ドキドキ この…、選葉子、誰もが羨むほどの、頭脳明晰。
その頭の良さは既に幼児の頃から…。両親も驚くほどに…。
生後3か月でずりばい。

それを見て由佳理が、仰天して、
「うそでしょ!!!」

そして、生後5か月には、ハイハイ。

またまた由佳理、
「え~~~~っ!!!」

稜平は…、笑うしかなかった。
「かっかっかっかっ、有り得ないでしょ。」

そんな稜平を見て由佳理、困った顔で、
「え~~~。どうなっちゃうの~~???」

しかも…、生まれた葉子は、全く両親には似ていない。
正に、顔立ちからして、「ハーフ」髪も…赤毛。

稜平は葉子が生まれて後に、病院に問い質した。それは由佳理の意志も同じく…。
けれども…病院側からは、絶対的に、否定。
「安心して、選家の長女である。」と…。

しかも、産科医からは笑顔で。稜平の肩を撫でながら、
「どんな子になるのか、楽しみ。かかかかか。」
とも言われたのだった。

他の幼児とは異なり、とにかく覚える事が早い。
どんなものを与えられても、それほど考える事なく淡々と成し遂げて行ったのだった。
そして、保育園や幼稚園でも、それほど問題となる事はなく…。
しかも、数年後に生まれた弟の選爽太(すぐりそうた)とも、
これと言っての姉弟の喧嘩などは一切なく…。

ましてや、葉子が幼児の時代から小学時代、中学時代、それ以降、全く親子喧嘩など…。
何故か、葉子自体、両親に何かしら、怒らせると言う事がないのだった…。
つまりは…、幼い頃より、親から言われた、
やってもらったと言う事を本能的に受け入れていた…、ようなのだった。
その影響なのか、小学でも、中学でも、高校、大学であれ、成績は常にトップ。
高校と大学は首席。

但し…、逆に言えば、選家、姉弟喧嘩もなければ親子喧嘩もない。
と、言う意味では、由佳理、稜平共々、物足りなさも…あった。

由香里、
「他所の家じゃあねぇ~~。喧嘩のひとつやふたつ…。」
そして、コーヒーを飲みながら、
「ふ~~。」

そんな妻を見ながらの稜平
「まっ、いいじゃないの~~。まっ、確かに、物足りなさが…ないって言っちゃあ、その…、なんだなぁ~~。かっかっかっかっ。」

「ま~~た、稜平~~。そんな他人事みたいに~~。」
「だ~~って~。仕方がないじゃん、喧嘩する要素が…ないんだから~~。だろ…???」

「まっ、そうみたいね~~。」
そして由香里、時計を見て、
「おっと~~。爽太、帰ってくる~~。」

そして、由香里の言う、葉子の弟の爽太、こちらも、何かしら、姉の影響もあってか、
それほど手の掛からない子供時代を送ったのだった。
但し、そんな弟に葉子は一切お構いなく、殆ど無関心。

逆に爽太の方はと言えば、そんな姉でも、自分の姉であることに間違いはない。
幾ら外国人風な顔立ち風でも、姉の下では、弟らしく振舞うと言う意識を持っていた。
そして、これも小学、中学、高校と…、なのだが、
普通であれば、日本人離れした、その顔立ちと髪の色などで、
学校での虐めなど、ある意味、問題になる…、はず…なのだが…。
葉子自身、そんな事にも全く持って無関心。…と言うか、全く意識なし。
それどころか、優秀な成績に、常にクラスでも学年でも、
葉子に対しての問題定義などあれば、職員が黙っていなかったと言う傾向も、
その成績からして、優遇…???…されたのか、なかったのか…。

ただ…、ひとつだけ…、これだけは両親も、本人も、どうする事もできない。
という側面があった。それは、実に葉子、
生まれてから数か月で由香里が気付いたのだが…。

「ねね、稜平~。」

その声に稜平、
「うん…???」

「何か、気付かない…???」

そう言われて稜平、
「えっ…???何を…???」

「葉子、全然、笑わないし、泣かないし…。淡々としているような…。」

その声に稜平も、
「あ。…そう言えば…、生まれて数か月になるけど…。可愛さから、全然、そんな事…感じなかったけど…。確かに…。」

これは、おいおい、気付いていく事になるのだが…。
幼稚園でも、小学でも、まず笑う事がなければ怒る事もない。
しかも、喜ぶ事もなければ楽しむと言う事もない。
但し、何をするにしても手際良く、相手に迷惑を掛ける事もなく、頭は良い。
けれども、その…、感情を全く表に出さない。と言う事が、
教育上、心配するところではあったのだが…。

あまりに気になり、由香里も亮平も医師に相談…、しては見るのだが…。
そして…、葉子自身も医師から様々な質問を受けるのだが…。全くの無表情。

逆に医師に、
「先生…???…私…、何処か…悪いんですか…???」

これには医師も、変顔をして、困った表情で、
「いやいやいや。…そういう…訳ではないんだ…けどね~~。」

逆に医師を困らせてしまった…ほど…。

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~  vol,003.   この…、選葉子、誰もが羨むほどの、頭脳明晰。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋