ドキドキ 「…っと言う事は〜〜。」
葉子、スプーンを持った右手を顎に当てて、
「私たちよりも、数年、早く、ここに〜〜って、なるんだ〜〜。尚子さんは、私たちが入ってきた時には、もぅ、財務企画に、いたもんね〜〜。」

その声に尚子、
「うんうんうん。つまりは、10年以上も前って…。」

輪湖、炒飯を食べながら、
「うんうん。そういう事にね〜〜。」

天婦羅蕎麦の入っているどんぶりをトレイに虎一郎。そして自然に葉子の隣に。
しかも、目の前に輪湖。

輪湖、
「ねね、コイチ、その、新課長、どんな感じの人…???」

サックサクの天婦羅を口の中に、虎一郎、
「んふ。相も変わらず、旨めぇ〜〜。…え…???…新課長〜〜???」

輪湖も尚子も虎一郎に注目。
葉子はのほほんとご飯をスプーンで…。

虎一郎、口をモグモグさせながら、
「ん〜〜。さすがにバリッバリの企業人って感じ。」
そして虎一郎、一旦顔を傾げて、
「スーツなんてビシッと決まってて。」

その声に尚子、
「うんうんうん。それは言える~~。ほら、ドラマでSUIT(スーツ)ってあるでしょ。」

輪湖、
「あ~~。織田裕二がパリッバリの弁護士役の…???」

その声に尚子、
「うんうんうん。ただ、織田裕二に似ている訳じゃないんだけど、最初のインプレッションが凄かったもん。みんな、キャーって。」

輪湖、その声に、
「えへっ…???へぇ~~~。…なんか、顔、見たくなった~~。」

「けどさ。なんか…、どうなっちゃうんだろ。」
蕎麦を啜りながら虎一郎。

輪湖、
「へっ…???何が…???」

「いや…。だってさ、今までの入山課長、定年間際…、窓際に行っちゃって、新しい課長が、アメリカからって…。確かに、凄ぇよ。見る限りに企業戦士。これからの営業推進部、どんな風に変わっていくのか。それに…。」

今度は葉子、
「それに…???」

「妙に…部長…、ルンルンなんだよな~~。」

輪湖、そんな虎一に尚子にした顔と同じく、
「えへっ…???…それって…、どう意味…???」

「分かんない…けどさ~~。今まで、俺、入山課長から、それほど、あれこれって何か、言われたって事なかったんだよな~~。」

輪湖、いきなり、
「いや…。でもそれって、コイチ、結構あんた、営業じゃ、成績良いって聞いてるから…。ねぇ~~、葉子~~。」

葉子、チラリと虎一郎の顔を見て、
「ふん。確かに、私もそう聞いてる…けど…。浮気性以外は…。」

その声に尚子、
「ぷっ。」

虎一郎、汁を飲みながら、
「悪ぅござんしたね~~。」

「まっ、今、始まった事じゃないけど…。」
淡々と葉子。

「ぷっ。」
輪湖、
「かかか。突っかかるねぇ~葉子~~。」

「ふん。同期だから、何でも言えるけど…。」

そんな葉子に顔をグンニャリとさせての虎一郎。

尚子、
「かかかか。何その顔~~。」

「そっか~~。新課長殿、35歳か~~。」
最後の一口を食べての輪湖。

虎一郎、どんぶりを両の手で、そして汁を飲み干して、
「ふぅ~~。ごっそさん。…えっ…???」
そして、
「うそ…。」
今度は、目をパチクリ。そして、
「い゛~~~。」

輪湖、そんな虎一郎に、
「ふ~~ん…???どうしたの…???」

葉子も最後のおかずを口に、
「ふん…???」

尚子は顔を傾げて、
「???」

虎一郎、遠くの方を見ながら、
「い~~た~~。」

輪湖、
「い~~た~~???…何…???どっか、痛いとか…???」

遠くを見ているままの虎一郎、そのままの視線で左手を左右に、
「い、いや…。い~~た~~、じゃなくって…、いました~~。」

今度は葉子、
「いました…???」

輪湖、虎一郎の視線に、首を後ろに…、
「…ん…???」

瞬間、虎一郎、
「あ~~。輪湖、それだめ…。」

その声に輪湖、
「へっ…???」

「…って言うか、今、席から立った。」
「はっ…???」

「厨房の方に、トレイを持って…。…そして…。わっ。」

厨房から離れて身体の向きを変えての鳩崎、
視線に入ってきた虎一郎を見て、僅かに顔を傾げる。
そして右手を肩の位置まで、
「おぅ、佐賀美~。昼休みか~。…ん…???」
そして鳩崎の視野に虎一郎のみならずも入ってきた顔、
「おや…。」

虎一郎、鳩崎に向かって、
「お疲れ様です。」

鳩崎の顔を見ての葉子も、軽く会釈をして、
「鳩崎部長、お疲れ様です。」

鳩崎、笑みを、
「お疲れ様。選さん。」
そして、
「獏ちゃん。…あっ、いや。海江田君。」

鳩崎の後ろで海江田、周りを見ながらも、
「あっ、はい。」

鳩崎、
「紹介しよう。」
そして海江田を前に。

すると、葉子、
「えっ…???…あっ…???」

海江田も、いきなり目に飛び込んできた女性顔を見て、
「おや。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,016.   輪湖、「ねね、コイチ、その、新課長、どんな感じの人…???」

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庄司紗千「海をこえて」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋