うちの会社に入って4ヶ月経過した人がいる。
23歳の女性である。
覚えが早く、一度説明すると完璧に飲み込み、私は丁寧に育てて行こうと思って接して来た。
冗談で「覚え早いやん。これで私もいつでも定年退職できるわ」と私が言うと「アカン!まだ退職させへんで〜!」と笑い合う。

そんな中、25歳の店長が、この子も責任者になれる能力があるからと、研修を始めた。
副店長はサボり癖があり信用出来ない。
その為、副店長を切っても大丈夫なよう、責任者になれそうな人を数人抜粋し、研修を始めた。

責任者になる研修は私の管轄外である。
店長の仕事であるから、私は把握する必要はない。
そんな中、この23歳が仕事中に泣き出した。
店長は休みだった。
責任者になる研修が自分には重く、プレッシャーだと言った。
「私は何時間でも働く。でも責任者にはなりたくない」と言った。

私は翌日、店長に話した。
まだ準備が出来ていないから、あと一年程かけて自信を持ったのが見えた状態から研修を始めてはどうか?と。
そうでないと、辞めてしまうかも知れない。
責任者になりたくない、けど仕事は楽しい、ならば現状維持で成長を待ってから‥と話したが、店長は「私だって店長になったのは22歳の時やった。早すぎるとは思わん」と言った。
「しかしそれは店長になりたくて手を上げた22歳であり、あの子はなりたくないと言う23歳やから」と私は言った。

店長は苛ついた様子であったが、強行するのか待つかは店長の決める事。
今日も不安げに働いていた23歳にフォローを入れながら、私はこの子は辞めるような気がしてならない。
責任者になりたくてなった副店長はサボり、なりたくないこの子は真面目。
答えは無い。
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Source: イギリス毒舌日記