ドキドキ そして…お互いに1時間、タップリと身体を動かしてのふたり。
過去に数回、ジムでたっぷりと汗を掻くと、自然とお互いのペース配分が分かり、
「今日はここで終了。」そういうタイミングが分かる。
そし今回も同じように、ふたり…、お互いに自然と一緒になって…。
結局は、足が進むのがいつもの居酒屋。

けれども、今日は何かしら凛久の口数が少ない。

薫子、ビールを一口、そして、
「…???…どうしたの…???電話の時と違って、あんまり…、喋らないけど…。」

その声に凛久、
「えっ…???あ、いえ…。そんなことは…。」

「もしかして…、霧島さん…、珍しく、仕事で何かしら…悩み事…???」
凛久を見て、
「…だとしたら…。…え~~???…霧島さん…らしく…な~~い。かかかかか。」

そんな薫子に凛久、自然に右手を振り、
「いやいやいや。そんな事は…、まず…、ない…かな…。はははは。」
思わず顔を赤くして…。

「かかかか。私で良ければ、相談相手、してあげられるけど…。」
そこまで言って、
「あっ、でも…、霧島さんには、頼りになる…羽田さん…いるかぁ~~。」

薫子のその声に、
「えっ…???」
そして、
「ん~~~???…ん~~。」

そんなぎこちない感じの凛久に薫子、少し背中を後ろに、
「わお。えっ…???…ほんとに…どうしたの…???何か…、困りごと…???」

ビールを一口、凛久。
「困りごと…と、言うか~~。」
凛久、頭の中で考える茉祐子。そして今、正に目の前にいる薫子。
そして次に頭の中に思いつく侑里の言葉。
「…絶対に茉祐子さんを悲しませないで…。」

目の前で美味しそうにメニューを食べている薫子。

「それにしても、ここって…、本当に美味しいの揃ってるぅ~~。」

凛久、今度は店のあちらこちらを見て…。
そして、もうすぐ空になりそうなジョッキを見て…。
他の客にトレイにメニューを載せて通る店員に、
「あっ、すみません。」
ジョッキを掲げて、
「お代わり、お願いします。」

店員、コクリと頭を下げて、
「かしこまりました。お待ちください。」

そんな凛久を見て薫子、笑顔で…。

やがて凛久の前に別の店員が、
「ありがとうございます。生ビールになります。」
新しい生ビールのジョッキを…。そして空になったジョッキを受け取り、その場を離れる。

凛久、薫子を見て、
「先生…。」

薫子、そんな凛久を見て、
「ふん…???」
 

「こんな事…、言うのって…。何か…。」

薫子、
「うん…。何…???」
頭を傾げて薫子。

凛久、思わず腕組みをして、
「ん~~~。」

薫子、途端に、困ったような笑顔で、
「どうしちゃったの~~。霧島さんらしくない~~。」

凛久、唇を絞って…。
「実は~~。」

「うん…???」
「茉祐子…さんの…、事なんですけど…。」

その声に薫子、一瞬、鼓動が…、
「えっ…。」
そして、
「茉祐子…ちゃん…。」

凛久、頭をコクリと…、
「えぇ…。」

薫子、
「茉祐子が…、何か…???」

凛久、テーブルの上のメニューを見て、そしてジョッキを右手で一度握って…。
けれども、手を放して…。今度は腕組みをして、両肘をテーブルに…、
「茉祐子さん。僕に…、好きです。…付き合ってください。…って…。」

薫子、一瞬体がフリーズ。

口をすぼめて、顔は動かず、目だけキョロキョロと…。
そして、目をパチクリと…。
「えっ…???えっ…???…霧島さん…、今、なんて…???」

凛久、下を向いて、そして今度は薫子に優しい顔で、
「茉祐子さんから…、昨日…、好きですって…。付き合ってくださいって…。」

薫子、
「あっ、えっ…???…」
鼓動が高鳴った。けれども、なんとか気持ちを落ち着かせて…。
けれども、まだ口を噤んだままで…。数秒。

そして…箸を置いて、両手をテーブルの下に…。
そしてキョトンとした顔で薫子、
「ふ~~ん。へぇ~~。茉祐子ちゃんが~~。霧島さんを~~。」
顔を傾げて…。そしてニッコリと…。

凛久、そんな薫子をマジマジと見つめて…。

薫子、空を見つめて、
「ふん。そっか~~。」

そして数秒…。何かしら笑顔で…。
「かかかか。あやつめ、茉祐子め。中々目の付け所…、凄いじゃん。」

瞬間、凛久、
「えっ…???」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.199.   「あやつめ、茉祐子め。中々目の付け所…、凄いじゃん。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋