ドキドキ 運転しながら都沢、
「選さん…。」

葉子、
「ん~~~。な~~んか、引っ掛かっているような~~。…あるんだけど~~。全然。」

都沢、
「それにしても、大翔さん、いいっすね~~~。鶴来社長の…息子さん…でしょ。」

海江田、
「あぁ~~、うん。そういう事に。」

葉子、紫を見ずに、
「主任。」

紫、葉子の声に、
「ん~~。」

「この際…。」
「仕方…、ないかぁ~~。」

葉子、
「あのぅ~~~。」

海江田、顔だけ右後ろに、
「うん…???」

シートに背中を預けたままで葉子、
「あの…、なんですけど~~。実は~~。」

「ふん。」

都沢は、バックミラーを。

「大翔さん…、なんですけど~~。」

海江田、また、
「ふん。」

「近々…、ご結婚するかと…。」

都沢、いきなり、
「え゛――――――っ!!!」

海江田、
「ヤッさん、運転、運転。」
そして海江田、
「わお。」
そして、
「え~~~~。何と…。…で、相手の女性は…???」

その声に葉子は、思わず紫を見て…。
紫、そんな葉子を見て、顔を横に振る。

けれども葉子、そんな紫を見て、目をパチクリと。
そして口を尖らせて…、顔を傾げて…。

そんな葉子を見て紫、
「うん…???」

葉子、紫に、
「…もしかして…、なんですけど…。」

紫、顔をコクリと、
「ふん。」

「その…、お相手って、もしかして…、久留巳…専務…???…かなぁ~~~。」

間髪入れずに都沢、
「え―――――――っ!!!」

海江田、
「だから…、ヤッさん、運転、運転。」

また海江田、右後ろを、
「うそ―――――――っ!!!」

葉子、
「さっきの…、専務のあの…、表情を見ると…。」

瞬間、紫、
「あっ。」
そして体を起こして葉子に、
「うんうんうんうん。なんか、それ。あるかも~~~。」

都沢、またもや、
「え~~~~。うっそ~~~久留巳専務~~~。いやいやいやいや。マジで…。」

「でも…。単に、私の想像ですけど…。」

その声に海江田、
「あっ。あ~~~。うん。確かに…、選さんの…、想像…だ…よね~~。でも…。」
そこまで言って、
「えっ…???…でも…、なんで…、鈴村主任…が…???」

思わずまた、シートに背中をどっぷりと…、紫。

葉子、
「主任…、前々から、その…、大翔…さん…???結婚の…相談を受けてまして…。」

都沢、また、
「わ~~~お。」

「それが、ホテルの御子息…だとか…。」

海江田、
「あ、あ~~~。うんうんうん。な~~るほどね~~。そういう…事かぁ~~。」

「但し。」
葉子。
「でも…。実は、主任も、その…、結婚相手はご存じなかったと…。」

都沢、
「はっ…???」
バックミラーを見て、
「いやいやいやいや。」
目の前が、信号赤。
都沢、いきなり左斜めに体を。
「鈴村さん。」

紫、目をキョロキョロと、
「うん。ま、まぁ~~。そんな…訳で。」

「どっひゃ~~~。」

海江田、
「そっか~~。大翔さんと、専務が~~。」

葉子、いきなり、
「だから~~。それ。私の勝手な想像です…けど…。」

紫、
「…でも…。そんな風に…、考えると…、何かしら…、的を得ている…かな~~。ふん。」
紫、先ほどから持っているスマホで、文字打ち。

そんな紫を見て葉子、
「主…主任…???」

紫、葉子の顔の前にスマホ画面を…。

葉子、目をパチクリさせて…、そのスマホの画面の文字を…。
「大翔さんの結婚相手って…、久留巳専務…???…って、え゛っ!!!」
葉子、
「マジでっ!!!」
そして葉子、
「いやいやいやいや。そんな…。」

紫、
「…でも、もぅ、送ってしまったし…。」

海江田、
「わお。」

都沢、
「凄ぇ。」

紫、
「あっ。今、既読になった。…ふぅ。」

海江田、
「いやいやいや。やっちゃった~~。」

葉子、口をへの字にして、
「主任~~~。」

その後、すぐには大翔からのラインはなかったが…。

凡そ20分後。紫のスマホにラインの着信音。
「来た。」

「わお。」
「あれれれれれ~~。」

葉子、
「主任…。」

紫、画面を見て…。見たままを口に。
「バレ…ましたね~~。その通り~~。…でも、どうして分かったの…???」

海江田、
「わ~~お。ビンゴだこりゃ。」

都沢、両手はハンドル。両親指をハンドルにトントンと。
「なんとも…。」

葉子、
「主任~~。」

紫、笑顔で口を真一文字に、
「ウチには、勘の鋭い人がいるもので…。…でも、久留巳専務、素敵な女性だから…。ふふ。おめでと。」
送信。そしてまた画面を葉子に…。

葉子、その画面を見て、
「わお。…ウチには、勘の鋭い人がいるもので…。…でも、久留巳専務、素敵な女性だから…。ふふ。おめでと。」
思わず葉子、にんまりと。

海江田、
「はは。」

都沢は、口笛を、
「ヒュ~~~。」

車は多摩川を超えようとしていた。

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~     vol,117.    葉子、「あの…、なんですけど~~。実は~~。」  

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋