ドキドキ 既に佐武郎の作った料理に舌鼓を打ち食事を初めていた輪湖と葉子。
その途中から虎一郎と海江田。

匡子、
「はい、おかえり~~。」

輪湖と葉子、そんなふたりを見て、
「お疲れ様で~~す。」

獏、葉子と輪湖に、
「はい、お疲れ~~。」

そして獏、必然的に葉子の隣の椅子に。
「…で、どぉ…???…新しい人…。今日、入ったんだって…???」

輪湖、
「わお。」
そして虎一郎を見て、
「あっ、そっか。コイチ。」
そして、
「はい。…でも、一見、そんな…、気難しいようには…。」

「へぇ~~。気難しい…???…そんな人なんだ…???」
匡子からおしぼりを受け取って。

葉子、
「えぇ。部長からも、そうは…、お話し、聞いてたんですけど。」

「うんうん。虎一郎君から聞いたけど…、結構、綺麗な…。」

輪湖、途端に、
「あ~~~。あんた。」
その声に虎一郎、
「い、いや…。でも…、見た感じ…、そんな感じじゃん、彼女。鮎…川…???」

輪湖、
「あん。まぁ…。ねぇ、葉子~~。」

葉子も、
「うん。まっ、否定は…、出来ない…かな~~。」

そんな葉子の声に獏、
「へぇ~~~。」

葉子、
「うん。でも…、何かしら、初日、手応えはあった…、かも…。」

「へぇ~~~。うんうんうん。さすが、名門、聖帝大学出身の選葉子様。先見の明ですね。」

その声に葉子と輪湖、海江田を見て、
「へっ…???」

輪湖、
「えっ…???課長…、どうして葉子の出身…。」
そしてまた虎一郎を見て、
「あ~~~~。」

虎一郎、咄嗟に、
「いやいやいや。」
両手を振りながら、
「俺…、何も言ってねぇぜ~~。」

瞬間、獏、
「あっ。ごめん、ごめん。いや。選さんの出身大学は、鳩崎部長から。」

その声に輪湖、
「あっ。そっか~~。うんうんうん。なら分かる~~。」

「…なら…、分かる…???」
獏、輪湖の方を見て。

輪湖、
「うんうん。だって、私たち、ここに入社した後に、葉子が名門、聖帝大学出身だって知って、口々に、凄い人が入って来たって、あの頃、百貨店内自体が凄かったから。」

その話に匡子、微笑んで、
「ふふん。」

葉子、輪湖を見て、
「輪湖~~~。」

けれども輪湖、
「いいじゃん、いいじゃん、みんな知ってるんだから~~。」

「…そりゃ、そうだけど~~。」

輪湖、続ける、
「普通…、そんな…名門の大学出て、百貨店だなんて…。」
そこまで言って輪湖、
「あっ。」
すぐさま海江田を見て、
「すみませ~~ん。」

笑いながら獏、
「いやいやいや。全然。」
けれども、腕組みをして、
「ん~~~。確かに…。だよな~~。普通…だったら…。もっと…、キャリア…的な…???…何て言うかな…、それこそ、政界…???…他にも、いろいろと…、行政的と…言うか、国際的な分野に…でも…。」

間髪入れずに葉子、
「嫌なんです。私、そういうとこって…。何だか、性に合わないって言うか…。お堅くって…、しかも…、今で言う、ハイスペック…???…大っ嫌い。」

輪湖、海江田に、
「こう申しております。」

獏、その声を聞いて、
「かかかかか。そっか~~。いやいやいや。凄いよ、ハイスペックなんて…。…と、言うか…。」
顔を傾げて、
「僕も、実を言うと、ハイスペック、好きじゃない…。まっ、シカゴにいた頃にも、そういう人たちは…案外…、いたけど…。ん~~。何とか、付き合っているうちに…、結構…、フレンドリーになれた人もいたな~~。まっ、変わらない人は、全く変わんなくって。」

輪湖、その話に、
「変わらない人は…、どうしてたんですか…???」

「うん。そのまんま。…って言うか…、僕は僕で、そういう人には、そういう人だって言う意識で、付き合ってたから…。…でないと、仕事になんなかったからね~~。無理に…、変えてもらおうとは…、思わなかった。まっ。自然体で付き合って欲しかったから…。うん。相手にはあんまり自分の事、持ち込まなかったな~~。」

黙って聞いている葉子と輪湖。虎一郎。そして匡子と佐武郎。

「いや…。」
獏、
「つまりは…、その人のそういうところって言うか…、性格…、アイデンティティってあるから…。それを他の人間が、どうこうの…、させる事は出来ないから…。」
そして3人を見て、
「…でも、それとは、逆のケースもあるけど…。それもそれで、その人のアイデンティティだからね~~。」

そんな話を聞いて輪湖、
「さっすが~~。シカゴ。海江田課長、凄~~い。」

獏、いきなり、
「いやいやいや。凄いって…いうのじゃ…、ないと思うけど…。うん…???」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,048.   「うん。でも…、何かしら、初日、手応えはあった…、かも…。」

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庄司紗千「海をこえて」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋