
「まっ。最初っから、テンション高かったし。だから…、宮越先生の部屋に入っても~~。結構~、オーバーパフォーマンス。」

獏、
「へぇ~~~。」

匡子、
「なんとも…。…ってか…、弁護士さんって、結構、がっしりと構えているなんて、イメージあるけどね~~。」

「確かに。」
獏、
「ニュースやドラマで見ているとね~~。」

葉子、
「最初っから、テンション高かった。いきなり自分の方から、今後ともよろしく。なんて…。」

獏、顔を上げて、
「おやおやおや。」

「だから…。とうさんも、その雰囲気に…。まぁ。とうさんの事だから、そんな感じ、イメージしてたんだと…、思うけど…。…で~~。ベストセラー作家の娘が来た。興味津々…。」

いきなり獏、目を真ん丸く、下唇をビロンと。
「な~~るほどね~~。そっちね~~。」

いきなり秀美、
「…なっちゃいますよね~~。」

ワンテンポ遅れて輪湖、
「あっ。そっか~~。うんうんうん。分かる分かる。葉子の事、知りたくなるよね~~。どんな娘か…。隣にはベストセラー作家。…で、結局は…、葉子の…。」

葉子、
「はじまり、はじまり~~。…って言うか、本題の話より、そっちの話の方が長かった~~。」

瞬間、匡子、
「ぷっ。そりゃあ、そうでしょう~~。ヨウちゃんの場合、ものの5分…で、なんて、無理無理。長くなるよ~~。」

秀美、
「へっ…???…そうなんですか~~。葉子先輩~~ぃ。」

葉子、左手3本指を立てて。

秀美、
「うそ。30分。」

獏、
「おほ~~。」

匡子、
「…に、なっちゃうよね~~~。うん。」

獏、一度顔を傾げて、
「僕も、聞きたい。」

瞬間、葉子と輪湖、秀美が、
「へっ…???」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,133.   「顔の表情が、忙しい。…って言うか…。賑やか。」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋