ドキドキ そして一颯、グラスを洗いながら首だけ後ろに、
「霧島さんも…、早く、いい人…。見つけないと~~。」

茂樹、その声に、
「へっ…???霧島さん…。まだ…これ…???」
右手、小指を立てて。

一颯、
「だから~~。ほら、さっき。」

茂樹、その声に、目をキョロキョロと。そして頷いて、
「あっ、そっか、そっか。それで…。」
と、そこまで言って茂樹、
「へっ…???うそ…。霧島さん…。この…容姿で…。いないの~~~???うそだろ、おぃおぃおぃ。」

そんな茂樹に、申し訳なさそうに凛久、頭を撫でながら、
「な、なにぶんにも…、男ばかりの…、なんつぅか…、環境ばかりで…。はははは。」

茂樹、思わずうろたえたような…、
「えっ…???えぇぇぇぇ…???え~~~???…もったいな~~い。」
そして茂樹、一颯に、
「お~~い。一颯、それこそ、成宮ちゃん…。」

その声に一颯、
「だ~か~ら、さっき…。それ…。けど…。」
庭の方に顎をツンと。

すると茂樹、いきなり自分の額に左手を、
「あっ、あ~~。それでか…。」
そして茂樹、
「あっ。それこそ、姫乃。」

一颯、
「姫乃~~???…あ~~。でも、姫乃、今、付き合っている人…、確か…、いるって…、他のADたち…。なんか…、大学の先輩って…、言ってたかな…。」

その話に茂樹、
「な~~んだ。あの子、いたんだ~~。」

一颯、すぐさま右手を振って、
「いやいやいや。でも…俺、彼女自身から…、聞いた訳じゃ、ないからね~~。あくまでも、噂。他のADたちが話してたの…、小耳に挟んだ程度…だから~~。」

茂樹、
「そっか~~。他に…いないの、一颯~~。」

一颯、自然に腕を組んで、
「ん~~。テレビ…局…。いない…訳でも…ないけど…。なんとも…、テレビ局の女の子…。時間なんて…、あって、ないようなもんだからね~~。そういう意味では…、あの子たち、良くやってるよ~~。」

茂樹、その声に、こちらも腕を組んで、
「まぁ…な。確かに…、時間に追われてばっかりの…。上からはガミガミと…。そして出演者には気を遣って…。…まっ、でも、それもこれも、いいもん作んなきゃって、それだけで動いてんだから…。しゃあねぇけどな~~。」

一颯、茂樹の話に、
「ん~~。」

「…って、何の話にずれてんだよ、おぃ。」
顔をクイッと一颯の方に。

一颯、
「あっ。かかかかか。話…、逸れたか…。ごめんな、霧島さん。」

凛久、右手を振って、
「いえいえいえ。ありがたいですよ。」
そこまで言って、
「…でも…。僕は…、まだ、いいかな~~。」

一颯と茂樹、
「えっ…???」

凛久、
「あっ、すみません。おふたりの…気持ちは…嬉しいんです。…けど…。」

またふたり、
「けど…???」

凛久、いきなり気恥ずかしそうになり、
「いや…。実は…。」

一颯、
「いや…、実は…って、まさか…、もぅ…誰か…???」

茂樹、
「おぃおぃおぃ。だって、さっき…。」

「いえいえいえ。本当に…、今、付き合っている女性って…。」

一颯、
「うん。」

「いない…ん…ですけど…。」

一颯、いきなり右肩をカックンと。
「あれ…。」

「…って言うか…。」

今度は茂樹、
「うん。」

「もし…、いい人が…、目の前に…、現れたと…しても…。どうやって…???」

その声に一颯も茂樹も、
「えっ…???」

「いままで…、そんな…。女性と…その…。なんて…言うか…。」

一颯、思わず、両目をキョロキョロと…。
茂樹は一颯をじっと…。
瞬間、ふたり、共に、
「ぶぁ~~~っはっはっはっはっ。」

その笑い声が庭の方まで…。

庭の4人、
「!!!!」

姫乃、キッチンの方を、
「どうし…???」

他の3人もキッチンの方を…。

美柵、立ち上がり…。ベビークーハンの麗奈に、
「麗奈~~。ちょっと、ごめんね~~。」

そしてキッチンに。
「なになに、どうしたの~~???凄い笑い声~~。」

その美珊の声に一颯と茂樹、
「あ~~、かかか、いやいや。」
「なんでもない、なんでもない。かかか、そっか、そっか。」

そして茂樹、また、
「ぷっ。…それにしても…、かっわいい事~~。」

美珊、そんな茂樹を見て、
「はぁ~~あ…???」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.64.   茂樹、「へっ…???うそ…。霧島さん…。この…容姿で…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋