先日、子供を学校に迎えに行くついでに犬の散歩も終わらせようと、犬を連れてお迎えに行った。
犬を連れて校庭に入れないので、私は校庭の外で待っていた。
今は時間差下校になっているため、まず息子を引き取ってから20分待ち、娘が出て来るのを待たねばならない。

息子は私にランドセルを預けたら、そのまま校庭で同じく上級生の兄妹を持つお友達と運動場で遊んで待つ。
私はそれを見守り待っていたのであるが、私がフェンス越しに校庭を見ていたら、私の前に息子のクラス担任とアシスタントの先生が、息子のクラスメイトAちゃんと共に保護者が来るのを待っていたが、なかなか来ない。

15分経過しても来ない。
たまにこうして何十分も遅れて来る保護者がいるが、Aちゃんはほぼ毎日である。
そこにAちゃんの両親と親しいお母さんがAちゃんに声をかけ、「今日はお母さんの家に行く日?それともお父さんの日?」と聞いた。
どうやら両親は別々に暮らしているらしかったが、Aちゃんは「分からん」と答えた。
そのお母さんが先生に「先生も早く帰りたいですよね・・まだ来ないんですか?私、ちょっとAのお母さんの携帯にかけてみますね」と言い、その場で連絡し、すぐに繋がった。
携帯は恐ろしいまでに大音量で音が漏れており、「あんた今どこ?Aが待ってんで!」とお友達のお母さんが聞くと、Aちゃんのお母さんは「今日はトニーの番や!!」と言い、電話を切った。

トニーとは父親の名であると想像された。
すぐに父親の携帯にかけたお母さんであるが、父親は「知らん!!聞いてない!学童に預けといて。後で取りに行く」と言い電話を切った。
お母さんがp「ちょっと!何時にお迎え来るわけ?」と聞きかけたが、電話は切れていた。

そのダダ洩れの声を聞き、先生はAちゃんに「お父さんもお母さんも忙しくて来れないみたいだね。学童に空きがあるか聞きに行こうね。多分、校長先生からお願いしてもらったら、学童で待てるとおもうからね」と声をかけたが、Aちゃんは火が付いたように泣きだした。
「今日は学童に行かなくても良い日なのに、どうして学童に行かなきゃいけないの?」と泣いた。
先生は「先生がリュックサック背負って行ってあげるから、手をつないで一緒に行こう、ね?」と促した。
Aちゃんは泣きながら先生に連れられ、再び学校に戻って行った。

Aちゃんは入学時から問題児という扱いと認識で今に至る。
授業を妨害する事も頻繁で、授業にならない日は午前中で母親か父親、または父親のガールフレンドが迎えに来る事もよくある。
学校から逃亡する事も多々あり、今は絶対に学校から逃亡出来ないように策が取られているが、それまでは大変だったみたいである。

先日仲良しのお母さんと立ち話をしていた際、Aちゃんの態度が悪化している事に学校は何とかすべきだ、あの子がいると授業にならない、うちの子は毎日泣かされる等と言う声がクラスメイトの保護者だけでやっているワッツアップ(私は加入していないが)で毎日見ない日は無いとの事だった。

Aちゃんのあの場面を見てしまった私は今、Aちゃんが何故に問題児と言われて来たのか、あれがまさに答えだと思えてしかたがない。
迷惑をかけるAちゃんと皆から思われているが、あの場面は胸が苦しくなった。
Aちゃんをよく叱っている担任の先生であるが、あの時は本当にAちゃんに寄り添う姿が優しかった。
様々な環境で人は生きねばならない、Aちゃんから気付かされた事である。
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Source: イギリス毒舌日記