年末に辞めていった働かん38歳は、自分が売り場から20分消えて売り場を空にしたくせに、私は被害者だと言って辞めた。
辞める手続きをしに来た日、私達は38歳が去る事を内心でめちゃめちゃ喜んだが、一応顔はニヤニヤせずに「新しい職場でベストを尽くしてね」なんて声をかけた。

そんな中、休んでいて事情を知らなかったバイトの女の子が「病気が治りましたので、来週から来れます」と急に来た。
まだ顔は青白かったが、私達はその子にお帰り~と声をかけた。
そこに割って入った38歳が、その子に「私、今日で最後なの」と言った。
何せ事情を知らんバイトの女の子は「あ~それは残念」だとハグをした。

その日の夜、38歳は職場のグループチャットの場にメッセージを書き込み「今日はありがとう。メーガンだけよ、私にハグしてくれたのは。後の人達は誰もハグしてくれなかった。信じられないわ、イギリス人なのに…」と公開メールを記入。
それに対し皆が沈黙し、翌日の売り場で「あんな辞め方しといてハグせーてか?」という話題で持ちきりとなった。

私はイギリスに長らく住んではいるが、このハグが特定した人としか自然に出来ない。
未だ旦那の甥っ子とはハグをしたこともないまま来ており、もうこれからもする事は無いと思うが、どうやろか。
旦那の兄とは文化的にした方がよかろうと思いするが、なんか違和感がある。
職場の仲良しの子や長らくの親友とはするが、当然ながら長年の友達であっても日本人同士ではハグはさすがに無い。

つまり日本人の私にとってハグは、やはりよほど気の知れた大好きな欧米人でなければ自然に両手を広げて抱き合う事は出来ない異文化である。
そこにおいて、あの38歳になど無理であるが、やはりハグ文化の同僚らでもわだかまりがあればしないのだと知る。

時にハグは良い。
久々に会った長い付き合いの友人とは思わず抱き合ってしまう。
ハグとは、そういうもんだと私は解釈しているが、あの38歳はサヨナラのハグを希望した。
ハグされる人間であれ…と38歳から学ぶ去年であった。
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Source: イギリス毒舌日記