夫の兄がオーストラリアから来ている。
義母の残した写真や思い出の品の受け取りと、墓参りに来た。
両親をなくし、もうイギリスに来る理由も今後は余程の事がない限り無いからと、今回は一人で長く来た。

義母が色んな古いものを残した古い小箱に、義父と義母が付き合っていた頃のラブレターが大量に残されていた。
中身は見ていない。
夫と兄は「二人のラブレターだから見るべきではない」と言い、それがラブレターだと分かった一枚目の手紙の一行目から読んでいない。

夫は兄に「どうしよかなと思たまま今に至る」と言った。
義兄は「二人に返そう」と言い、庭でそれを燃やし、灰を墓の芝生を掘った中に埋める事にした。
ここ数日マイナス7度で土が凍り出来なかったが、やっとマイナス1度になった今日に実行した。

三男であるうちの夫と次男である兄は、長男には相談しなかった。
何故なら、聞いたら絶対に読みたがると思ったからである。
案の定、事後報告で長男は憤慨していた。
父親と母親の愛がどんものだったのか覗きたかったと言った。
そしてそれは長男が保管して最初の孫が継承していくべきだと言った。
灰にして良かったやろ?と義兄は私に言った。

義兄は水曜日に帰国するのに、まだ遺品整理に全て手を着けてはいない。
見る、触る、整理するのが辛いのだと思う。
毎日墓参りに行き、私が義兄に教えた義母がお気に入りだったカフェに行き、義母が必ず飲んでいたモカを買って飲むのが毎日で、肝心の遺品整理は進んでいない。

夫と私は遺品整理をせざるを得なかったが、義兄はした後の物を持ち帰るだけである。
それでも全てを持ち帰るか、持ち帰りたいのかわからんと言い
今朝も墓に行った。
遺品整理は残された者にとり、納得と決別の後押しをしてくれ
るリハビリだと私は思う。
義兄には、まだその用意が出来ていないのだと思う。
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Source: イギリス毒舌日記