ドキドキ  薫子、茉祐子の両手を取って、隣の椅子に。
「茉祐子、あなたは、私のしあわせを感じて、凛久を諦めた。そして、私は、そんなあなたの言葉を、思いを。ううん。」
首を振って、
「願いを…。受け止めて、凛久と結婚する事を決めた。…だから…、だから、今度はあなたの番。」
そして薫子、
「昨夜、あなたが部屋で眠っている間、恭弥からその事を聞いた。私、その時、なんで、この事に気付かなかったか…。もぅ~~。私自身、自分に呆れ果てた。私も、恭弥はあなたの妹同然って、考えてたんだから…。」

茉祐子、
「……。」

「な~~に、なになに。ここに、こんな素敵な話があるじゃ~~んって…。」
「おかあさん…。」

「私も恭弥に、茉祐子と結婚しなさいって…。」
「え~~~~っ!!!!」

「だ~~って、こんな素敵な話、他にないじゃな~~い。あなたと恭弥、血は…繋がってないのよ~~。恭弥は~、5年間は日本で仕事。ん~~。でも、その後は…。ううん…。でも、その後は、ふたりで決めれば良い。…ううん。これからは、茉祐子、あなたにとっても、いろんな事が待っている。それを…、恭弥と一緒に…、経験する。恭弥なら、あなたをしっかりと…、大事にしてくれる。当然、恭弥もこの家で…。」
「おかあさん…。」

薫子、そんな茉祐子を抱き締めて、
「うんうんうん。これで、私も、茉祐子も…ふたり、共に、しあわせになれる。」

「おかあさん…。」
知らず知らずに茉祐子、目から涙が…。
「私…。いいの…???…恭弥さんと…、結婚して。」

その声に薫子、茉祐子を抱き締めながら、頭を数回頷かせて、
「うんうんうん。良いに決まってる。…じゃないと、私が困る。悲しんじゃう。そんなの…茉祐子だって、嫌でしょ。」

「うん。うんうんうん。」

薫子、顔を上げて。そして今度は茉祐子を見て、
「綾篠常務が、あなたと恭弥、結婚しちゃえば…って、言ったんでしょ。」

茉祐子、頷いて。

「んじゃ、姉同然でもある私も、そうしなさいって。だったら、恭弥、従うしかないでしょ。」
そこまで言って薫子、
「ははは。恭弥だって、茉祐子の事、好きなんだもん。」

「えっ…???ほんと…???」
「…でなきゃ、私にこんな話…しないでしょうが~~。」

「おかあさん…。」
「恭弥、帰ってきたら、言う。ねっ、分かったね。」

その声に茉祐子、首をコクリと…。

その頃、恭弥。ようやくトレーニング終了。そして駅に…。

田園調布駅に着いて。歩きながら…。
すると…、どこからともなく猫の泣き声が…。だんだん近づいてくる泣き声。

恭弥、
「ん~~~。」

すると、どこかの家庭、その家の塀の上に、一匹の猫。

「お~~っと。」

街燈の灯りにその猫、恭弥を見て、
「ニャ~~。」
そして顔を前足で撫でる。

恭弥、
「おぅ。元気かぁ???」

すると猫はまた恭弥に向かって、
「ニャ~~。」
そして、くるりと後ろを向いて塀から庭の方に飛び跳ねる。

恭弥、
「かかかか。元気でなぁ~~。」

数分後、恭弥、玄関のドアを…。そしてリビングに…。
「ただいま~~。」

薫子、
「あぁ~~。お帰り~~。どうだった…トライアル・スクエア…???」

「うんうんうん。いいね~~。身体…、良い感じ~~。」
「うん。そっ。あっ、恭弥、茉祐子、呼んでくれる。食事~。」

「おっ、あ~~。」

そして、話題が薫子の番組の話になり、今度は六条家の話になり…。

恭弥、
「そっか~~。うんうんうん。一颯さん、赤ちゃん、生まれたんだよね~~。」

その声に茉祐子、
「うん。ものすんごい、可愛い。」

恭弥、ニッコリと、
「へぇ~~。」

すると、自然に茉祐子、夢乃の事を思い出し、少し顔を赤くして、
「あのね、恭弥さん。」

そんな茉祐子に恭弥、
「うん…???」

「去年の夏に…。夢乃ちゃんが日本に帰って…。」

「夢乃ちゃん…。」
恭弥、目を上の方に…、
「あ~~。難波さんの…。」

「うんうんうん。夢乃ちゃん。去年の冬に…。結婚した。」

その…、結婚と言う言葉に恭弥、一瞬ドキンとしたが…、
「へぇ~~。そう…なんだぁ。」

そこで会話は途切れる。
そして数秒…。

薫子、
「恭弥。」

恭弥、
「うん…???」

「茉祐子に…、あの事…、話したよ。」

その声に恭弥、
「えっ…???」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.250.   「だから、今度はあなたの番。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

《PR》
庄司紗千 花笠音頭

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。

アメーバ

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋