ドキドキ その凛久の声に茉祐子、
「えっ…???」

凛久、
「さてと…。茉祐子ちゃん、タクシー、拾おうっか…。」

「へっ…???」
「家に着くまで、また眠くなったら…。」

その声に茉祐子、
「あっ。あははは。いえいえ。大丈夫です。」
右手を凛久の顔に左右に振って。

そんな茉祐子に口を噤んで凛久、
「ルーシーから、頼まれ…たんだ…けど…。茉祐子ちゃん、お願いって…。」

「えっ…???」
茉祐子、キョトンと…。

凛久、
「とにかく…。」
茉祐子の背中を押して東口に向かう。

そして順番待ちしていたタクシーに…。

凛久、
「茉祐子ちゃん。」

茉祐子、
「あっ、はい。」

タクシーに乗り込んで。そしてドアが閉まる。ウィンドウが下りて…。
「ありがとうございました。」

凛久、
「うん。あとは…。」

「はい。おやすみなさい。」
「おやすみ。とにかく…、ぐっすりとね…。…と、言っても…、明日も仕事。」

その声に、
「あ~~。うん。はい。じゃ…。」

「おっ。」

タクシー、ゆっくりと走り出す。

凡そ30秒ほど…。そのタクシーを見つめながら凛久、
「ふぅ~~~。」

タクシーの中の茉祐子。シートに思いっきり背中を…。そして、
「はぁ~~~。」

数分後、自宅に着いた茉祐子、玄関を開けて、
「ただいま~~。」
そしてリビングに…。

薫子、
「はい、お帰り。お疲れ様~~。ふふん、撮影終了、おめでと。」

そんな薫子に茉祐子、体をダラリと…。しかも…、顔もグシャリと…。

薫子、変顔をして、
「えっ…???」

茉祐子、いきなりラグに両膝を…。
そしてテーブルに体を埋めるようにバッタリと…。
「つかれた~~~。あ~~~。」

薫子、そんな茉祐子を見て、思いっきり目を丸く、
「わお。」

すると茉祐子、そのまま体が動かず…。

薫子、
「えっ…???」

茉祐子、何やら、
「ス~ス~。」

薫子、
「いっ…。いやいやいやいや。おぃおぃ。どした~~茉祐子~~。…こんな…、トコに…寝ちゃ…。いくら何でも…。おぃおぃおぃ。茉祐子、茉祐子。」

全く動かない茉祐子。

薫子、口を真一文字に…。
「いやいやいや。…ったく…。仕っ方…ないなぁ~~。」

そして薫子、茉祐子の体を…。さすがに…、
「重っ。」

ようやく自分の寝室に…。そして、自分のベッドの隣のベッドに。
「ヨイショ…と~~。…ふん。ふぅ~~。」

茉祐子にブランケットを掛けて、
「さすがに…疲れたかぁ~~。当然と言えば。当然か~~。幾ら、イメージトレーニングはしていようと…。生まれて初めての撮影。しかも…、ある意味…、でかい仕事だもんね~~。体全体に、覆いかぶさっちゃったよな~~。」

穏やかな表情で眠る茉祐子。薫子、そんな寝顔の茉祐子に、
「ふふ、お疲れ。おやすみ~~。…さて。私も…。そろそろ…。」

茉祐子ににこやかな笑顔で、そして腕組みをしてドアに振り向こう…。

その時、茉祐子、
「霧島さん…。私…。うん…、眠い…。」

瞬間、薫子、
「えっ…???」

そして茉祐子、寝返りを打って、ニッコリとした顔で、
「ふふん。」

薫子、思わず、目をパチクリ。
「茉祐子…、あなた…、今…。」
口を尖らせて薫子。そして顔を傾げて、
「え~~~へ…???」
ゆっくりと茉祐子が眠っているベッドを回るように自分のベッドに…。
そして、腰を下ろして…。

なんとも言えない笑顔で眠っている茉祐子。

そんな茉祐子を見ながら薫子、
「くく。こいつめ~~。」
茉祐子のおでこに左手人差し指でツン。
右肘をベッドに腰掛けて脚を組んだ左膝の上に、右手は右頬に…。そして、
「ふぅ~~。…な~~にが…あったかな~~。茉祐子も…霧島さん…かぁ~~。」
茉祐子の寝顔を見つめる薫子。
「そっか~~~。」
そして薫子、
「うん。茉祐子、頑張れ頑張れ。霧島さんなら…、安心だよ、私も…。ふふん。」
口をパッと開いて薫子、
「さて…と。」

シャワーを浴びながら凛久、頭の中に浮かぶ茉祐子。
自分の右肩で感じた茉祐子の頭…。けれども…、
「くく…。おんなじだ…。くくく。」

今日の茉祐子、そして以前も…、薫子の時…。
「あったよな~~。あんなことが…。」
そして凛久、
「薫子…、先生…。」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.168.   茉祐子、いきなりラグに両膝を…。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

《PR》
庄司紗千 花笠音頭

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。

 

 

 

 

 

 

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋