ドキドキ 田園調布駅で凛久と別れ際、薫子、
「じゃ…おやすみ。また…。」

凛久、
「あっ、はい…。おやすみなさい。」

薫子、凛久と別れて東口から出て、途端に、
「ふぅ…。」
そして、頭の中で、
「…なんだか…、まだドキドキしてる。…まさかね~~。いきなり…抱き締められるとは…。ん~~。」
頭を振って。そして小さな声で、
「茉祐子、ごめん。恨むなよ~~。」

そして、当の凛久自身は…。歩きながら…。
そして両腕、両手を見て、
「俺…。」
まだ頭の中に…ぼやけてはいたが薫子を抱き締めた自分。
わずか数秒ではあった…。
「先生…。」
なぜ、あの場で薫子を抱き締めたのかは自分でも分からなかった。
けれども、事実、抱き締めたという行為は…。
「マジか~~。」
そして、
「ヤベッ。今になって…。」
胸の鼓動が…。

翌日、ナターシャ編集部。

凛久の右肩を左手でペンと叩く侑里、
「はい。おはよ。」

凛久、後ろを振り返り侑里を見て、
「あっ、おはようございます。」
隣に座る侑里をそのまま目で…。
「…ん…???なにやら…、やたらと嬉しい事があったような…。」

侑里、
「ん~~???…むふふふふふ~~。」

途端に凛久、変顔をして、
「なんすか…一体…???」

そんな凛久の顔に侑里、
「ふん…???かかかか。…まぁねぇ~~。」
そして、凛久にクシャリとした顔で…、
「ニシシシシ。な~~んか…、苛め甲斐が…沸いてきた~~。」

その声に凛久、般若のような顔で、顔を傾げて、
「はぁ~~あ…???…家庭で…何か…ありました…???」

「はい…???…なんで我が家で、誰を苛めんのよ~~。可愛い娘と、旦那様~~。」

凛久、目を斜めに…。そして、頷いて、
「ふん。…ですよね~~。」

「霧島~~、侑里~~。アイリーンと篠田真理のコラボ~~。それに成宮先生~~。どうなってる~~???」
多喜の声。

凛久、いきなりビクンと…。同時に侑里も…。
そしてふたり同時に、
「はい。順調で~~す。」

すると、多喜、
「おぅ。しっかりとね~~。ナターシャ、独占取材~~。モノにして~~。」

そして、お昼時の蕎麦屋。

凛久、食べた蕎麦にいきなり咽るように、
「ぶっ!!!」

そんな凛久を見て途端に侑里、口に箸を持った右手を当てて、
「かかかかか。や~~っぱり。…そうなっちゃうよね~~。」

凛久、顔を右に、そして、
「ゴホッ。ゴホ…。コホッ。コッ。」
そして、
「あ~~。え~~。羽田さ~~ん。」

侑里、
「うん。この目で、しっかりと見た。間違いない。」

凛久、また、
「え~~~~。うそ~~~。」

「うそで、こんな話…、出来ないでしょうが~~。」
「そ、それは…そうですけど…。え~~~~。」

「なんとも…恋人同士。そのままズバリの…。雰囲気~~。」
そして、また一口、蕎麦を食べて。そして、
「おぃ、こらっ。霧島凛久~~。一体…これは…どうなってる。相棒の私に…、うそ、偽り…、そして、隠し事は…ないよね~~。」

その声に凛久、右目を閉じて、冷や汗を流して、顔をクシャリと、
「え゛~~。いや~~。わぁ~~~。」

侑里、口をツンとさせて、
「まっ、いいけどぉ~~。…でも、茉祐子さんは…???」
凛久をツンと見て、
「どうすんのさ…。あんなに奇麗で真面目な人~~。」
一呼吸置いて、
「私、君に言ったよね。霧島君、あんた…それ…、彼女の事、好きなんだって…。」

凛久、その声に…、声が出ず…。

侑里、
「可哀そうだよ、茉祐子さん。…それに…、あんまり…、茉祐子さんに連絡…してないでしょ。」

「えっ、え~~。」
「万が一、私、茉祐子さん、泣かせたら…、許さないぞぉ~~。」

凛久、
「羽田さ~~ん。」
駄々っ子のような顔で凛久。

そんな凛久を見て侑里、
「かかかか。正に、駄々っ子の顔だね~~。その顔は~~。」

「頼みますよ~~。」

「…でもさ…。」
お茶を一口飲んで侑里。

凛久、
「えっ…???」

「ここが一番ポイント…なんだけど…。どうなのよ、霧島君、あなた…、まさか…、茉祐子さん、成宮先生…、どっちも好きなんて…、事…ないよね…。」

その声に凛久、
「はぁ~~~あ…???」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.173.   

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋