ドキドキ 千晶、
「確かに、薫子さんの名前が出れば…。…けど、私は絶対にマユ。マユにしあわせになって欲しい~~。」

茉祐子、その声に、
「えっ…???」

「だ~~って、そうじゃ~~ん。」
そう言いながらも千晶、自分の向かう駅の交差点。
「あ~~っと~~。」
腕時計を見て、
「このまま帰っても、頭がもやもや…。」
そして、
「ねね、マユ。まだ時間ある…???」

茉祐子、そんな千晶に、
「ふん。あるっちゃあ~あるけど…。単に帰るだけだし。」

千晶、
「あそこ。」

千晶の指差した場所、ファミレス風のお店。

「あそこ、入ろ。」

そして店内に…。

席に就いて。茉祐子、
「なっつかしい~~。ファミレス…。」

千晶、
「うんうん。私も…、大学時代…以来。」

茉祐子、両眉を上下に…。

ウェイトレスに、ふたり同時に、
「ウーロン茶お願いします。」

千晶、
「えっ…???」

茉祐子、
「かかかか。おんなじ…。」

そして千晶、
「…でね、でね、マユ~~。」

茉祐子、
「ん~~???」

「私がマユにしあわせになってもらいたいって感じるのは~~。」
「うん。」

「仮に、今の段階で薫子さんも…霧島さん…って言っても、まだ分かんないじゃない。薫子さん自身に訊いた訳でもないし…。」

茉祐子、
「うん。まぁ…。」

「お待たせしました。」
ウェイトレスがふたりの前にウーロン茶を…。

「でね、でね。逆に、ここで、確かな事は~~。」
「うん。」

「羽田さんからマユに、霧島さんの恋人役って、持ち込まれた時点で、霧島さんだって、マユを意識してるって事でしょ。…でなかったら…、そんな…。恋人のふり…なんて…、頼める訳ないでしょ。」
一息入れて千晶、
「それに…逆によ。その恋人のふり…。霧島さんじゃなくって、羽田さんから頼まれたんだとしたら…。それって、もしマユの事、嫌いだったら、霧島さん自身、その話には…。」
胸の前で×を手で、
「羽田さん、マユにその話自体、持ち込まなかったはずでしょ。」

ウーロン茶を一口飲んで茉祐子、口を尖らせて、
「ん~~。」

千晶、
「今の時点では、そっちの方が確証的~~。…確かに薫子さんも…あれ…なんだけど…。とにかく霧島さんだって、マユの事、気に思ってるって事でしょ。」

茉祐子、
「ん~~。」

「私だって、好きな人と付き合っているんだもん。そのくらいの事は…、分かるような…気がする~~。」
千晶、ぐぃっとウーロン茶を飲んで、
「それにマユ。」

茉祐子、千晶を見て、目を真ん丸く…、
「ふん…???」

「何年、友達やってると思ってんのよ。」

茉祐子、
「あっ。はは、うん。うんうん。」
ニッコリと…。

すると千晶、
「ふ~~。言う事言ったら、スッキリした~~。今の段階で、私が言う事は…、こんなもんかな…。」

茉祐子、そんな千晶に、丁寧にお辞儀をして、
「ふふ。ありがと…。」

千晶、
「頼むぜ、友よ。」

「かかかか。」
いきなり茉祐子、
「ライチ~~。そのフレーズ、いいねぇ~~。」

すると千晶、自慢げな顔で、
「ふん…???そっ。かかかか、ありがと。」

千晶と別れて茉祐子が向かう駅。茉祐子のスマホに着電。
スマホを持って茉祐子、画面を見て、
「うそ…。え―――――――っ!!!」
そして、画面をスワイプして、
「もしもし、茉祐子で~~す。え~~~???び~~っくり~~~。なんで、なんで、どうしたの~~???かかかかか。」

電話している娘を見て聖子、
「かかかか。茉祐子、びっくりしてんじゃない…???」

君人、お茶を飲みながら、
「ぷっ。当然だろ、俺だって驚いたくらいだ。帰ったら玄関で、いきなりパパおかえり~~だからな。こっちが、うそ―――――――っ!!!だぜ。…ったく~~。お前らふたりで…、俺に内緒にしちまいやがって~~。」

聖子、
「ははん。いいじゃん、いいじゃん。ねぇ~~。サプライズバースディ~~。」
そして聖子、夫に、
「サプライズのサプライズも…あるかもよ~~。」

そんな妻に君人、
「はぁ~~???サプライズのサプライズ~~???なんだよ、そりゃ。」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.180.    「私は絶対にマユ。マユにしあわせになって欲しい~~。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋