仕事帰りに全国展開するスーパーAに寄り、セルフレジで会計を済ませて袋に買ったものを詰めた。
夕飯の支度があるし、ガソリンも入れなアカンし…と考えながら速攻で袋詰めした。
出口に向かう為レジを離れた時、おばあちゃんから「ちょっと」と声をかけられた。
そうして、私の後ろに並びレジを開始し始めた男性と口論になっていた。

状況が読めず、私が何かしたのかと思い動揺していたら、おばあちゃんから「あなた自分が買った歯磨き粉と石鹸を袋に入れ忘れて去ったでしょ?それをこの男が黙認しながらあなたに知らせず自分の袋に入れたのを見た」と言った。
私は慌てて自分の袋を見た。
入っていない。
レシートには石鹸と歯磨き粉2本の購入が記載されている。

おばあちゃんは店員さんを呼び止め事情を説明してくれた。
しかしスタッフは私が忘れたから、それを取り戻せないと言った。
おばあちゃんは、「レシートに記載があるのに?」と抗議してくれたが、忘れた私が悪いと言うことで相手にしてもらえなかった。

私はおばあちゃんに詫び、時間を使わせてしまった礼を言った。
おばあちゃんは店員に「二度と来ないわ、こんなおかしなルールの店」と吐いた。
私も滅多に来ないが、たまたまそこを通って帰る道にあり、どうしても足りない物がある時に立ち寄るだけのスーパーなので、忘れた私が悪いのならそうだと受け入れる。
駐車場までおばあちゃんと一緒に歩きながら、「店員も客も人間が衰退している。悲しい」と言った。
改めて礼を言い、おばあちゃんは私に「ハッピーニューイヤー!」と言って去った。

ちょうど日本のニュースで帰省ラッシュのニュースを見、15年間味わっていない日本の正月が無性に恋しく、帰りたいな‥と一瞬思う気持ちを封じこめていた矢先、このおばあちゃんの優しさに触れたから、私は今年も良い出逢いに恵まれたと嬉しくなった。
何もないけれど、私なりの年末の今日はたこ焼きである。
人気ブログランキングへ
Source: イギリス毒舌日記