ドキドキ 蒼介と和奏、練習し始める生徒たちを見て、
「部活かぁ~~。」
「みんな、元気~~。」

坂崎、
「みんな、頑張ってる~~。」

室越、数回頷いて…、
「…で、瑞樹さんは…。なにやら…、車椅子…バスケ…とか…???」
その声に和奏と蒼介、理沙を見て…。

理沙、
「あ~~、はい。…なんとか…、車椅子でも出来る…、何か…。」

坂崎、母親の顔を見て…。

和奏、
「えぇ…。入院中に、何かしら…、切っ掛けが…。」

その時室越、左手の平に右拳をトン。
「あっ。」

坂崎、
「うん…???教頭…???」

室越、
「いっそ、このまま、バスケ部…。覗いてみるのは…、如何…???…と、思いまして…。…ちょっと…、場所は…外からに…、なるんですけど…。」

坂崎、
「うんうん。いいわね~~。」
そして理沙の両親を見て、
「お時間…???」

蒼介、
「あぁ、いえいえ。」
右手を振って、
「お気になさらず…。」

体育館を出ていく5人を見て杏美、麻理絵、一樹に、
「いっき~~。」

一樹、
「ん~~???」

麻理絵、
「理沙~~。私たち、練習してるから。いっき、理沙の事、お願い。」

その声に一樹、
「あっ、あ~~。そ…ぅ…、かぁ~~。」
両脇に手を…。
「ん…じゃあ~~。」

杏美、
「かかかか。ほんとは理沙の傍にいたい癖に。」
にやにやと杏美。

その声に一樹、顔をぐんにゃりと…、
「な、なにを…。…んな…、訳…。」

麻理絵、そんな一樹の右腕を取って、
「ほ~~ら、行ってらっしゃい。」

「わ、わ~~かったって…。」

ドアに向かう一樹。そして…。

ドアの外。
蒼介、和奏、
「先生。」

坂崎、
「八倉先生。」

室越、
「おやおやおや。」

一樹、頭を撫でながら、
「いや。生徒たちが、行って来いって…、言われた…もんで…。」

瞬間、理沙、
「かかかかか。」
ニッコリと。
「うん。ありがと、先生。」

一樹、
「どこに…???」
みなの顔を見て…。

室越、
「バスケ、ですよ~~。バスケ。」

その声に一樹、
「おっと~~。」

そして…。
名城高校、総合体育館。入り口は3段の階段。

室越、
「さすがに…、この階段は…。」

一樹、理沙の父親に、
「瑞樹さん、そっち側のタイヤの方。僕、こっち持ちますから…。教頭先生、ハンドルお願いします。」

蒼介、
「すみません。分かりました。ありがとうございます。」

室越、
「おっ。了~~解。」

和奏、
「すみません。」

坂崎、
「はは。男性3人いて正解。」

車椅子が持ち上げられて理沙、
「わぁぁぁぁぁぁ。かかかか。」

和奏、持ち上げられた車椅子を見て、
「わ~~お。凄っ。」

そして一樹、車椅子を下ろして、
「これで良し。」

蒼介、一樹に、そして室越に、
「すみません。ありがとうございます。」

一樹、ドアを…。そして、
「ちょっと待っててください。灰田(はいだ)先生に…。」

一樹、体育館の中に。そして駆け足で…。
コートのセンターに立っている2人の男性に向かって…。
そして話し掛けて…。また戻ってくる。

「了解、取りました。どうぞ。」

体育館の隅をゆっくりと進んでいく6人。
バスケ部員たち、そんな6人を見つけて…。そして注目する車椅子の女子。

ひとりの男子部員、
「あれ…???もしかして…、瑞樹…???」
理沙のクラスの男子生徒である。

ドリブルの音、そして、バスケシューズが床に擦れるキュッキュッと言う音。

瞬間、理沙、
「バスケだ~~。」

部員の中には、
「おぃ。あれ…、誰だ…???」

男性2人の傍に6人。

灰田俊人(はいだとしひと)、3年C組担任、体育教師である。
坂崎と室越を見てペコリと、
「お疲れ様です。」

坂崎、ニッコリと、
「ふふ、頑張ってるわね。」

室越、ペコリと頭を、
「ども。」

車椅子の理沙を見て灰田、
「おかえり、瑞樹。」
腰の後ろで両手を握って、理沙まで腰を曲げて。

「ただいま。灰田先生。」

灰田の隣にいる男子、バスケ部の主将、成瀬雅史(なるせまさし)。3年C組。

灰田、
「まっ、練習見てってくれ。」

理沙、
「はい。」

蒼介、和奏、
「どうも…、すみませ~ん。」

そんなふたりに灰田、左手を振って、
「いえいえいえ。」

練習を見ている理沙。自然に頭の中の動画と比べている。
「ポイントガードって…???」

瞬間、成瀬雅史、
「えっ…???」

灰田、
「ん~~~???」

「シューティングガードは…。…あ、あの子。わっ、惜しい~~。スリーポイント、外した~~。」

雅史、
「君…???」
灰田を見て…。

信じて…良かった。   vol.055.   「ほんとは理沙の傍にいたい癖に。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋