ドキドキ テーブルの蒼介、杏美のその声に今度は顔を変えて、両眉の先を吊り上げて、
「浮気者…???」

芙美、
「な~~るぅ。浮気者…、か~~。そぅそぅ。」
そして将輝を見て、
「うんうん。この浮気者~~。」
けれども芙美、空を見て、
「あ~~れ~~???…でも、その浮気者の将輝君の事、理沙も知ってるって言うのは…、どうしてかな~~???」
芙美、わざとらしく理沙の顔を見て。

すると理沙、
「あ~~。うん。」
口を尖らせて、
「それは~~。私が将輝君に、その子と付き合うの、許す。応援するって…、言ったから~~。」

その声に杏美たち、
「はぁ~~~~ぁあ~???」

瞬間、理沙、
「あっ、いや。いやいやいや。だ~~ってさ~~。こいつ、もぅ~~。その子の事で、なんか、雰囲気違って、ダラダラしてるし、中途半端でやんなっちゃうから…。…で、なんでって訊いたら…。」
理沙、ブスリとした顔で、
「俺を好きになったって子、いるぅ。付き合ってくれって言われたぁ。…って。うじうじと。…だから、私、中途半端はやだから、その子と付き合っちゃえって。」

麻理絵と芙美、共に、
「ふ~~~ん。そういう事か~~。」

芙美、2、3度、頷いて。

そして麻理絵は、口を尖らせて、顔を右に傾げて、
「まっ、いいんじゃない。ふん。将輝君、その子と、付き合っちゃえ。私らも、許す。」

途端に杏美、雅美、
「へっ…???」

蒼介、いきなり、
「うそ~~~っ!!!」

栞奈は、
「ほっほぉ~~。」

そして流美も、
「くくくく。」

和奏、
「へぇ~~~。」

杏美、
「いやいやいや。マリ~~。今、私たち、そこまで話、まとまってなかったでしょ。」

麗亜、今までの話を聞きながらも、
杏美と麻理絵に右左からソファで挟まれて、ニコニコと。

麻理絵、
「ふん。でもさ~~。こういう事~~。」

みんな麻理絵に注目して。

「だ~~って、理沙と将輝君、もぅ、前々から呼び捨てで名前、言い合ってる仲でしょ。今、麗亜ちゃんから聞いたけど…。」

瞬間、蒼介も和奏も流美も栞奈も、
「えっ…???うそ…???」

麻理絵、続ける。
「聞くと、スポーツセンターに通い始めた頃から、らしいから、もぅ、半年近く~~。」

その瞬間、蒼介、
「理沙~~。…と言うか…。」
蒼介、今度は妻の顔を…。

瞬間、和奏、
「へっ…???…私…???」
すかさず和奏、顔を小刻みに揺らして、
「いやいやいやいや。まったく…。全然、気付かなかった…けど~~。え~~~???」

「気づくはずないじゃん。」
理沙。

瞬間、将輝を除き、
「えっ…???」

理沙、
「前にね、私、スポーツセンターで、怪我した時、あったんだ…。」

将輝、理沙を見て。

杏美、
「うそ…。」
そして将輝を見て。

将輝、コクリと。
「うん。」

和奏、咄嗟に、
「あっ!!!あ~~~。」
両手をパンと叩いて。

蒼介も栞奈も、
「はいはいはい。ありました~~。右のオデコの…あれ。」

理沙、
「ゲームをしている最中に、車椅子毎転倒しちゃって、頭から床に。」

杏美たち、
「え――――――――っ!!!」

「その時…、私、ちょっと、転倒したショックで、頭がもうろうに…。なんだけど~~、なんだか、近くで、理沙っ。理沙っ。理沙って、呼ばれたような。男の声で…。…かすかに…、だけどね~~。」

将輝、理沙の隣で、口を尖らせて…。

杏美、将輝を見て、顔を傾げて、
「…それって…、将輝君…???」

その時、和奏、
「そぅそぅそぅ~~。な~~んだ、そうだったんだ~~。」
けれども和奏、
「あっ。でも、その時、私、スポーツセンターに行かなかったんだわ。」

麻理絵と杏美、
「へっ…???」

流美も和奏を見て。

和奏、口をへの字に、
「あの日、何かしら忙しくって~~。申し訳なかったけど、理沙と将輝君、ふたりだけで、電車で行かせたの。そっか~~。あの日ね~~。」

理沙、
「怪我を横峯さんから診てもらって…。…で、帰りの電車の中で…。」
将輝を見て、
「私の事、呼び捨てにしたでしょ。って、言ったら、しょうがねぇじゃんって。おまえ、車椅子転倒して、頭から…。…だから私、んじゃ、私もあんたの事、呼び捨てにするからって…。…そしたら、勝手にしろって…。その時からだよ、頭に来るから、誰が君付けにするかって…。」

瞬間、流美、
「くっ。」

そして栞奈も、
「かっかかかかか。そっか~~。そういう事、あったんだ~~。」

麻理絵、
「そして…、今までずっと、ふたりだけの時には…、名前…、呼び捨てで…。」

理沙、その声に、顔をコクリと。
将輝も、コクリと。

芙美、
「はいはい。」

麻理絵、
「だ~~ねぇ~~。」
そして、
「まっ、将輝君。その子と、付き合っちゃえば~~。…って、今、付き合っちゃってるか…。…で、楽しい…???」

将輝、いきなり麻理絵に振られて、
「えっ…???」

信じて…良かった。   vol.212.   芙美、「うんうん。この浮気者~~。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋