ドキドキ 和奏、
「だから…。」
栞奈に向かって…。けれども一拍置いて…。そして、
「聞いてよ、お姉ぇ~~。」

まだ理沙は膨れっ面のままで…。

栞奈、そんな母に、
「はいはい。どうしたの~~。」

「理沙がね。…その、将輝君を好きになった子…???」
「うん。」

「いいじゃな~~い。付き合ってあげなさいよ~~。私が許すって。将輝君を好きになってくれたんだもん。…って。」
そしてまた一拍置いて、
「ねぇ~~。どう思うよ~~。当然、こういう事って、女の子だからさ。後々、理沙、アズちゃんたちや麻理絵ちゃんたちに話すに決まってるでしょう~。その時、アズちゃんたち、どう思うよ~~???おかあさんは、そっちの方が心配。理沙がそんな子じゃないって思ってたって言われるの~~。」
一気に話す和奏。

栞奈、母の話を聞いて…。口を尖らせながらも、目をキョロキョロと…。そして平然と、
「ふ~~~ん。理沙が、許す。」

和奏、深く頷く。
理沙は口を尖らせたままで口をグンニャリとさせながら…。

栞奈、僅かに顔を傾げて、
「ふん。まっ、いいんじゃない…。理沙が、許すってんなら、将輝君、その子と付き合っても。その子も将輝君の事、好きなんでしょ…???」

途端に和奏、
「お姉ぇ~~。」

理沙、思わず顔を笑みに、
「や~~~った~~。」

和奏、今度は栞奈に、
「お姉ぇ、あんた、理沙と将輝君。」

そんな母に栞奈、
「はいはい。かあさん。かあさんの言いたい気持ちは、とにかく、理沙と将輝君。なんだよ。」

その声に和奏、口を尖らせて、
「…そ、そりゃ、そうでしょ。今まで半年以上。」

「まっ、誰が見たって、そう感じちゃうよね~~。あんだけ、そしてこんだけ、一緒にいるんだから~~。」
にんまりとした顔で…。そしてその顔を理沙にも…。

理沙、そんな姉の顔を見て、
「…な、なによ…。」

栞奈、にんまりとした顔のまんまで…。
「まっ、それだけ…、まだ、あんたたちふたりは、成熟してないって~~訳。」

瞬間、和奏、思わず、また右膝を右手でペン。
「あっ、そっか~~。ふんふんふん。そういう事か~~。」

栞奈、
「今の子たちは、違うから。恋愛だって、物凄い感じで変化してきてるもんね~~。…けど、まっ。私は好きな人を放さないけどね~~。」
そして栞奈、理沙を見て、ニッコリと。
「…んで…。」
栞奈、空を見て、
「まっ、そうだな~~。ハッキリ言って…。うんうんうん。将輝君をその子が好きになった。うん。それは分かる。将輝君、イケメンだし。それに、バスケバカだし。」
そこまで言って栞奈。
「なんだ…けど~~。ものすん…ごい、不器用。しかも、すんごい、人見知り。口下手。そんなの、病院時代からありあり~~。だったもんね~~。」

その話に和奏、今度は、
「ぷっ。」

けれども理沙は、理沙で、少しむっつりと。

和奏、
「うんうんうん。」

栞奈、腕組みして、
「そんな…子が、さぁ~~。いきなり、目の前に自分を好きになってくれた女子が現れた。…で、付き合ってくれって言われた。…で…???」
そして栞奈、理沙を見て、
「今、将輝君、その子と、付き合ってんでしょ…???」

理沙、瞬間、顔を傾げて、
「…なんじゃ…、ないかな~~。」

「まっ、それは、それとして。そうなんだと…、思う。…けど~~。ここからが…、肝心なんだけど…。くくくくく。」

和奏、そんな栞奈に、
「うんうんうん。そうそう。それそれ~~。」

「…って、かあさんも~。やだ~~。かかかかか。」
栞奈、妙に、品を作って母の左肩を右肩で、くねるように押して。

和奏、そんな栞奈に、
「何よ~~。」

栞奈、
「かかかかか。考えれば、分かる事じゃ~~ん。」

和奏、口をぐんにゃりと…。

「その子、結~~局は、疲れるんだよ。」

和奏、
「はっ…???」

「いつまで経っても、進展がなくって…。かかかかか。…って、言うか~~。結構~将輝君も…疲れるんじゃない…。今まで通りの理沙とのバスケ。そして、片や、その子とお付き合い。ある意味、たいへ~~ん。掛け持ちじゃん、かっかかかかかか。大体さ~。あんな不器用な将輝君、誰か他の女の子、好きになれると思う…???私は、断然、無理っ!!!!」
栞奈、母に向かって、ニッコりと。そして一度頷く、
「はい。私は、断言する。まだまだ、機は熟していない。」
そして栞奈、立ち上がる。

そして冷蔵庫に。
「まっ。いいんじゃない~~。出鼻をくじくよりは、一旦は、泳がせてみるって言うのも~~。」

信じて…良かった。   vol.206.   栞奈、「まだ、あんたたちふたりは、成熟してない…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋