ドキドキ そんな理沙の声に杏美と麻理絵もニッコリと…。

そして杏美、
「ねね、麗亜ちゃん、元気…???」

麻理絵も、
「うんうん。」

一樹、
「麗亜ちゃん…???」

麻理絵、
「うん。菅田麗亜ちゃん。彼の妹。物凄い可愛いの。あっ、彼の名前が…。」

一瞬麻理絵、一樹の顔を、眉を歪ませて睨むように…、
「菅田将暉って、知ってる…???ふふん。」

一樹、麻理絵に、
「菅田将暉…???あの、芸能人の…???…ドラマに出てくる俳優だろ…???うん。結構人気だよね。」

杏美、
「わお、いっき、知ってる~~。」

理沙と麻理絵も、
「凄~~い。」

一樹、思わず、
「いやいやいや。凄いって…、そんな…。」

麻理絵、
「彼、その菅田将暉。」

「うそ―――――――っ!!!」
いきなり一樹、ビックリした顔。

麻理絵、
「…の~~、漢字、ひとつ違う、菅田将輝君。最後のキが…違うんだって。」

一樹、
「えっ…???…と、言う事は…、ある種の…同姓同名。」

杏美、首を2回コクリと、
「うんうん。」

麻理絵、
「あのね、いっき。彼が理沙に、本をくれた人。」

一樹、
「えっ…???」
そして理沙を見て、
「瑞樹…。」

理沙、口を尖らせたままで、
「うん。」

「そっか~~。」

将輝、少しばかり、居づらそうな…。
「あ、あの…、俺…。…いや、僕…。」

その時、一樹、
「ありがとうな。」
そして、
「生徒たちから聞いている。本くれて、瑞樹、やる気になったって…。」
更に一樹、
「菅田将輝君。」

将輝、
「あ、はい。」

「妹さんも…、この病院…???」
「あ、あ~~。はい。」

杏美、
「将輝君、鴻上高校。」

「へっ…???鴻上高校…???…あっ。へぇ~~。…で、あの情報かぁ~~。」
一樹。

杏美、舌をチロリと、
「テヘヘヘヘヘ。」

ただ黙っている将輝。
同じくベッド上の理沙も、時折口を尖らせながら黙って…。

杏美、
「あっ、こちら、私たちの先生」
一樹の方に手を。

将輝、
「先生…。」

麻理絵、
「八倉先生。」

「やくら…。」
けれども将輝、頭を傾げて、
「…でも、さっきから…、いっきって…???」

その声に杏美、
「あ~~。俳優に、沢村一樹っているじゃない。その名前と一緒だから、いっき。」

将輝、
「さわむら…いっき…。」

杏美、ニッコリと、
「うん。」

麻理絵、
「沢村一樹、知ってる…???」

将輝、頭を傾げて…、少し、恥ずかしそうに…、
「…い、いや…。あん…まり…、テレビ…、見ないし…。…だから…、芸能人って…、それほど…。」

その声に杏美も麻理絵も、顔を綻ばせながら、
「あ、あ~~。はは…。」
「…だよね~~。」
顔を見つめ合いながらニコニコと…。

将輝、
「あ、あのぉ…、じゃ、俺…。いや…、僕…、この辺で…。」
将輝、ペコリと頭を下げて、後ろを…。

するとドアが開き…。
「あら、将輝君。」

将輝、
「あっ。」

和奏と鉢合わせ。

そして和奏、
「先生、どうぞ。」

駒田、
「失礼しま~~す。」
瞬間、
「おっと~~。ははは、将輝君~~。」

将輝、ペコリとお辞儀をして、
「ど、ども。」

和奏、
「見舞いに来てくれてたんだぁ~~。」
そして、
「わぁ、みんな~~。はは、先生も~~。ありがとうございます。」

3人共に和奏に向かって、お辞儀を。そして、
「お邪魔してま~~す。」

一樹、和奏に、
「瑞樹さん。理沙君、元気で…。」

和奏、
「え~~。ありがとうございます。」

杏美、麻理絵、医師の顔を見てニッコリ。

駒田、
「将輝君。」
将輝の方を見て。

将輝、
「あっ。えっ…???」

「ありがとうな。」
「えっ…???」

「理沙君、リハビリ、始めたよ。」
「えっ…???…あっ、あ~~。」

「将輝君の…お蔭かな…。身障者の本。うんうん。あれは中々~~、モチベーションあるよ~~。大当たりだ。」

一樹もその声に、
「ん~~~。」
腕組みをして、
「我々教師も…、生徒が…。正直…、どうやって…。悩みます。」

駒田、その声に、
「えぇ…。それは…、私たち、医師とて同じこと。目の前の患者さんに、幾ら説得したとしても…。正直…、心までは…。」
そこまで言って駒田、
「あっ、申し遅れました。私…、ここ、漆原総合病院の、整形外科医、駒田雄介(こまだゆうすけ)と申します。」

ベッドの向かいの男性に一礼をして。

信じて…良かった。   vol.045.   「目の前の患者さんに、幾ら説得したとしても…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋