カーライルの町から外れた場所にあるバス停というのは、そこに1本の棒を立て、バス停のマークが掲げてあるだけで、時刻表はなく、仮にあってもいつのやつか分からない老朽化の激しく文字も溶けてしまっている状態であったりして、決して信じてはいけない時刻表だったりする。

屋根も何もないバス停に、多分近隣の方なのか、そこを使う方なのか分からないが、簡易の小屋を加えていたり、古本などを綺麗に並べて置いてくれたりしていて、近隣住民のバス停への必要性と大切さを感じる事がある。

私の娘の友達は、ポツンと一軒家みたいな場所に住んでいる。
細い田舎道をずっーと走ると出てくる家であるが、その田舎道の入り口にバス停がある。
誰がここで乗り降りするのだろうかと、謎な立地にある。
最初は棒だけ立っていたバス停であるが、知り合って7年間の間に、バス停がどんどん進化し、今は立派な木の小屋が建てられ、しかし時刻表や座る場はないものの、雨風はしのげるようになっている。

うちの家の最寄りのバス停も、最近お年寄りの方が椅子と本棚、本、膝掛けを設置し、バスを待ちやすい環境にしてくれた。
私はバス酔いするのでバスには乗らないが、皆優しいなと微笑ましく思っていた矢先…

近隣のジプシーが夜中に本を引きちぎり火をつける騒ぎがあった。
燃やした本は牛牧場に投げ捨てていたが、見つけた人がすぐに車に積んでいた水をかけて火事にはならなかった。

近隣に住むジプシーの一部は、ガソリンスタンドさえ出入り禁止になるほど素行が悪い。
が、窓拭きや引っ越し屋、その他現金商売が成り立つ地に家を建てて住むジプシーが増え、今後もこのジプシーを避けては暮らせないカーライルである。
せっかく本を置いてくれたりしたが、警察から禁止されたと老人の方が言っていた。
イギリスの警察はこの程度の事では捜査はしない。
「ほな、何やったら動きますの?」と老人が警察に聞いたら、「バス停に火をつけた場合は動く」と言われたらしい。
ジプシーも自分達がまず疑われるのは分かっており、そこはしないと警察も分かっていて、厳しく介入しない歴史がある。

カンブリア州、ここには湖水地方があり、観光客は良いところしか見て帰らないから美しい場所である。
しかしジプシーが来る時期、住んでいる場も多数あり、この歴史と共に生きてきたジプシーに現代のルールで縛れないのが難である。
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Source: イギリス毒舌日記