ドキドキ  「ウチから300メートル先…。…双葉さん…???…うん、確かに…。…けど、隣町で、僕はあんまり付き合いないけど…。」
馨を見て、それから杏美や理沙、栞奈、和奏を見て蒼介。

その声に和奏、
「うん、まぁね〜。でも、理沙やアズちゃん、中学の時は仲良しだったよね〜〜。」

「うん。中学、1年の時から3年まで、私たち同じクラスで…。」
理沙、ジュースの入ったグラスを両手で握りながら…。

その声に将輝、
「えっ…???」

「椎名、突然、学校休んで…。どうしたのかな…???…って思って電話したんだけど、全然繋がんなくって、ラインも…、既読になんないし…。」
理沙。

「で…、先生に聞いたら、椎名、入院してるって…。」
杏美。
「多分…、スマホも使えない病室だから…って。見舞いも、極力控えるようにって…。家族から言われてるって…。」

理沙、
「先生も困ってた。先生も事情、あんまり知らされてなかったみたいだったから…。」
そこまで話して理沙、
「あっ、でも将輝君…。」
理沙、将輝を見て…。

将輝、
「うん。…でも、僕は…、病室に…入れた。」

杏美、
「えっ…???…そ…ぅ…なの…???」

そんな杏美に将輝、
「うん。」
そして目をバチクリと、口を尖らせて…、
「あっ、そっか〜〜。もしかして…、あれって、お姉さん…の…???」

栞奈、その声に、
「…ん…???」

「椎名のスマホから僕にライン。…僕、何の事か全然意味分かんなかったけど…。いつでも病室、来てもいいよって…。…だから…。…でも、いつも病室に行くと、誰もいなくって…。椎名だけ…。」

栞奈、
「ふ〜〜ん。」
そして栞奈、
「でもさ。…その…、彼女さん、椎名ちゃん。まっ、私の友達の莉音の妹なんだけど…。私、思ったんだぁ。」

蒼介、そんな栞奈を見て、
「ん〜〜???」

和奏、
「何、お姉ぇ。」

栞奈、理沙と杏美を見て、
「椎名ちゃんには…、申し訳ないと思う。死んじゃった人に…、何て言うの…。こぅ…。」
両手をあれこれと仕草しながら、
「…ちょっと…、表現しづらいけど…。椎名ちゃん、心臓病になって…、食べる事、出来なくなって…。」
ふと将輝を見て栞奈、
「…そんな椎名ちゃん、将輝君、見てきて。…だから、理沙に…、食べなきゃだめだって…。」

蒼介と和奏、
「あ〜〜。うんうん。」

栞奈、
「あれから…だもんね~~。理沙が食事…摂れるようになったの…って…。」

その声に和奏、ニッコリと、
「ふふ。だ~~よね~~。…でも、あの時は…もぅ~~。理沙、全然食事…食べてくれなくって、完璧に私たちも参ってた~~。」
和奏、身体全身で力が抜けたように…。
けれども、今度はシャキッとして、
「でもね。うん。そんな時に将輝君が、飯食わなきゃ、身体…持たねぇだろって…。そう言ってくれたんだよね、理沙に。」
将輝を見て和奏。

そんな理沙の母親に将輝、思いっきり顔を赤らめて、
「あっ、いや…。あ、はははは。」

馨、将輝に、肘鉄で、
「へぇ~~。そういう事、あったんだ~~。」

杏美、
「うんうん。私もそれ、おばちゃんから聞いて~~。」

理沙はむっつりと口を尖らせて…。

馨、
「なんだ、おま。将輝、いいとこあんじゃん。」

和奏、
「何々、いいとこあんじゃんって、考えてみると、将輝君いなかったら、理沙、こんな風になってないって~~。」
和奏、思いっきりの笑顔で、しかも可笑しがりながら。
「理沙が車椅子で変になった時だって、屋上から先生と看護婦さんに教えてくれて。今のバスケだって、将輝君が車椅子バスケを紹介してくれて~~。鴻上高校のバスケ部だって、結局は将輝君の~~。なんでしょ、理沙~~。」

馨、
「へっ…???…そうだったんだ…???…おま、滅茶苦茶いい奴じゃん。」

その声に和奏、両手をパン。
「そうよ、そうよ、かかかかか。」

理沙も思わず赤くなって。けれども口を尖らせて。でも、将輝に、ボソリと、
「ありがと。」

馨、
「へぇ~~。そういう事か~~。」

杏美、
「へっ…???…ってか、馨君、将輝君から聞いてなかったの…???」

そんな杏美に馨、右手を振って、
「全然。」

信じて…良かった。   vol.096.   「私たち同じクラスで…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋