ドキドキ 「まま、何とか、匡子さんとは仲良く。…と言うか、自分が見染めた料理人だもん。自分からサブちゃんに、どんどん行くよね、そりぁ。…しかも、サブちゃん、完璧に、それに応えてるし。」
輪湖。
「ただね~~。ん~~。ある種、ワイルド感…???…そして…、尚子さんも言う通りに…イケメン…的に…。…でも…、女性の前で、ただ…、黙ってて、寡黙って…。」

そんな話に尚子、口を捻じ曲げて、
「あ、あ~~~。」

けれども輪湖、
「でもね~~。あんな感じじゃ…、完璧に…、秀美ちゃん…。」
秀美の顔を見て…。

秀美、口をがっしりと噤んで…。

虎一郎、
「まっ。でも…、本当の事は…、分かんないよ、実に…。…ただ、課長から言われて~~。サブちゃん、その気になった…って、事も、有り得るだろ。」

輪湖、
「まぁね~~。」
そして輪湖、
「サブちゃん…。うん。良い人だよ。…私から見ても、うん。良い人。葉子もでしょ。」

その声に葉子も、口を尖らせて、目を丸く、
「ふん。だよね~~。」
そして、顔を傾げて、
「美味しいものは食べさせてくれる。ふん。」
そして葉子、ご飯を食べて、
「まっ。私たちから見れば…。…こんな風に感じちゃうのは、サブちゃんにとっては、失礼かも知れないけど…。美味しい食事を作ってくれるって言う意味の、料理人…なんだ…けどね~~。ただ…、恋愛対象…と、なると~~~。」
そこまで言って、僅かに葉子、眉を歪めて、そして輪湖を見て…。そして、僅かに沈黙。
「…ってか、なんで…???…今…???…いやいやいや。有り得ないでしょ。…って感じ。…でも…。」
秀美を見て、そして自身、目を丸くグルリとさせて、
「でも。…まさかね~~。」

始終、むっつりとさせている秀美。

そんな秀美を見て葉子、
「ごめんね~~秀美ちゃん。嫌な気分にさせちゃったね。」

その声に輪湖、
「あ、あ~~~。」
そして秀美を見て輪湖、
「ご、ごめんね。…もしかして…、お店…、行きづらくなった~~???」

瞬間、葉子、
「あ~~ん。そんな事言ったら、匡子さん、可哀想だよ~~。私~~、匡子さん、大好きだも~~ん。」

咄嗟に輪湖、しかめっ面をして、顔の前に両手を合わせて、
「ごめん。だよね~~。」

「…ってかさ。」
尚子。葉子と輪湖を見て、
「三十路の奇麗なおばさんを目の前にして言うのもなんだけどさ。」

瞬間、葉子、
「それ、褒めてんの…???」

虎一郎、思わず、
「くっ。」

輪湖はそんな虎一郎に、
「クァッ!!!」
そして尚子を見て、顔をグンニャリと。

尚子、秀美を見て、
「秀美ちゃん、誰か好きな人、いるの…???」

その声に、今度は秀美、いきなり赤面状態。

そんな顔を見逃さない尚子、目を真ん丸に、
「うっそ~~~~。」

葉子と輪湖も、
「へっ…???」

虎一郎、
「はっ…???」

尚子、思わず口に手を。そして、
「あは。いるんだ~~~。…で…???…誰誰…???」
いきなり秀美に突っ込む尚子。

葉子、
「いやいやいや。尚子さん、それ、ブ~~~。」
葉子、目の前で両手をクロスのバッテン。

輪湖、腕時計見て、
「…と、言うか、もぅ…時間だよ。」

虎一郎は勢いよく、
「あいよ。さて…と。」

尚子、顔をグシャリとさせて、
「あ~~ん、もぅ~~。」

そして午後の勤務中…。

尚子、仕事をしながらも、
「あ~~ん、もぅ~~。ぶ~~。」

隣の席の荒俣佐智(あらまたさち)、
「尚子~~。さっきから何ひとりでぼそぼそと…。」

その声に、尚子、
「あっ…???…へっ…???あは…、あははははは~~。」
そして次の瞬間、頭の中で、
「…気になって、しょうがないじゃんよ~~。」

勤務の帰り道。

輪湖、秀美に、
「本当に…、大丈夫~~???…って、私が言うのもなんなんだけど~~。」

その声に秀美、顔をコクリと、
「大丈夫です。」

葉子はそんな秀美を…。
「ふん。」

そして…。いつも通りに、カフェ匡子の店のドアを押して、
カウンターに近づけば…。左端にはいつもの背中。

匡子、
「はい、おかえり~~。」

輪湖、開口一番、
「しっかし、あんた、ほんと、仕事してんの~~???もぅ、ジョッキの中身、半分なくなってるし~~。」

カウンターの中で佐武郎がニッコリとお辞儀を…。
そして、3人が椅子に収まって僅かに2分後。

ドアが開いて、
「ただいま~~。」

獏である。

カウンターに近づいて、
「通りで、3人の姿を見たんだけどね~~。」

輪湖、
「うそ。そうだったんですか~~。全然気づかなかった。」

獏、3人に、
「お疲れ。」
そして葉子に、
「…で…???…光浦総務部長のお姉さん…???…部長から、聞いたけど…。」

葉子、そんな獏に、
「えぇ。」

「何か…。でも…。凄いよね~~。財務でもその話…、持ち切り~~。」
輪湖。

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,132.   「三十路の奇麗なおばさんを目の前にして…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋