職場のマネージャーが以前から私に愚痴る一つとして、アシスタントマネージャーの服装がある。
イギリスによくある例の、スパッツ一枚尻丸出し姿に短いTシャツという装いである。
幸い、下着こそ透けていないので、イギリスの街中で見る下着透け透け安物スパッツではないだけマシかと思う。
うちの子供の小学校の女性教員は半分があの格好であるから、身だしなみとしては田舎であるし、別にそれで働くのもOKなのかと私も慣れた感がある。
が、やはりマネージャーとしては責任者としての装いをしてほしい。
これについては何度か話し合ってきた。
常識ある身だしなみ…
さて「常識ある身だしなみ」ほど幅広く個人の価値観と常識に委ねられるものはない。
本人のなかに、それが常識の範囲なら、根底から訂正せねばならない。
間違っていると指摘し、受け入れられるかどうか…
私が22歳の時、先輩の結婚式に行った。
大阪ならココ!!という老舗ホテルの結婚式だけに私は着物で出席した。
ロビーで友人とお茶して式開始を待っていたら、出席者の一人が真っ白なシャネルのスーツに膝丈の真っ黒なロングブーツを履いて登場した。
私は「結婚式には白で行ったらアカン」と聞いていたから、3秒ほど見つめてしまった。
昼の式はロングドレスもパンツスーツも駄目だと聞いていたから、ロングブーツもアカンはずやと思った記憶がある。
後で聞いたら、その人の出身県では、そういう決まりはないとの事で知らずに白を着たとの事だったが、地方により白を着て参加して良いとなっているとしたら、全国共通ではないということか…
と、同時そんな話題になった。
日曜日はブラックプールで研修があった。
マネージャーから口酸っぱく「スマートな装いで着てよ!!」と言われていたアシスタントマネージャー…
「スマート」があなた任せになってしまったら、またスパッツで来るかも知れないから、私は「シンプルなアイロンのちゃんとかかったシャツ」て言うた方がエエんちゃう?と提案しておいた。
で、当日は皮のスパッツにシャツで着た。
ほらな…
普通のズボンでエエのを、スマートて言うから皮になってしもたがな…
あの子の正装は皮の一番高いスパッツやったっちゅう事だけは分かった。
Source: イギリス毒舌日記