それから一週間後…。広報推進部で何やら動きが…。
紫と励子の同期の藍川美和子、懸命に自分の頭を両手でパンパン。
「あ～～ん、もぅ～～。とんでもない勘違い～～。もぅ～～。もぅちょっとしっかりと裏取って～～。…た～～くぅ～～。紫に悪い事した～～。」
そんな実和子に心配しそうに後輩の北澤友望。尚子と同期である。
「実和子さん、どうか…???」
そんな友望に、
「あん、トモ～～。やっちゃった～～。」
顔を顰めて…。
友望、
「へっ…???」
「例のあれ…。」
「例のあれ…???」
「うんうんうん。…それがさぁ～～。もぅ～～。私のトンチンカン。」
そしてお昼。
いつも通りに社食で食事をしている葉子、輪湖、そして秀美の席に駆け寄り尚子、
「ニュース、ニュース、ニュース。」
そして、コンビニの袋を持ちながら…。
そしてすかさず輪湖の隣の席に就いて、
「これこれこれ～～。」
自分のスマホの、以前、葉子と輪湖に見せた画像に指差して、
「これこれ。この画像～～。」
葉子、
「あ～～ん、うんうんうん、主任の…でしょ～～。」
輪湖、
「何やら、百貨店内でも、結構噂になっているような…。」
秀美も、
「あ～～。うんうん。主任…ですよね～～。…で…、主任と話している…、この人って…。主任の…旦那様…???」
その声に尚子、いきなり、
「ぶ～～～っ。…さにあらず～～。秀美ちゃ～～ん。残念ながら、旦那様じゃあないのよ～～。」
両眉をへの字にしての尚子。
そんな尚子の声に秀美、
「へっ…???…じゃあ、この…、男性って…。」
葉子と輪湖を見て…。
葉子は、
「ふん。」
おかずをモグモグ。
輪湖も、
「どぅ～なっちゃうのかね～～。」
秀美、ふたりの反応に、
「えっ…???…それって…。」
尚子、口を真一文字に。
「うんうんうん。…実はね～～～。」
尚子、秀美に身を乗り出すように…。
「…………。」
瞬間、秀美、目を真ん丸に、
「え～～～っ!!!」
途端に葉子と輪湖、そんな秀美に、
「シ―――――ッ!!!」
秀美、途端に口に手を、
「あっ。すみま…。」
葉子、口を窄めて、
「…で…???…尚子さん。その…、ニュースって…???」
すぐさま尚子、ニッコリと、
「じゃじゃ～～～。なんと。疑い、晴れました～～。」
両手で万歳を。
輪湖、
「えっ…???」
葉子は、口を真一文字に、そして目を丸く、
「ねっ。…でっしょう～～。」
尚子、
「なにやら～～。主任の同期～～。広報の…。」
輪湖、
「うんうんうん。」
「主任と…それこそ、仲のいい同期だから～～。実和子さん。主任とその男性が会っているところに…、またいつもの通りに…。」
葉子、
「偵察…???」
「うん。…でも、その時。近くにいる美和子さんの顔を見つけて、笑顔で、ハ～～イ。」
輪湖、
「わお。」
「なんとも、バツが悪く…。」
また輪湖、
「ぷっ。」
葉子、ご飯を食べながら、
「偵察が…、バレたと…。」
「ビンゴ～～。…でぇ～～。実和子さん、友達のよしみで、突っ込んで主任に、紫～～。こちらの方は…???…って聞いたんだって～～。」
輪湖、
「おっと～～～。」
秀美は、口に両手を、
「わは。」
葉子は、
「ふん。」
「そしたら～～。なにやら…、主任の旦那様も友達…なんだって。」
葉子、目をパチクリさせて、
「ほぉ…。」
輪湖は、
「ふ～～ん。」
「…で、なんで、旦那様の友達と一緒にいたかって言うと～。その男性、とに…かく、女性にウブ。なんだ…けど～～。何やらその男性、近々、ある女性とご結婚～～。」
輪湖、
「あら。」
「…の、予定…だとか…。女性からのアタックらしいんだって。」
葉子、
「おやおやおや。」
「でぇ～～。その男性、主任に、どうすればいいのか、相談に乗ってくれって、前々から相談に乗ってもらっていた。らしい…。」
すぐさま輪湖、頷きながら、
「そういう事か～～。」
葉子、
「ふ～～ん、凄いよね～～。相談相手…かぁ～～。」
「…と、言っても、この画像からだと…、あんまり男性の顔って、分かり辛い…ような…。ある意味…、ビジネスマン…???」
顔を傾げての秀美。
尚子、
「の…、ような感じ…なんだけど～～。全然、主任の旦那様と全く違う。」
輪湖、
「そっか～～。主任の旦那様の…、友達かぁ～～。」
尚子、
「しかも…。なにやら…、ホテルの社長の御曹司って話～～。行く行くは、社長の後を継いでの…。」
葉子と輪湖、
「へぇ～～え～～。」
「…っと言う事で、この件は、一見落着～～。」
そして尚子、
「まね。主任が、浮気なんて…、有り得ないけど…。…でも、ただ…。励子さんのあれが…、気になる…よね～～。」
こんな私です。～選葉子(すぐりようこ)～ vol,061. 「あ～～ん、もぅ～～。とんでもない勘違い～～。」
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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
Source: THMIS mama “お洒落の小部屋
