ドキドキ 走行中の車の中で…。
「とにかく…、部活見れて良かったな。」
蒼介、バックミラーから理沙を見て…。

理沙、窓の外を見ながら、
「うん。」

「でも…、八倉先生になんて…???」
首を少し後ろ側に和奏。

その声に理沙、
「うん~~。」

蒼介、
「えへ~~。」

「勉強には…なったけど~~。」

和奏、
「…けど…。」

「ウチのバスケ部…、動き…、遅いんだよね~~。」

蒼介、また、
「えへ~~。」

「うん。まっ、でも…、将輝君からの動画や、他の試合の動画ばっかり見てたから…。」

蒼介、
「あ~~、そうか~~。確か、彼…、将輝君、鴻上高校の…。ポイントガード。」

「うん。とにかく、早い。ずば抜けてるし…。…それと~~。」

「それと…???」
今度は和奏。
「うん。」

「神野馨君っているんだけど…。将輝君と友達の…。」

蒼介、
「へぇ~~。」

「その子、身長、180はあるんだ。」

和奏、
「うそ。高校生で背が180~~。凄~~。」

「うん。その子が、鴻上のシューティングガードでスリーポイントが凄いの。バンバン決める。」

パックミラーで理沙を見ながら蒼介、
「スリーポイントって、あの…ラインからポーンと投げるヤツだろ。」

「うん。見ていてこっちが気持ち良くなるほど入る。」

蒼介、
「へぇ~~。」

「だから、鴻上高校…、これだから勝つって、動画…、見ていても分かる。…それだけじゃなくって…。」

和奏、
「ん~~???」

「鴻上には、そういう動画撮影する生徒もいるんだって…。だから、他の強豪校の試合も撮影できるから、戦略も立てられるって…。」

蒼介、交差点の赤で車を止める。
「へぇ~~、凄いね~~。徹底してるんだ~~。」

そこに、理沙のスマホにライン。
「あっ、麗亜ちゃ~~ん。」

和奏、
「わお。」

「あは。お姉ちゃんと買い物に行って帰ってきた。って…。」

蒼介、
「麗亜ちゃん、今は松葉杖…だっけ…。」

理沙、
「うん。」
そして麗亜にメッセージを打つ理沙。数秒後…、
「わお。」
そして、
「もしもし、麗亜ちゃん、私~~。」

和奏、その声を聞いて、
「ふふ。」

蒼介、青で車を動かす。

後部席の理沙、
「うん。今、学校で、部活見て、その帰り~~。……。うんうん。うん。そぅ。…で、バスケ部も見てきた。……。でも…、やっぱり…、名城は…、鴻上より遅いよ動き。」

その声に和奏、蒼介を見て、下唇をビロン。
蒼介、笑顔で…。

その日の夕方。食事前のリビングで…。理沙のスマホにまた麗亜からライン。
「おっと~~。」
すると…。
「えっ…???うそ…。」

キッチンから和奏、
「ん~~。どうしたの~~???」

理沙、
「ちょっと…、これは~~。考えるかな~~???…おかあさ~~ん。」

和奏、
「え~~。」
濡れた手をタオルで拭いて、車椅子の理沙に…。
「何々…???」

母に理沙、スマホの画面を…。

和奏、メッセージを…、
「鴻上のバスケ部、見に来ない…???…お兄ちゃん、監督に話すって。」
理沙を見て、
「えっ…???これ…、麗亜ちゃんから…???」

理沙、頷いて、
「うん。」

「え~~~ぇ…???…他校のあなたに…。…そういうのって…、有り得る…???」

理沙、
「わっかんないよ、私だって…。…でも…。」

和奏、腕組みして…。
「ま~~。おとうさんとも…話してみよう。」

「うん。」
理沙、麗亜には、それとなくメッセージ送信。

検察庁から戻った蒼介。
「えっ…???理沙に、鴻上のバスケ部、見に来ないかって…???」

和奏、
「うん。将輝君、多分、明日にでも…、その…バスケ部の監督さんに話すんじゃないかしら…。」

「いやいやいや。いや~~。そんな事…、現実的に…可能なの…???…他校に視察に行くって事に…、なんないの…???しかも…、車椅子の女の子だよ。」

和奏、
「ん~~~。私も…なんとも…。」

「…で、理沙は…???」
理沙を見て…。
「理沙~~。」

理沙、車椅子で腕組んで…。
「ん~~。まさか…こういうことになるなんて…、思ってなかったから…。まだ…、迷ってるん…だ…けど~~。でも…、頭の中では、半分…、見てみたいって…言うのはある。…けど…。全く行った事もない学校に…。…って言うのが…、なんか…、こぅ…、気がかり…でも。」

その声に蒼介、
「かかかかか。まぁ~~。…だよね~~。」
椅子に座りながら…、
けれども蒼介、両目を右左に…。
「ん~~。けどさ~~。」

信じて…良かった。   vol.057.   「勉強には…なったけど~~。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋