数カ月に一度、職場のスタッフルームに大量に届くものがある。
スタッフリーダー、ヘレナが昼に食べる食料品である。
アマゾンから届くのは、大量のコーンフレークと缶トマトスープ、レンジでチンして出来るマカロニチーズである。
23歳にしてサンドイッチだけは作るこの女子は、職場で朝昼を食べる為、自分の食べるものを職場の休憩室に箱で積み上げてある。

もう一緒に働いて5年になるが、まあよく飽きもせず毎日コーンフレークを食べるもんである。
昼はスープかチンするマカロニチーズ、これも飽きないのが凄い。
私は以前「飽きひんの?」と聞いた事がある。
ヘレナは「考えるんが面倒くさいから、これでエエねん」と言った。
他の選択肢を考える事そのものが面倒くさいから、他の味や他のランチになるもの自体を視界に入れず、探そうともしないと言った。

イギリス人が飽きもせずサンドイッチを昼に食べるのは、多分この理由も案外多いのかも知れない。
娘のクラスメイトの女のコは、入学した時からずーっとJacketPotato(ベイクドポテト)だけを給食で食べる子がいて、娘が小学校4年の時、初めて本人にそれは何故か?と聞いた際、「悩むのが面倒くさいから」と言われ、娘が衝撃を受けて帰ってきた事があった。

クリスマス翌日、夫の甥っ子がうちに来て、私に「ここに来たら食べた事の無い美味しいご飯が食べられる」と言った。
この子達もまた、朝食はコーンフレーク、昼にサンドイッチ、夜はスープとクラッカーのみ、これ以外は他所で食べるもんとして今まで来た。
甥っ子達の場合は選択肢が与えてもらえなかったから事情は違うが、食の幅でいうと私は日本人て実は世界一食の幅が広いんじゃあないかと考える。

家庭環境が大きいとは思うが、今日もマカロニチーズが届いていた。
同じメーカー同じ味‥変えてみたら楽しかろうにと思う私はおせっかいである。
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Source: イギリス毒舌日記