ドキドキ  「うんうんうん。そぅ~~。同期~~。もぅね~~。今となっちゃあ~~。あの3人。なんだかんだ言って~。とにかくトリオだね~~。」
匡子。

そんな声に獏、
「へぇ~~。そんな、仲がいいんだ…???」

匡子、その声に頭を下げるように頷く。
「あの子たち、扶桑に入ってきて、8年。ねぇ~、サブちゃん。」

佐武郎、チョコンと頷く。
「あの子たち、扶桑に入ってきた時、同じく…、30人くらい…、いたかな~~。…でも…。8年経って。本社に残ったのは…、あの3人だけ…。」

その声に獏、チョコンと顔を傾げて…。

「まっ、辞めていった人が多いって話だけど…、あちこちに異動になったりとか…。いたみたいね~~。」

「ふ~~ん。百貨店、デパート…。意外と…、熾烈な戦いも…、あるからね~~。業績を上げるために…。表の顔は、かなり…、魅力的な面もあるけど…。その舞台裏はね~~。」
口を真一文字に、そして目をパッチリと。

匡子、薄い笑みをしながら、
「へぇ~~。そうなの~~。」
そして匡子、
「あっ。それこそ獏ちゃん。私から、こんな事言うのも何なんだけど、あの3人、これからもよろしくね。まぁ、ここであの3人と会った以上、逆に獏ちゃんの方が、通う頻度…。…どうせ、マンションでひとりで…食事…。」

その声に獏、笑いながら、
「かかかかか。」
右手を振り、
「ないないない。な~~い。しかも…、あんな広い場所で~~。」

「で…しょうね~~。」
「それに、性格的にも、ひとりで飯を食うって言うのに、慣れてないんだ。向こうでも、必ず隣には誰かがいた。男であろう、女であろう。部屋には、寝に帰るだけ~~。」

匡子、
「へぇ~~。」

「まっ、彼女と付き合っていた時は、それなりに…、ねぇ~~。」
「ねね、どんな人…、その…。」

獏、
「ナンシーフレデリック。」

「うんうんうん。スマホに…画像なんて…。」

「あぁ…、うん。あるよ。」
ポケットからスマホを取り出して画像を出して匡子に、
「これ…。」

「ふんふんふん。」
匡子、画像を見て…。すると、目をパチリとさせて…。
「えっ…???」

獏、そんな匡子を見て、
「ふん…???どうか…、した…???」

匡子、佐武郎に、
「サブちゃん、これ…???」

佐武郎も、その画像を見ると、俄かに目を右左に。そして、僅かに顔を傾げて…、
「……???」

匡子、そのスマホの画像を見て、右人差し指と親指で顎の先を…。
そして、難しい顔をして、
「ん~~~~。」

思わず獏、
「えへへへへへ…。どうしたのよ、匡姉ぇ…。」

その声に匡子、また、
「ん~~~~。」
そして今度は顔を傾げて、
「どうして…???…こういうことが、実際にあるのか…???…しかも…。しかもよ…。」

獏、
「はっ…???」

「当の本人が…、それに、気付かない。…って言うか、気付いていない。そんな事って…、ある…???」
「えへ…???どういう…意味よ。匡姉ぇ…???」

匡子、
「いやいやいや。獏ちゃんね。申し訳…なんだけどぉ。この画像…。あなたのシカゴでのフィアンセ…???…婚約者…。」
匡子、スマホの画像のその女性を獏に見せて、
「私と、サブちゃんには、どう~見ても、その女性、ヨウちゃんと瓜二つ。」

その声に獏、
「えへ…???…あ、あの…、今まで、俺のここ…に、座ってた…、あの…、選葉子…???」
目をパチクリと獏。

その声に匡子は口をガッシリと噤んで、顔を前にコクリ。そして、
「どう見ても、ヨウちゃん。」

瞬間、獏、不可思議に、
「な~~訳、ないじゃ~~ん。…だ~~って、現に、あの時、デパートで…。そして社食で…。そして、今だって…。俺、彼女の顔、見てんだぜ~~。それなのに、ナンシーに瓜二つって…。いやいやいや。有り得ないでしょ。…しかも、それ、俺自身が、気付いてないって…。ないないないない。ないないないない~~。」
獏、可笑しがりながら、
「ある訳ないでしょ。」

匡子、そんな獏に、腕組みして、
「だから、不思議なのよ~~。この画像を見るなり、正に、ヨウちゃん。…それなのに~~。いやいやいや。獏ちゃん。それが、私だけならいいよ。私の勘違いって事になっても…。でも、でもよ。」
隣の佐武郎の左肩に右手を…。
「サブちゃんも見て、この人、ヨウちゃんだって。ねぇ~。サブちゃん。」

佐武郎も、2回程、頭をコクリと…。

匡子、
「いやいやいや。こういう事ってあるんだ~~。まさか…。」
そして、
「まぁ…。確かに…。ヨウちゃん。あれでいて、確かに、奇麗どころ。なんてったって、ハーフみたいだから…。外国人に間違われても…。でも、列記とした日本人。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,033.   獏、「ナンシーフレデリック。」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋