ドキドキ その声に理沙、舌をチロリと出して、僅かに顔を傾げて、
「完璧…って、訳じゃないけど…。自分でやんないと…。気が済まなくって…。」

智樹、ニッコリと、
「うんうん。じゃ、行こうか。」

ふたりの向かう向こうには、複数のテーブル席。
そして近くには2台のキッチンカー。

「え~~。こういうところって、久振り~~。」

智樹、ニコニコしながら、
「理沙さんは、どんなのが…???」
2つのキッチンカーの凡そ真ん中辺りに立ち止まり…。

理沙、どちらも眺めながら…、
「美味しそう~~。」

智樹も同じように眺めながら、
「理沙さんは、どっちが…???」

「ん~~~。こういう時に食べるもの~~って…。ん~~。本当は~~。お薦めのを食べたいんだけど~~。やっぱり…これかな…。」
そして、理沙が選んだのが、スィーツ系のクレープ。

智樹、
「うん、OK~。」
そして智樹、
「じゃ、僕はこの、唐揚げ。」

理沙、
「うんうん。いいかも。美味しそう~~。」
理沙、クレープを可愛いボックスに入れてもらい、
「ありがとうございます。」

そして数分後、空いているテーブルに…。

智樹、
「では。」

理沙、
「はい。」

お互いに、
「頂きます。」

理沙、一口食べて、
「うん。美味しい~~。」

「理沙さんは…。その…。大学は…???」

その声に理沙、いきなり目を真ん丸く…。そして智樹を見て、目をパチクリと…。

そんな理沙を見て智樹、こちらも目をパチクリと…。
「えっ…???あ…。僕…、何か…変な事…???」

その声に理沙、目をパチクリとさせたままで、顔を左右に振る。そして右手も振る。
「全然。全然です。」
そして、
「凄いんですよ~~。…智樹…さん…で、良いんですよね。ごめんなさい。まだ…会ったの、これで…、まだ…2回目だから…。」

その声に智樹、
「ははは。うん。大丈夫。水森智樹。」

理沙、また顔を赤らめて…、
「大学の話があった、それから~。大学の方から、お誘いがあったんですよ~~。」

その声に智樹、
「え゛――――――っ!!!」

「私もび~っくり~~。」
「凄いよね~~。」

理沙、満面の笑顔で、
「はい。うんうんうん。」

「何…???それって…、どういう経緯で…???…って言うか、どんな事で…???」
「私…、半年前から、車椅子バスケ。」

「うんうんうん。庭にバスケットコートとリンク。」
「はい。…で~、毎週土曜日には、身障者のスポーツセンターに通ってて。大学の話はそこで…。」

「へぇ~~。じゃあ~~、理沙さんは、元々、バスケ…。」

その声に理沙、思わず首を振り、
「ううん。元々は、ほら、アズと同じバレー。」

「へっ…???そうなんだ~~。」
「うん。でも…。」

それから理沙、智樹に車椅子生活になった経緯を…。
あちらこちら見ながら、そして手振りを添えて。

聞きながら智樹、常に笑顔で、何度も何度も頷きながら、
「へぇ~~。」

病院の事も話をして…。

智樹、またまた何度も頷いて…。

そして今度は部活の話。

智樹、聞きながら、
「ふふ。」

会話の間に智樹の話を僅かに。
けれども、今までの理沙の経験からすると、
理沙の方から今までにはなく、話しを続けていた。

結局はその殆どが理沙の今までの話で凡そ1時間以上。
その途中で智樹、水分補給にジュースを。

智樹、
「理沙さん、時間…、大丈夫なの…???」

理沙、
「あ、はい。夕食までは帰れれば…。」

その声に智樹、
「うん。じゃ、後、1時間くらいは…。」
そして、
「じゃ、あちらこちら、ドライブしながら、家まで、送ろうか…。」

理沙ニッコリと、
「はい。ありがとうございます。」

そして、その言葉通りに都内、あちらこちらを車から見て回り、
1時間後には瑞樹家の玄関に。

智樹、チャイムを…。

数秒後、和奏、引き戸を開けて、
「おかえり~~。どうも、ありがとうございました~~。」

理沙、
「へへ。ただいま~~。」

和奏、
「散らかってますけど…、どうぞ。お茶でも…。」

その声に智樹、
「あっ、いえ…、僕はこれで…。」
ニッコリと。

理沙、
「ありがとうございました。」

「いえいえ。こちらこそ。楽しかったです。ありがと。」

和奏、
「すみません。何もお構いもしなくて~~。」

智樹、そんな理沙の母親に、
「いいえ~~。」
そして智樹、
「じゃ、理沙さん、また…。」

理沙、玄関の中に。
「はい。ありがとうございました~~。」

智樹、理沙の母親に丁寧にお辞儀をして…。アプローチを車の方に…。

和奏、車椅子をスロープを押しながら、
「…で、どうだったの…???」

その声に理沙、
「うんうんうん。楽しかった~~。」

「そぅ~~。良かったじゃな~~い。」
「ただ…、物凄い…緊張したけどね~~。」

和奏、そんな理沙を見て、
「ん~~~???…緊張~~???」

「だ~~って~~。今まで、こんな…。デートなんて…、初めて。」

その声に和奏、少し顔を傾げて、
「…初めて…???」

信じて…良かった。   vol.232.   智樹、ニッコリと、「うんうん。じゃ、行こうか。」

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庄司紗千「おふろ月夜」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋