ドキドキ 理沙、ゴール下でボールを拾い上げてニッコリと。そしてみんなに向かって、

「入った―――――っ!!!」

尚哉、そんな理沙を見ながら、
「へぇ~~。理沙さん、なんともまぁ~~。初めて見たけど、中々どうして~~。粋なフォームしてくれちゃってるんじゃない~~。かかかか。」

和真も、
「いやいやいや。大したもんだ~~。しっかりと熟してるじゃない。もし俺たち、車椅子だったら、あんな風にはなんないぜぇ~~。」

尚哉、
「ふふん、全くだ。」

理沙、今度はまたボールをバウンドさせて、そのボールを今度は将輝にパス。

将輝、
「おっと~~。」
将輝、ドリブルしながら理沙の前に。

理沙もそのドリブルと将輝の体勢に着いて行く。
すると今度は将輝がドリブルしながらフェイクをするように馨にパス。

理沙、すぐにそのボールを追って馨に。

涼香、そんな理沙を見て、
「へぇ~~、理沙さん、しっかりと着いてってる~~。」

和奏もニッコリと。

馨と将輝の間に入っての理沙。オフェンスとディフェンスを繰り返しながら…。

そんな光景を見ての弓狩、
「ふふ~~ん。」
そして、3秒後、いきなり、
「GO!!!」

理沙、右手を高く、そしてボールをリンクに。
ボールはバッグボードに当たりネットにザシュ。

弓狩、いきなりフィンガースナップ。そして両手で拍手。
「ナイス。ナイスですよ~~、理沙く~~ん。」

己龍、
「いやいやいや。監督、理沙さんにはぞっこんだね~~。」

智一、
「かかかか、仕方ねぇや。いっつも理沙さん、監督の隣にいるからな~~。」

理沙、顔を赤らめてみんなの下に。そしてニッコリとお辞儀をして。

涼香も恵も、
「凄~~い。」

2階で智花、
「何なの、あの子…???」

和咲、
「何だか、弓狩監督から、気に入られて…。」

「うん。ふ~~ん…???」

正月から続いている夜の理沙と将輝とのライン。または通話。
しかも、その通話はしっかりとスピーカーで。
つまりは、その会話の中に栞奈や和奏も入ることになる。
けれどもいつもの将輝のスタイルでの会話。
その度に栞奈の言葉や和奏の言葉も。

けれどもその内に栞奈から、
「理沙~~。あんたさぁ~~。幾ら何でも、通話をスピーカーでなんて…、そういうの…あり~~???」

その声に理沙、
「へっ…???なんで…???みんなで話した方が楽しいでしょ。それに、あいつだって、その気で話してるし…。」

栞奈、いきなり困った笑顔で、
「いやいやいやいや。そういう…、んじゃ…なくって~~~。」

和奏も和奏で、
「いいんじゃな~~い、お姉ぇ。理沙の好きなように。」

「だ~~って、かあさん。折角…。男子との会話~~。もう少し、プライバシ~~って…。」

瞬間、理沙、
「あ~~。お姉ぇ。私、あいつとそういうの、マジ、ないから~~。冗談じゃない。」

栞奈、いきなり目を真ん丸くさせながら、
「え゛、え~~~ぇえ…???…あんだけ一緒にいながらも…。うそでしょ。」

理沙は口を尖らせてツ~~ンと。

そんな理沙を見て和奏、困ったような笑顔で…、
「ふふ。」

そして、いよいよ本格的に車椅子バスケも始動。障害者総合スポーツセンターに。
すっかりとスポーツセンターの人たちとも打ち解けてお互いに切磋琢磨するかのように。
そして、時折理沙の様子を見に来る小野倉と邑。

小野倉、将輝と和奏に、
「理沙君、上達早いですよね~~。」

和奏、そんな小野倉に丁寧に頭を下げて、
「ありがとうございます。全部、みなさんの御蔭、感謝です。えぇ。ねっ、将輝君。」

将輝、その声に照れて、
「えっ…???あ、ははははは。」

翌週の月曜日の朝。

将輝、他の生徒に、
「おはよう。」
そして下駄箱の扉を開けて…。
「えっ…???」

シューズの上に、なにやら封筒のようなものが…。

将輝、頭の中で、
「…何…???」
頭を傾げて…。何かしら不可思議な感覚でその封筒を二つ折りにして上着のポケットに。
「ふん。」
そしていつも通りに…。

お昼休み。弁当を食べて将輝、そしていつも通りにスマホで動画を…。
けれどもその時、ふと気づいて、
「あっ。」
スマホを左手で持ちながらも、ポケットからその封筒を…。
右手で封のシールを剥がして中を…。中には二つ折りにされてある紙。
「ん~~~???」
そして紙には文章が…。
「お話したいことがあります。放課後…。」

信じて…良かった。   vol.171.   みんなに向かって、「入った―――――っ!!!」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋