ドキドキ 各学校の雰囲気は3学期の最終章でもあり、そして…、卒業シーズン。
麗亜は、確かに、櫻美園の不合格は母の母校でもあり、
憧れていた学校ではあったが…、けれども去年から出会い、
そしていつも話し相手になってくれた理沙の学校である名城の生徒になれる、
と言う思いにある意味、圧倒もされ、そしてこれからの高校生活に期待が膨らんでいた。

…が、しかし…。
「お兄ちゃん。」
理沙のバスケの練習の帰り。そしてまた外に出掛けようとする将輝に麗亜、
「何やってんのよ~~。」

玄関でスニーカーを履いている将輝、いきなり飛び出してきた麗亜に、
「は、あ…???」

麗亜、
「どこに行くのって訊いてんの…???」

将輝、その声に、
「あ、いや…。」
目をキョロキョロと…。そして、
「別にいいだろ。どこだって~~。俺の勝手なんだから~~。」

「また、あの、猫2匹の人のとこ~~。」
「いいじゃねぇか~~。つぅか~~。…じゃねぇと、俺、理沙から怒られんだよ~~。」

その瞬間、麗亜、
「えっ…???…へっ…???」
いきなり麗亜、表情がパッと、明るくなって…。

将輝、そんな麗亜の顔を見て、
「なんだよ、不機嫌な顔になったり、明るい表情になったり~~。めんどくせえな~~。」

麗亜、嬉しそうな顔で、
「お兄ちゃん、今、理沙お姉さんの事、理沙って呼び捨てした~~。」

その声に将輝、目をパチクリとさせながら、
「…えっ…???」

麗亜、ニコニコとしながら、
「うんうんうん。今、お兄ちゃん、理沙お姉さんの事、呼び捨てにした~~。理沙って~~。」
胸の前で両手を合わせながら、
「うんうんうん。」

そんな麗亜に両眉の先を吊り上げながら、
「はっ…???呼び捨て…???理沙って…???」

ニコニコと麗亜、顔をコクリと、
「うんうんうん。」

けれども将輝、つまらなそうな顔で、
「何言ってんだよ。と~~っくの昔に、呼び捨てにしてるよ。」
そして将輝、立ち上がりながら、
「おいっしょ。」

その声に麗亜、
「うそっ???…うそうそうそ。」

将輝、頭を掻きながら、
「確か~~。スポーツセンター、通い始めた時から…???」
顔を傾げて…。
「…けど…。あいつも、俺の事、その時から、将輝って、呼び捨てにしてるし…。」

麗亜、瞬間、
「はっ…???…えっ…???うそ。理沙お姉さんもお兄ちゃんの事、将輝って、呼び捨て…???」

将輝、コクリと、
「あ~。」

いきなり麗亜、
「うっそだぁ~~。」

いきなり将輝、可笑しがって、
「うそじゃねぇよ~。今まで、ず~~っと~~。」
笑いながら、
「…ん、まぁ…。…でも、みんなといるときは…、さすがに…。」

麗亜、いきなり目を真ん丸く、そして、口を両手で塞いで、
息を絞め殺すような声を出して、しかも笑顔で、
「え~~~~~。」

将輝、
「だから、なんだってんだよ。じゃな。」
ドアがバンと閉まる。

そのままの状態で麗亜、その場に立ち尽くして…。そして、また、
「え゛~~~~。」

「おま、何やってんだ…???」
いきなり麗亜の隣に丈師。

麗亜、
「あ、おとうさん。」

丈師、クーラーボックスを右肩に。そして細長いバッグを左手に。

麗亜、
「あ、あははははは。おとうさん、釣り…???」

丈師、
「あぁ~~。今から行ってくる。嬉しい情報が仲間から入った。帰りは刺身だ。かかかか。」

そんな父に麗亜、
「うん。待ってる。」

「おぅ。」
そして玄関のドアを見て、
「あいつ、また…???」

その声に麗亜、顔をコクリと…。

丈師、
「やれやれ…。面倒な事にならなきゃいいけど~~。いい加減にしておかないと、流美ちゃんにも怒られるぞ、ったく~~。」
丈師、すぐさまドアに手を、
「じゃ、行ってくる。」

麗亜、右手をひらひらと、
「行ってらっしゃ~~い。」
そしてまたドアがバン。

いきなり麗亜、ニッコリとしながら、
「シシシシシシ。」
そして目を瞑って、
「う~~~っそ~~。え゛~~~???…まさか、お兄ちゃんと理沙お姉さん。う~~~~っそ~~。」
顔を上下左右に揺らしながら、
「知~~らなかった~~~。ヒョ~~~。」
そしてすぐさまリビングに。

ポケットからスマホを。画面を見て指先でトン。

2回のコールで相手が出る。
「もしもし、理沙お姉さん。」

その頃…。

こちら小野倉は自宅の自室でスマホを耳に、
「えぇ~~。問題なく、凄い進歩です。かかかかか。」
そして、相手の声を聞きながら、
「…ですね~~。はい。あっ、監督~~。私もそっちの方、少し動いてますんで。……。かかかかか、当然でしょう~~。凄いっすよ。こっちの方が楽しくなってくる~。」

何やら、話し相手は弓狩のようだ。

小野倉、
「あ~~。はい。分っかりました~~。」

信じて…良かった。   vol.209.   麗亜、「どこに行くのって訊いてんの…???」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋