ドキドキ そんな流美の声に丈師、口を噤んで、目をパチクリ。
麗亜も麗亜で口を尖らせたまま…。

将輝、ブスッとした顔で、
「じゃ、じゃあ~~。どうすりゃ…。」

麗亜、
「お兄ちゃん、椎名さんとの時はとは違うんだよ。あれからお兄ちゃん、全然。…けど、病院で理沙お姉さんと出会ってから…。」

流美も丈師も、
「椎名…。」

丈師、
「あ~~ぁ。あの子…。女の子にしては、活気のある…。」

流美、丈師を見て、
「うん。ハキハキしてた子。…でも、彼女、心臓病で…。かかかか。将輝、彼女に、引っ張られてたもんね~~。」
そして流美、
「あっ。」
両目をキョロキョロと…、
「あれ…???…もしかして…、椎名ちゃんって…、何処となく、雰囲気…、理沙さんに…、似てる…???」

将輝、いきなり、
「似てねえよっ。」

その声に流美も丈師も、目をパチクリ。

流美、思わず目を瞬きさせて、
「な、なに…???…なんでそんな…、ムキになる…???」

「あっ。えっ。あ、いや…。」
そして将輝、今度はご飯をもぐもぐと、そして食べながら、
「いいだろ、んなもん。」

そんな兄を見て麗亜、顔をグシャリとさせて、
「む~~~。」

丈師、ようやくおかずを食べ始めて…、
「…けど、将輝~~、父さんから言うのもなんだけど…。その…、ゆか…さん…???…おまえの事、好きなのは分かるけど…。おま、どうすんだよ、これから…???」

その声に将輝、父の方を見て、
「どうすんだよって…、何が…???」

「おまえが、その、ゆかさんを好きにならない限り、その子、いつまでも、一方通行だろうが~~。…だから、逆にみんなが、理沙さんの事、どう思ってるって…聞いてんだろ…???」

その話に将輝、
「…そんな…、事…、言われたって…。」

丈師、
「ただ、父さん、これだけは言っておく。女を泣かせる男は許さん。」

瞬間、流美、
「ぷっ。」
丈師を見て流美、
「義兄さん、映画や恋愛ドラマじゃないんだから~~。」
そう言いながら丈師の左肩を右手でペン。けれども流美、途端に顔を傾げて、
「…ん…???今は、男が女に泣かされるってパターン、多いけど…。」

瞬間、丈師、口をおちょぼ口に、
「うそ…。」

麗亜、
「とにかく。私は、理沙お姉さんとじゃなきゃ、やっ!!!」

その声に瞬間、将輝、小さな声で、
「なんでだよ、あの強情っ張り。」

流美、すかさず、
「聞こえたよ~~将輝~~。」

将輝、
「あっ。」

「何が強情っ張りよ~~。」
流美、おかずを食べながら、
「ある意味、そんな強情っ張りに、良くもまぁ~半年も一緒に~~。土日よ、土日~~。…それに、そんな強情っ張りに、これからも~~。」

将輝、そんな流美に、
「仕方ねぇじゃん。おばさんやおじさんからお願いされてるんだから~~。」

最後のビールを飲み終わって丈師、
「いいかぁ~~。瑞樹さんに迷惑掛けたら、とうさん、許さんからな。」
箸を取って、
「いただきます。」

「…で…???…あんた、その子の事、好きになれんの、将輝???…ゆかさん…だっけ…???」
流美、ビールを一口。

将輝、今度は口を開かず…、
「……。」

「いい、将輝…???…これだけはお願い。誰を好きになっても、構わないけど…。無責任な事だけはしないで…。女の子を泣かせないでと言うより…。女の子のこころに、傷だけはつけないで。」

そう言う流美を見て将輝、ゆっくりと瞬きをして、
「…分~~かったよ。」

流美、
「あっ、義兄さん、麗亜、聞いた…???今、将輝、言ったからね~~。分かったって。」

丈師、
「おぅ。」

麗亜、
「うん。」

将輝、ガッツリとご飯を食べて、
「ご馳走様~~。」

その日の夜、中々寝付けなかった将輝、夜中、枕元のライトを点けて、ベッドのデジタル、
「え~~~。夜中…、2時って…。うそだろ。」

信じて…良かった。   vol.202.   「その子、いつまでも、一方通行だろうが~~。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋