ドキドキ 理沙、汗を掻きながらも将輝にパス。
将輝もそのパスを受け取って、ドリブル。そしてシュート。
床に落ちたボールを素早く手に取りすぐさま車椅子を反転。
そしてフリースローラインから今度は理沙がシュート。
そのシュートが見事に決まる。

「お~~し。少し休憩するか~~。」
将輝。

理沙も、
「うん。だ~~ねぇ~~。」

「将輝さ~~。」
「うん…???」

「麗亜ちゃん、どうしてる~~???」

将輝、その声に、
「あぁ、麗亜、もぅ、今、杖、使ってねぇよ。」

「うそ。」
「あぁ。先週からかぁ~~。杖使わずに歩いてる。」

理沙、目を見開いて、
「凄~~~。や~~った~~。」

「…とは言っても、まだぎこちない歩き方で…。でも、本人が歩きたいって…。」

笑いながら理沙、
「うんうんうん。歩いちゃえ、歩いちゃえ~~。」
そして理沙、空を見上げて、
「いいなぁ~~。歩けて。」
数秒、空を見上げたまま。

そんな理沙を見て将輝、
「ふん。まっ、そうだ…けど…。」
将輝、ボールを人差し指の上でぐるぐると回しながら…。
「けどさ~~。」

「うん…???」
「理沙だって、凄ぇじゃん。」

「は…ぁ…???」

「車椅子バスケ。小野倉さんなんか、見てて凄ぇ上達してるって~~。」
今度はボールを両手で捩じるように。
「かかかかか。」

理沙、
「うん。それ、私にも言ってくれた。」

「それにさ、監督だって。」
「は、ぁ~~???監督が~~???」

「あぁ~~。良く、休みなく部活に来れるって、感心してた。」

「へぇ~~~。あの監督が~~。」
すると理沙、
「あっ、でも、監督って、結構話しやすい。なんか私には優しい~~。」

将輝、目をパチクリとさせながら、
「へぇ~~。俺たちにはあんまり喋んないけど…。」

「まっ、最初はね~~。全然喋んなくって、変なおじさ~~ん的感じだったけどね~~。それが、凄い監督って聞いてび~~っくり~~。」
「あぁ。凄ぇよ、あの監督は。」

「あっ、あんた、将輝。」
「うん…???」

「それは良いけど、ちゃんと家でも復習、やってんでしょうね~~。」

その声にいきなり将輝、膨れっ面をして、
「や、やってるよ。あぁ。」

理沙、将輝のその声に、
「ふふ~~ん、ほんと…???」

「も、もちろん。」

すると2日後。
瑞樹家のリビング。

途端に将輝と馨、
「え―――――――っ!!!」

テーブルの縦の位置に将輝と馨、向かい合うように。
そしてテーブルの横の席には理沙、杏美。そしてその体面には雅美と芙美。
将輝と馨、カンニングが出来ないように、抜き打ちテスト。

理沙と杏美、
「うそ。今日やんの~~???」

麻理絵と麻都香、
「そっ。」
「だ~~って~~、期末まであと2週間、今やんないでいつやんのよ~~。」

芙美、
「今でしょ。」

将輝、瞬間、
「ぶっ。」

すかさず杏美、そんな将輝の右頬に左拳でピタッ。
「真面目にやれ。」

馨、
「かかかかか。」

理沙、
「馨く~~ん。」

笑顔で睨みながら。

いきなり小さくなる馨、
「すみませ~~ん。」

雅美、思わず右手を口に、
「ぷっ。」
けれども、
「はい。んんん、真剣に。」

麻理絵、
「制限時間は~~。1時間…半。…じゃないとおばちゃん、買い物から帰ってくるからね~~。全科目。今まで勉強した中から。」

「私たちだって、どんな問題なのか…。」
杏美。

将輝、
「えっ…???知らないの…???」

「知る訳ないじゃん。知ってたら、抜き打ちになんないし。もしかしたら、私たちも解けない問題。か~~もね~~。」

「マジ…???」
馨。

そして麻都香、ふたりにプリントを。そして、
「始めっ!!!」

将輝と馨、問題に集中し始める。右手が動く、答えを書き始める。
頭を捻りながら。そして額に左手を。今度は頭を掻き。
そして時には、時間の掛かりそうな問題はパス。

理沙、杏美、そして雅美に芙美、
「お~~~。」

馨が最初の科目終了、次に。
10分程遅れて今度は将輝が終了。

時間は刻刻と。

そして馨が3科目目。すると将輝も同じく。

杏美、
「お~~~。」

将輝、いきなり、
「あ~~~。なんだっけ…???…ん~~。だめだ。きぃ~~。」

今度は将輝が最終科目。

芙美、
「わお。将輝君、馨君、抜いた~~。」

馨、時間を見ながら…、
「や~~ぺぇ~~。」

将輝、最終科目終了。けれども将輝、時計を見て、
「えっと~~。」

杏美、
「おほ。見直してる~~。かかかか。」

芙美、そんな杏美に、人差し指を口に、
「シ~~~。」

杏美、途端に、頭を前に、
「しゅみましぇ~~ん。」

麻都香、
「はい、終了~~。」


 

信じて…良かった。   vol.142.   麻都香、「はい、終了~~。」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋