ドキドキ その声に理沙、ぶすっとした顔で、
「仕方ないじゃん、じっとしてらんないんだもん。」

一樹、
「かかかか。だよな~~。」
けれども一樹、
「でもなぁ~~、瑞樹~~。確かに、じっとしてらんないって言うのは、分かる。…けど、焦りは禁物だ。…焦った挙句に、今度は、体のどっかに…、故障が出ちまったら、それこそ、洒落にもならん。それだけは、気を付けてくれよ~~。」

理沙、
「はい。」

蒼介、
「まっ。」
腕組みしながら、
「頑張った。…けど、その陰で、ある意味、何かしらの失敗…、は、あるとも思うんです。…でも、まっ、それも…、ある種の経験。その失敗を経験してみて、また、何かしらの目標ができる。…そんな感じ…、なのかも…知れないですけどね~~。」

生徒たち、そして江梨子、理沙の父親の声に数回頷く。

杏美、
「さっすが~~。検察事務官。ねぇ~~。おばちゃん。」

その声に一樹も江梨子も、
「えっ!!!!」
ふたり、共に、
「瑞樹さん…。そうだったんですか~~???」

麻理絵も芙美も、顔を見合わせて、
「えっ???そうなの…???」

麻理絵、
「ううん…、私も知らない。」

杏美、
「えっ…???…あれ…???みんなも…。それに…先生たちも、知らなかったの…???理沙のお父さん、武蔵野区検察庁の検察事務官。…で、おばちゃん、元パラリーガル。」

雅美だけ、
「うんうん。」
と、頷いて…。

一樹、江梨子、目を見開いて、またふたり同時に、
「うそ―――――――っ!!!!」

江梨子、
「おかあさま、元、弁護士…。う~~わっ。凄い。」

いきなりのその声に和奏、右手を振って、
「いえいえいえ。そんな…凄いなんて…。とんでも…。みなさん、パラリーガルって言えば、弁護士って…、勘違いなされて…。…でも、私の場合は…、その弁護士を補佐する立場であって…。まっ、秘書業務とか、法律業務とか…。でも…、それはもぅ…。20年以上も…前の…。」
そこまで言って和奏、
「まっ、主人はまだ、現在も現役ですが…。」

蒼介、頭の後ろを右手で撫でて…。
「まぁ…、私も…、あの…、検事ではないですから…、あくまで…、検察、事務官ですから…。」

一樹、
「いやいやいや。知らなかったなぁ~~。」

杏美、
「え゛~~~???…理沙の担任のくせに~~。」

一樹、
「いや。担任ってったって…。そんな、なぁ~~。生徒の家庭の…個人情報…。今の世の中…。ねぇ…、小宮山先生。」

そんな一樹に江梨子、
「えっ、え~~。確かに…、そこまでは…。生徒の成績について…、何かしら、家庭環境とか…、何かしらの事情や関係があれば…。でも、実際…。まぁ、生徒の両親が、お店をやっている…、と、いう事くらいは…。…それだって、生徒たちからのお喋りで、耳に入ってくる程度…。」

和奏も蒼介も、
「その通り。」

「私たちも、逆に、個人の家庭への介入なんて、論外。ある意味…、御法度ですから。」
そして、蒼介、
「但し、その情報が許可されている場所も…あるけどね~~。そのひとつが、ここ。病院だ。患者の命を守るためには、家庭環境の情報も、必須になるから。」

その時、栞奈と理沙、
「とうさん。」
「おとうさん。」

蒼介、
「えっ…???」

「な~~に、さっきから難しい話…、してるかな~~。」

「そうだよ~~。」
ベッドから理沙。

蒼介、
「あっ。そっか、ごめん。」

途端に江梨子、
「あ、あ、あ~~。ううん、ううん。私の方こそごめん。いや。瑞樹さんのご両親、検察事務官、パラリーガルって聞いて、び~~っくりしちゃって~~。」

杏美、
「かかかかか。まっ、私たち…。理沙や雅美は良く、話してたからね~~。」
そこまで言って杏美、
「あっ、そぅそぅ、理沙、その後、麗亜ちゃんから、ライン来た…???…麗亜ちゃん、退院したんだよね。」

理沙、
「うん。そぅ。」

麻理絵、
「うんうん、麗亜ちゃん。」

雅美、芙美も、
「へぇ~~、そうなんだ~~。」

一樹、
「麗亜ちゃん…。あっ。」
両手をパン。
「あの…、鴻上の男の子の。」

杏美、
「そぅ。」

「そっか~~。妹さん、退院したんだ。」

和奏も笑顔で…、
「駒田先生が、寂しがってた。ふふふふ。滅茶苦茶可愛い子だったもんね。」

理沙、
「うん。」

信じて…良かった。   vol.049.   「失敗を経験してみて、また、何かしらの目標ができる。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

《PR》
庄司紗千 きっと大丈夫

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。

アメーバ

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋