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勉強に時間を費やしており、読書はほとんどしていませんが、読みたかった本が図書館で待ち無しで借りられたので、読んでみました。

いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (ハヤカワ文庫NF) [ センディル・ムッライナタン ]


「欠乏」という状態を解説する非常に面白い本だったので、共有したいと思います。

欠乏は集中を生む代わりに、トンネリングを引き起こすと言うこともできる。
トンネリングとは、トンネルの内側のものは鮮明に見えるが、トンネルに入らない周辺のものは見えなくなること。
人は費用対効果を検討してトンネリングするかどうかを決めるのではない。
欠乏が人の心を無意識のうちに占拠して、他のあらゆるものを締め出してしまう。

具体例が、借金で解説されていました。

なぜ人は何かが欠乏した状況に直面すると、借金をするのだろう?
トンネリングを起こすからだ。
そして借金をすると、将来的にはさらに深みにはまる。
今日の欠乏が明日の欠乏を生む。

彼女が払えなかった最初の請求書は欠乏を生んだ。
すると彼女は、その月の家計をやりくりすることに、トンネリングを起こした。
そのトンネルの中では、ローンはとても魅力的に映る。
そのメリットだけが、トンネルの内側にあるように見える。
その月を切り抜けるのに役立つからだ。
そしてローンのコスト-返済と手数料-は全てトンネルの外だ。

金利の返済を考えられなくなり、目先の支払いを優先させ、借金を返すために新たな借金をする。
なんてアホなんや・・・と思いますが、振り返ると、僕も同じことをやっていました。

僕が欠乏していたのは、仕事力。
公務員の仕事をこなすだけの知能や知識が足りていません。

問い合わせを受けても、それに回答できず、周りに聞いても理解できない。
会議や研修に出てもついていけず、何のことを言っているのか分からない。

でもやらないといけない仕事はあるわけで・・・
目の前の仕事を減らすことに、トンネリングしてしまっていました。

よく分からないままやるので、勘違いやミスを繰り返し、トラブルになりさらに消耗していく。
いつまで経っても、仕事の内容を理解できない。

悲惨な状況でした。

これらの事例を見ると、欠乏がいかにリスキーなことか分かります。

欠乏によりトンネリングすることで、目先のことしか見えなくなってしまい、本当に大事なことを放置してしまう。

沼った経験のある者として、欠乏した時点で、もう手遅れでした。
トンネリングして、事態悪化に一直線です。

とにかく欠乏しないことを、最優先事項にするべきと感じます。
本中でも、欠乏になる前の初期段階で、余裕とイコールの意味であろうスラックを持つことの重要性が説かれています。
Source: Time is money  キムのお金日記