ハリー王子が暴露本を出し、連日ニュースになっておりますけれども、まあしかし父親の不倫、再婚、兄弟間の劣等感…これはロイヤルファミリーに関わらず、どこの家庭にもある話だなと思いながら毎日ニュースを見ている。

私がイギリスに嫁に来た最初の年のクリスマス、それは夫からしたら9年ぶりにイギリスで過ごすクリスマスであった。
義父母は三男(夫は三男)が戻ってきたクリスマスに喜び、私も同居していた事もあり、義父母はかなりテンションが上がっていた。
それだからかは分からんが、クリスマス前から泊まりに来ていた長男夫婦は不機嫌で、長男が突然「忘れてもらっちゃ困るが、お父さんとお母さんにとって最初の孫を作ったのは僕ら長男夫婦やということを忘れずに」と言い出した。

それを聞いた夫が「何を言いたいか知らんが、この世には子供が欲しくても授からん、または授かるに時間のかかる夫婦がいるという事をわかって発言せー。教師のくせに言うて良い事悪い事が分からんのか?」と言った。
長男は大声をあげ「俺がこれまで、どれだけのコンプレックスを抱いて生きてきたかお前に分かるか?」と言い出し、夫は「何の話にすり替えてんねん?」と言った。

それを聞いていた義母が「コンプレックスて何の?」と言った。
長男は「俺をこんな容姿に生んだお母さんを許せない。今まで黙って来たが、もう我慢ならん」と言い出した。
義父母、夫、私は漫画のような❓マークが頭から出ていた。
え、何の話よ…?

長男は「俺がお前(三男)のような容姿だったら、俺はもっと人生を狂わさずに来れた。こんなキチガイのような女を嫁にする事なく、死にたいとも思わず生きてこれたはず」と言い出した。
そこで亡き義父が「それはお前のせいやろ。顔は確かに違う、お前は父方の祖母似、三男と次男は母方の祖父似、それは仕方ない。
としても、お前は髪も切らず、歯も磨かず、風呂嫌いで不潔、おまけにケチで自分の金は一円も使いたがらん。車の免許もない、常に女の子に連れていってもらう、そんな男がモテるはずもない。子供が出来て尚、まだ親に子供の服を買ってもらおうとする。そんな男にまともな常識の女が嫁に来ると思うたか?何が見た目じゃ、何が容姿じゃ。三男と同じ身長と顔であったとしても、お前の人生は同じだっただろう」と言った。
私はこれがきっかけで義父を尊敬するようになる。

義母は情けなさで泣いた。
三男は「見ろ、母親を悲しませてんのが分からんか?親父が言ったように、仮にお前の容姿が俺としても、俺が出会った奥さんとはお前は結婚はできん。何故なら容姿で俺は親を責めたりせん」と言った。
長男は三男に掴みかかり、義父が一喝して終わった。

長男がそういう気持ちを抱いて生きてきたと知らなかった夫はショックではあったみたいであるが、あまりにズレた恨みで今は和解している。
家族の歴史、これが一番面白い。
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Source: イギリス毒舌日記