私がイギリスに来て最初に就いた仕事は保育園だった。
生後12か月から18か月の赤ちゃんがいるクラスであった。
朝7時半から夕方6時まで。
同じ敷地に大きな会社がいくつもあり、ここで働く親の子供が来ていた。
月~金曜日まで毎日来て、1人当りひと月840ポンド程、日本円だと20万ちょいくらいだろうか・・
そこに2人、3人と預けている親御さんもいた。

日本から来た私が最も驚いたのは、ベジタリアンの子供がいた事である。
親がそうであるから、必然的にそうなる。
調理場のシェフがちゃんとベジタリアン用の食事を作って出していたが、うちのクラスには2人いたと記憶している。
そのうちの1人が16か月で4歳児の服を着れない程の肥満児で、まだ歩けなかっただけに本人も体の重さが大変じゃないかと私はいつも立ち上がろうとする姿を見て思っていた。

ある時、保育園の飲み会があり、給食担当のシェフと隣になり、このベジタリアンの子供の話になった。
シェフは「ベジタリアン家庭の中には、完全にスーパーの既製品ベジタリアンフードに頼り切っている場合があり、既製品は手作りと違って美味しく作るのに砂糖と植物油脂を大量に入れて作られているから、それだけ食べていると肥満になる人も多い。身体に良いものだけ入っていると思い込んでいる人もいるが、実は非常にカロリーが高く、油脂の多量摂取になっている事はあまり知られていないんだよ」と言った。
私はベジタリアンにも詳しくなく、日本に比べてベジタリアンの規制食品をいとも簡単かつバラエティーに富んだメニューが買える欧米ならではだなと感じたのであった。

去年の9月から、うちの娘の同級生の女の子が何かのTV番組を見て以来、ベジタリアンになった。
両親はベジタリアンに反対したが、本人が徹底してベジタリアンを貫きたいと申し出、以来彼女の夕飯は全て冷凍食品のベジタリアン規制食品に変わった。
以来、体重がどんどん増えてしまい、今は肥満児に値する見た目になってしまった。
それをその子の祖母が私に「あれだけ冷凍食品漬けで病気にならへんかと心配になるわ。体重もどんどん増えてきたし、絶対に既製品がアカンと思う・・前まではバランス良く食事を取っていたから至って普通の体型やったのに・・あそこまで肥満になってしまうと、今から体重を落とさせるのは難しいと思う」と私になげいた。

ベジタリアンメニューを保護者が参考本などを見て作るなら、多分バランス良いメニューになると思う。
ベジタリアンに対し何の知識もない場合、専門家のメニューから始めればバランスの取れた食事になるのではないかと実践した事は無いがそう想像する。
が、その子の分だけベジタリアンメニューとなると正社員で働いているお母さんにすれば面倒なだけ。
結局、冷凍食品の棚に行けば何十種類ものベジタリアンメニューがあり、手軽で知識が無い分、その子の場合は肥満に繋がってしまったのではないかと思う。

豪州で一緒に暮らしていた友人らはベジタリアンであったが、完全なる野菜メニューで毎日全て手作りであった。
大人になってから知識を持って始める方が良いのかと思うが、我が子がそうしたいと言い出したら、なかなか難しい部分もあるのかも知れない。
今日の夕飯は海鮮塩ヤキソバにした。
うちの娘は「こんな美味しいモン食べられへんねやろ?ベジタリアンになったら・・私は一生無理や」と言った。
今のところ何でも喰う娘である。
人気ブログランキングへ
Source: イギリス毒舌日記