ドキドキ 「あっ。…でも、誤解しないでください。」
凛久に面と向かって。

凛久、そんな茉祐子をキョトンとして見て、
「えっ…???」

「あの…。あの…レストランで、あれって…。私…、丁度その時、何も予定なくって…。会社の人から、なんとか頼む~~って、頼まれた、合コンだったんですから。」

凛久、
「あっ。そっか~~。合コンだったんだ~~。」

その瞬間、茉祐子、凛久を見て、怒るように、
「だ…、だって…、さっき、私に、いい人、いた…???訊いたじゃないですか~~。」

そんな怒った茉祐子を見て凛久、いきなり目の前で両手をひらひらとさせて、
「あ~~っと、ごめんごめん…。」
そして、小さな声で、
「こりゃ、怒らせてしまったかぁ~~。」

けれども茉祐子、突然、シュンとなって、
「なんだかな~~。IT企業の社長に、どっかの病院のドクターに、弁護士に…。銀行の頭取の息子に~~。話…全く、噛み合わないし…、話の内容が、難し過ぎるし…。」

凛久、
「おやおや。」

クレープを食べて、最後の一口。そんな茉祐子、
「あっ。」

凛久、
「うん…???どうかした…???」

茉祐子、いきなり顔を赤くして、
「すみ…ま…せん。仕事関係の人に…、こんな話…。」

「はい…???」
凛久、キョトンとして…。
「えっ…???」
そして目だけをキョロキョロと…。
「ぷっ。」

茉祐子、
「…って、また笑う~~。」

そしてまた凛久、そんな茉祐子に目の前で両手をひらひらと、
「いやいやいや。…でも、まぁ…、嬉しいですよ。」

茉祐子、
「えっ…???」

「何年振りだろう~~。」
「何が…です…???」

「女性と…こんな会話したの…。」

その声に茉祐子、
「へっ…???霧島さんって…、ご結婚…???」

その声に凛久、またまた目の前で両手をひらひら。
「いやいやいや。花の独身ですよ。」

いきなり茉祐子、
「え-―――――――っ!!!!」

その声に店のスタッフも客も、一気に、その女性に注目。

茉祐子、
「わっ。」
そして、ペコリと頭を下げて、
「すみま…せ~~~ん。」
ゆっくりと頭を上げて、両手で口を塞ぐように…。そして凛久を見て、
「うそっ。霧島さんって…。まだ…。」

真面目な顔をして凛久、
「えぇ…。結婚…してません。それが…、何か…???」

茉祐子、その意外性に…、
「いやいやいや。」
カフェオレを飲みながら。
「てっきり…、結婚してるものだと…。」

「フリーでやってて、時間も自分で管理。こんな状態で、結婚できる…訳がない…。しかも…男性社会、それに、出会いもない。」

茉祐子、話を聞きながら、数回頷いて。
「…確か…に。」

「そういう意味では…。今回…こんな機会に巡り合えて、良かったかな…と。周りは…素敵な女性ばかり…。」

茉祐子、
「うんうんうん。羽田さんも綺麗だしね~~。」
笑顔で…。
「それに…、ウチの本部長もチーフも…。」

「だよね~~。ほんと。そんな人たちと仕事が…できて…、ありがたき限り。」

茉祐子、
「うん。」
そして、
「ふ~~。美味しかった~~。」

凛久、にっこりと顔を傾げて、
「もぅ~~。お腹は…鳴らないよね~~。」

その声に茉祐子、
「もぅ~~。ま~~た霧島さ~~ん。」
そして、
「…でも…、うん。お腹は鳴らない…。…けど、ウチに帰れば、鳴っちゃうんだな~~これが…。」

凛久、
「へっ…???なんで…???」

茉祐子、意地悪そうな目で、
「ふふ。おかあさんの作る料理が…、めちゃ…、美味しいの~~。」

「へぇ~~。」

「なんてったって…。」
そこまで言って茉祐子、
「わっ。」
いきなり口を押えて…。

凛久、
「うん…???どうか…した…???」

茉祐子、思わず小刻みに顔を左右に振り、
「ううん…。なんでも…。」
頭の中で、
「…やっば~~。私がここでバラして、どうすんのよ~~。」
左手首の腕時計を見て、
「あっ。もぅ…こんな時間。」

凛久も腕時計を見て、
「おやおや。ほんとだ。…そろそろ…、出ようか…。」

茉祐子、ペコリと頭を…。

店を出て、そして、ふたり並んで駅に向かう。

茉祐子、
「霧島さんって…、お幾つなんですか~~。年齢~???」

凛久、
「ん~~。まっ、確かに…、僕の方から、女性に年齢…訊けないもんね~~。」

茉祐子、その瞬間、凛久の左腕を右手でペン。
「もぅ~~。さっきから、変な事言う~~。」

凛久、
「かかかか。」
頭を撫でながら…。

薫子と茉祐子~その愛~   vol.26.   茉祐子、「…って、また笑う~~。」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

 

 

 

 

 

 

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋