ドキドキ 薫子、
「うん。ここ。」

夜のために建物の全体は…伺えないが、凛久、
「凄い。こんな豪邸に…。」

その声に薫子、クスリと笑って、
「豪邸…って、そこまで…言う…???」

凛久、思わず右手を振りながら、
「いやいやいや。僕に比べたら、もはや…豪邸ですよ。僕なんて、一軒家…、住んだ事…なかったですから…。」

その瞬間、薫子、
「えっ…???」

「団地住まい。それからアパート。」

その声に薫子、
「わお。初めて聞いた。」
そして、
「かかかか。そっか~~。うんうんうん。今まで仕事の話…ばっかりだったから…。」

凛久、建物を見て、
「いやいやいや。」
そして首の後ろを撫でて、頭をコクリと、
「羨ましいですね~~。」

薫子、そんな凛久を見てにこりと…。

凛久、
「あっ、先生…。もぅ…、大丈夫ですね~~。トロ~~ン…。」

その声に薫子、途端に、
「クッ。…うん。」
そして、
「ほん~~とに、ごめんね~~。」
また顔の前で両手を合わせて。

凛久、
「何回、言うんですか。その言葉。」

薫子、瞬間、舌をチロリと。

凛久、にっこりとさせながら、
「じゃ、僕、帰ります。しっかりと…、送り届けましたから…。」
薫子の前で、一礼をして…。

薫子、
「うん。ありがと。」

凛久右手を上げて、そして後ろに振り向き…。

薫子、右手をわずかに掲げて、小さくヒラヒラと。
真っ暗な…、灯りの点いていない家を見て…、
「茉祐子、まだ…帰ってないか…。」
そしてスマホを見て、
「ふん…。21時45分…。頑張るね~~。」

薫子、玄関を開けて、リビング、そしてテーブルにバッグと上着を…。
スマホでササササッと、文字打ち、送信。

丁度茉祐子、駅のホームに降りたばかり。
「おっと~~。おかあさん。」
スマホの画面をスワイプさせて、すぐさま薫子に…。

薫子、
「おっ。もしもし~~。」

茉祐子、
「もしもし、おかあさ~~ん。」

「私、今帰ったけど~~。茉祐子ちゃん、ご飯は~~。」
「もぅ~~。ぺっこぺこ。なんでか、こういうときに限って、エトランゼ、座る席、ないんだも~~ん。ルーシーなんて、満席でてんてこまいだったよ。」

その話に薫子、
「え゛~~~???…凄~~。じゃ、何か、作っとくね~~。」

「お願~~い。あと…。10分で着くから~~。」

薫子、
「はいは~~い。」

そして茉祐子、階段を下りて。通路を通って…。
その時、自販機から飲み物を取り出して…。出口に向かう人物。

茉祐子、
「あれ…???…霧島さん…???」
すぐに、
「霧島さんっ。」
声が出ていた。

その声の方に振り向いて凛久、
「わぁ、茉祐子ちゃ~~ん。」

茉祐子、凛久に右手をひらひらと振りながら、笑顔で…。
そして凛久に近づく。
「えっ…???霧島さん、今、仕事帰り…???」

凛久、瞬間、目をパチクリ。けれども、
「うん。うんうんうん。今。」
そして、
「なに…???茉祐子ちゃん、今まで…仕事…???…もしかして…残業…???」

茉祐子、
「うん。ほら、アイリーン、知ってるでしょ。」

「うんうん。オールインワン。」
「それと、篠田真理のコラボで、なんだかんだで大変。」

凛久、
「そうなんだってね~~。今日、エトランゼで、本部長に会って。」

「うんうん、本部長から、聞いた~~。」

凛久、そんな茉祐子に、
「うんうんうん、茉祐子ちゃん、頑張れ。ガッツ。」

茉祐子、にっこりと、
「うん。ありがと。じゃ。」
そして顔を崩して、
「お腹…ペコペコ…。」

「あらあら。じゃあ…、先生…???」

「うん。電話した。」
茉祐子、スマホを掲げて。

凛久、
「おぅ。じゃ、お休み~~。」

茉祐子、右手をひらひらとさせて、
「バイバ~~イ。」

凛久、茉祐子、お互い、駅の出口に…。

茉祐子、
「はは、また霧島さんに…会えた。イェイ。」

凛久、
「さてさて~~。どうする~~。元木…七星~~。」

夜10時。ようやく仕事が落ち着いての愛耶乃と迅、そして凛花。
連れだってエトランゼに。

ドアを開けた瞬間に店内が賑わっている。

迅、その客たちを見て、
「えっ???凄っ。」

愛耶乃も目をパチクリと…。

凛花、
「え~~~ぇ゛…???」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.131.   薫子、「うん。ここ。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋