ドキドキ 流美、キッチンの中の和奏に笑顔で…。
和奏もそんな流美に、
「ふふ。」

庭で蒼介、
「将輝く~~ん。バッグはそこのテーブルの上に~~。」

その声に将輝、
「あ、はい。」
将輝、バッグの中からバスケットボールを…。
そして…。床でボールをバウンド。そしていきなりスリーポイントラインから…。
「ふぃ。」

そのフォームに蒼介、
「おぉ~~。」

ボールは奇麗な放物線を描いて…、そのままネットに、「ザシュ。」

蒼介、すぐさま、
「かかかか、凄ぇ~~。一発で。」

ようやく庭に辿り着いた麗亜と栞奈。
「わは。」

「凄~~い。あんな風に、入る~~。」
そして栞奈、後ろの理沙を見て、
「理沙~~。早く、早く~~。」

既に玄関からのスロープ、
そして玄関から出てのスロープもひとりで移動が出来る理沙。
「わ~~かってる~~。」

リンクの下から蒼介、ボールを将輝に、
「ほぃ。」

将輝、
「ありがとうございます。」
そして将輝、ドリブルをしながら、腰を低く、そしてまた元の高さ。
そしてドリブルしながら一回転…したかと思うと、また腰を低くして今度はジャンプ。

理沙、
「うそ。」

将輝、ジャンプしながら右手を高く。

栞奈も、
「えっ!!!!」

ボールはそのままリンクの上。そこから右手がボールをリンク内に押し込む。

蒼介、
「わっ!!!」

理沙、思わず目を真ん丸に。

蒼介、いきなり、
「おしっ!!!ダンク―――――――ッ!!!」

リンクを握った右手が離れる。

麗亜、大声で、
「凄いっ。お兄ちゃ~~ん。はははは。」
そして拍手。

栞奈もつられて拍手、
「うんうんうん、凄っ。」

蒼介、また床でトントンとしているボールを将輝に、
「ほぃ。」
そして蒼介、今度は両腕を広げて将輝の前に、
「ほぃ。ほぃ。」

将輝、思わず顔を綻ばせて、
「えぇ~~~???…いいんですか~~???」

蒼介、
「おぅよ。」

将輝、笑いながら、低く構えてドリブル。右手から、そして左手。
そして今度は右手でボールを股の下に、左手で後ろからボールを…。
そして両手でボールを。いきなり蒼介の顔の前に。

蒼介、
「うぉ。」
そのままボールは顔から離れて目の前から消える。
そして目の前に将輝はいない。
「えっ…???」

既に将輝はゴール下、ボールは右手から左手に持ち替えられ、
ジャンプをしながら体を回転させてバックの姿勢からバッグボードに。
ボールはそのままボードに当たりリンクの中に。
ネットが左右に素早く流れてネットからボールが落ちる。

蒼介、
「えっ…???えっ…???」

理沙、
「おとうさん、今のがフェイク。かかかか。」
ゆっくりとバスケットコートに理沙。

栞奈、
「凄~~い。目の前で見ると、正にマジックだわ。早っや~~。」

流美もリビングからその光景を…。

その隣で和奏、
「さすがよね~~。将輝く~~ん。部活でも凄いもの~~。」

流美、その声に目をパチクリさせて、
「へっ…???和奏さん…???」

和奏、ニッコリと流美を見て、
「えぇ…。理沙のお供で、鴻上高校のバスケ部の部活。」

「えっ???…えぇ…???」
「鴻上高校のバスケ部の監督さんも、理沙に、いつでも見学に来て良いですよって。」

流美、その声に、びっくりした顔で、
「へぇ~~。わ~~。そうだったんですか~~。」

すると和奏、
「へっ…???将輝君と麗亜ちゃんから、聞いてません…???」

流美、その声に、困ったような声で、
「えっ…。えぇ~~。全~~然。」
すると流美、口を尖らせて、
「あの子たち~~、私に全然話もしないで~~。」
今度は腕組みをして、
「た~~くぅ~~。私は、単なる足かぃ。」

和奏、
「あらあらあら。…でも、本当に、将輝君と麗亜ちゃんには、何てお礼していいか~~。理沙のために、本当にありがたい~~。うん。ふふ。」

流美、思わず和奏に頭を下げて、
「申し訳ありません。あの子たち、何か…理沙さんにご無理を…???」

和奏、咄嗟に、右手を左右に、
「いえいえいえ。とんでもない。こっちがありがたくって。」
そして和奏、
「今、理沙にはバスケ。…不思議と、今までバレーボールだったのが…。今じゃ、身体が…。…でも、車椅子に乗っていても何か出来るって、本人も本人なりに考えて…。そのせいか…、車椅子も自分で…。」

流美、その声に、頷いて、
「うんうん。凄いよね~~。あんなに上手に車椅子~~。」
理沙の方を…。そして和奏を…。

信じて…良かった。   vol.079.   ボールは奇麗な放物線を描いて…。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋