ドキドキ そして…、玄関で和奏と理沙、そして栞奈に見送られて…。
その時、将輝のスマホにライン。

瞬間、3人、
「…うん…???」

将輝、引き戸を開けて、
「じゃ、また。」

和奏、
「うん、気を付けて~~。」

栞奈は、右手を、
「バイバ~~イ。」

理沙も右手を上げてすぐに車椅子をクルリ。

玄関に置いておいた自転車を、そしてアプローチを歩きながら将輝。

栞奈、その場でマラソンするようなポーズで、
「おっと~~。将輝君、デートかな~~。ライン、来てたじゃん。かかかか。」

そんな声に和奏、栞奈を見て、
「えへぇ~~。」

栞奈、
「ねね、理沙~~。将輝君、誰か、いんの…???…くくくく。」

和奏、栞奈をけしかけるように、
「お姉ぇ~~。」

理沙は理沙で、軽く栞奈に、
「知らな~~い。」
テーブルにある自分のココアに口を付けて、
「ふふん。温まる~~。」

栞奈、そんな理沙を見て、眉を般若のように、
「なんと、タンパク。おぃおぃ、妹よ。」

理沙、スマホで将輝に教えてもらった動画を見ながら…。

栞奈、
「ん~~???また、都築大学~~???」

そんな栞奈に理沙、首を左右に振って、
「ううん~~。NBA~~。」

「NBA~~???」

台所で新しいコーヒーを淹れている和奏、キョトンとして理沙を見る。

理沙、
「うん~~。あいつ、今、NBAの動画、見てるんだって~~。それ、教えてもらって、私も見てる~~。うんうんうん、かかか、凄いよ。迫力~~。」

和奏、そんな理沙を見てニッコリと、
「ふふ。」

栞奈は栞奈で、口をグンニャリと、
「ふぅ~~ん~~。何処の誰と、これから予定がある人がいるらしぃっつぅに~。こころ…、穏やか~~。」
そして栞奈、
「ウシ。私も出掛けよう~っと~~。」

和奏、
「夕方には、帰るの~~お姉ぇ…???」

「ふぅ~~ん~~。ご飯、食べてくるからいいよ~~。私は、絶対に、好きな人は手放さないんで~~。」
理沙を見て下唇をビロ~ンと。

そんな姉の声を聞いているのか、どうなのか、動画に夢中の理沙。

和奏、栞奈を見て、
「ふふふ。」

栞奈、
「だめだこりゃ。行ってきま~~す。」

そして玄関の引き戸を開けると同時に、
「わぁっ!!!」

同じく、
「わぁっ!!!」

父とバッタリ。

「とうさ~~ん。」
「お姉ぇ。はは、何…???今から、お出掛け…???」

栞奈、
「うん。とうさん、今、帰り…???…じゃ、行ってきま~~す。」

「おぅ。はは、あぁ。ひと踏ん切り着いてねぇ~~。」

栞奈、外に出て、父にお辞儀をして、
「お疲れ様です。」

蒼介、
「おぅ。ははは。」

将輝、自転車で…。さっきから数回、ラインの音。
「うっせぇな~~。こっちは今、自転車だっつぅの。」
すると、今度はパッタリとそのラインも…。

家に帰り将輝、
「ただいま~~。」

リビングで新聞を手にテレビを見ている丈師、
「おぅ。おかえり~~。」

将輝、部屋に入ってバッグを置き、そして着替えて、また階段を…。
リビングの前を通り…。

丈師、
「ん~~???」

将輝、
「ちょっと、出てくる~~。」

丈師、その声に、
「…ちょっと、出てくるって…。」
壁掛けの時計を見て。首を傾げて…、
「あいつにはしては、珍しいな…。日曜日の4時に…、出掛ける…???…ん~~~???」

凡そ10数分後、キッチンまで下りてきて紙パックのジュースを、麗亜。

丈師、
「麗亜~~。将輝、さっき、出掛けてったけど…。」

麗亜、
「へっ…???…お兄ちゃん…。」
そして、腕時計を見て、
「あっ、4時過ぎてるんだ。スマホでレッスン聞いてたから、全然気づかなかった~~。」

丈師、
「はっ…???…スマホでレッスン…???」

麗亜、そんな父の顔に、
「うん。今じゃ、当たり前だよ。学校の授業だけじゃ…。受ける高校に合わせて。理沙お姉さんからもいろいろと聞いたし。」

丈師、口を尖らせて、
「ふ~~ん。そんなもんか~~。…で、おま、何処受けるの…???」

麗亜、
「櫻美園(おうびえん)女子。」

丈師、新聞を見ながら、
「ふ~~ん。櫻美園女子。」
お茶を一口。瞬間、
「ぶっ!!!」
いきなりソファから右腕、そして首を後ろに、
「お…、櫻美園女子って、おま、明音(あかね)の…、母校…。」

麗亜、
「うん。お母さんの高校。」

「滅茶苦茶、難関校だぞぉ。」

その声に麗亜、
「うん。でも、先生も、挑戦してみても、いいんじゃないかって…。この前、お姉ちゃんと3者面談して…。」

丈師、
「ふ~~ん。この前の3者面談でか~~。」
そして丈師、
「済まなかったな~~。夜勤と被っちゃって~~。流美ちゃんには頼んだんだけど…。」

麗亜、
「ううん。大丈夫。」

「…っておま…、まさか、櫻美園女子、1本って事は…???」

その声に麗亜、ニッコリと、
「な~~訳、ないでしょ。」

信じて…良かった。   vol.195.   栞奈、「ねね、理沙~~。将輝君、誰か、いんの…???」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋