勤めて3年になるアルバイトの学生さんがいる。
法学部に通いながら月2回だけアルバイトに来る。
法廷弁護士になる為、頑張っている。

そんな彼女が金曜日に「しばらく働けない」と言ってきた。
学校や試験、その他家庭環境などから気持ちが落ちてしまい、何とか頑張ってみたけれど、やはり医師にかかる方が良いと判断され、眠剤や安定剤などを飲みながら治療に専念する為だと言う。

私はこの報告を受けた際、ここは良い職場だなと思った。
それを皆に報告できる環境と、誰もがそれに対し偏見を持たず、帰ってくるまでそっとしておいてあげようという優しさにである。

イギリスに暮らし働いていると、いかに多くの人が心の病にかかり、それに関する治療や薬を飲んでいるか耳にする事が当たり前かと日常的に感じさせられる。
イギリスに来る前、知り合いの精神科医の先生から「イギリスは世界で3本の指に入る精神安定剤処方国やからな」と聞いたことがあり、年中曇りと雨やからかな~なんて話した事がある。
しかし実際に暮らすと、それは本当によく耳にする話で、今私の周囲にいる身内や友人、同僚だけでも数でいうと少なくない。
日本で私が耳にしなかった違いの一つに、堂々とそれを話せる環境にあるという
事が一番大きいと思うが、もしかしたら今の日本も私がいた頃と違い、偏見なき環境になっているかも知れない。

私の職場には、育児放棄した夫を持つ若いアルバイトの女の子や他にも複雑な環境にありながら働く人達がいる。
それを話し、出来る限りサポートしながら互いに助け合う環境がある。
これも前の店長から引き継がれた情のある職場が今に残るせいもあり、私も今の職場に入って、まさかの8年目に入った。
長過ぎるイギリス生活も苦にならなくなって来た今日この頃。
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Source: イギリス毒舌日記